(青山剛昌原作・小学館・週刊少年サンデー)
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江戸川コナン 毛利蘭 毛利小五郎 中村操 操の兄 盗賊団弟 出淵紋時郎 デーモン |
本編の主人公、正体は工藤新一 本編のヒロイン、新一の幼なじみ 蘭の父親で私立探偵 推理作家で洋館の主、事件の依頼人 中村操の兄を自称する男、ゴブリンの残党 中村操を自称する男、ゴブリンの残党 中村操の祖父、時計職人、数日前に他界 盗賊団〈ゴブリン〉のリーダー |
高山みなみ 山崎和佳奈 神谷明 山像かおり 加藤修治 田中正彦 声の出演なし ??? |
「拝啓 毛利小五郎様、突然のお手紙失礼します…」─そんな書き出しで始まった小五郎宛の手紙でしたが、小五郎は送り主の名前をひと目見て、その日がせっかくの日曜日であったにもかかわらずわざわざレンタカーまで借り、依頼人の住む洋館へと向かっていたのです。
送り主の名前は中村操─「ミサオ」といえば、群馬県警の某刑事の名前にもあるように男性のものとも女性のものとも取れそうな微妙な名前でしたが、小五郎は20代後半の寂しがりやの才女だと勝手に想像を膨らませていました。一方蘭は30代前半のシブいおじさんだと想像し、二人の意見が真っ向から食い違う中、残るコナンの推理はというと…
今回中村操が依頼してきたのは、先日他界した自分の祖父から譲り受けたという古びた洋館の中で起きている、奇妙な出来事の真相を小五郎に解き明かして欲しいというものでした。引っ越してきて早々に不思議な出来事が相次ぎ、更には誰かに覗かれているような気配まで感じるにもかかわらず、まだ引っ越したばかりで勝手もよく分からず、一人で考えても埒があかないというのです。
更に操の祖父は今際のきわに「お前にやる洋館は特別だ」という意味深な言葉も残しているらしく…
興奮し過ぎて危うく事故りそうになりはしたものの、何とか約束の午前10時半前に中村操の住む洋館へと到着した三人でしたが、玄関をノックし、中から姿を見せた人物を見た途端、小五郎にはもう帰ることしか頭の中にない様子でした。
なぜなら屋敷の中から姿を現わしたのは、操の兄だというヒゲを生やした小太りの中年男性と、包帯でぐるぐる巻きにした右腕が痛々しい中村操という中肉中背の男性だったのです…。
何はともあれ結局操の相談を受けることとなった小五郎たちが洋館の中に入ってみると、部屋の中には数多くの家具や食器、更には時計が飾ってあり、そのほとんどには何かの動物がついていたのですが…
操の兄の話によると、彼の祖父の出淵紋時郎は「紋時郎の時計は一生物」とまで言われた腕利きの時計職人だったらしく、また無類の動物好きで、欲望のために人をだまして暴利をむさぼる人間よりも、ただ生きるために獲物を狩る獣たちの方がはるかにましだというのが口癖だったというのです。
そして洋館の中は、そのような紋時郎の生き方がそのまま現われたコレクションで埋め尽くされていたのです。
ところが部屋の中に飾られている時計をよく見ると、自分の作品以外は案外いい加減な扱いだったのか、デジタル時計の文字盤の表面にヒビが入っていたり、一部の時計は何か動物がついていたと思われる部分がもげてしまっていたりと、奇妙な時計もいくつかありました。もげた部分にはヤスリもかけられ、コナンはそれらを不思議そうに眺めていたのです。
それからようやく小五郎たちは、洋館の中で起きるという奇妙な出来事について操から相談を受け、それが起きるという書斎へと向かいます。
操の説明によると、何でも書斎にある鳩時計は、10時50分という奇妙な時刻に鳴くというのです…。そしてその際時計の中からは、鳩ではなく、何か得体の知れない妙な物が姿を現わすらしく…
しかし操が何かが起きると言った10時50分になっても、鳩時計からはまったく反応がなく、ただえさえ美人の依頼人がいないことで不機嫌だった小五郎は即刻帰ると言い出し始め、洋館を去ろうとします。そして操たちの必至の説得にも功を奏さず、二人を振り切って小五郎が外へ出ようとすると…
そこへ突然、時計の針が11時を指したのと同時に、洋館の中にあった数多くの時計が一斉に鳴り出したのです。しかもビデオデッキまで11時を合図に動き出して…
家の中の時計をよくよく調べてみると、動き出したのはデジタル時計だけで、そのデジタル時計にはすべて10分単位と分単位の間に妙な傷がつけられており、これらは紋時郎が操に向けて残した何らかの暗号だとコナンは直感したのです。
更に何か手がかりが欲しいと感じたコナンは、洋館の中を手当たり次第に探っていきます。すると書斎の机の引き出しの中から、10年前まで世間を騒がせていた盗賊団〈ゴブリン〉に関する犯罪記事がスクラップされたファイルが見つかって…
ゴブリンとは西洋でよく知られている、奇怪な姿形をした意地の悪い霊や家に取り憑く使い魔を指しますが、盗賊団の〈ゴブリン〉は悪徳業者の隠し金庫や不正取引の現場のみを標的とし、犯行現場には必ず不気味なゴブリン人形を残していくことで有名でした。そしてその素早く鮮やかな手口から〈疾風の盗賊団〉とも呼ばれ、未だ誰も逮捕されておらず、そのままここ10年ほど、活動を一切停止しているというのです。
しかし、一体なぜそのゴブリンに関する記事がこの洋館にあるのか? コナンが不可解に感じながらそれらの記事を眺めていると…
時刻はいつの間にか深夜の1時を過ぎ、更に数分が経過した頃…突然先ほどはまったく反応すらなかった書斎の壁の鳩時計が突然開いて、中からは鳩の代わりに三匹の鬼の人形が出てきたのです。そして三匹の鬼の額の部分には、それぞれ「R」「N」「L」の文字がついていて…
一体これらは何を意味するのか? 11時に一斉に鳴り出した時計とともに、また一つ奇妙な謎が加わったのです……
「待ってて下さい、操さん!」と、まだ見ぬ美人(?)の依頼人に会わんとハイテンションで洋館までやって来た小五郎に呆れた蘭が放ったセリフ。今回は原作ベースの作品ですが、蘭が依頼人の中村操の手紙を読み上げてから小五郎が洋館のドアをノックするまでの間に、小五郎が運転をミスり危うく事故を起こしそうになるシーンなど、たくさんのオリジナルシーンが追加されています。
一言で言えば相変わらずの小五郎の馬鹿っぷりが大爆発するシーンの数々、そしてそれに呆れる蘭とコナンという構図です。
オリジナルとは思えないほどキャラクターの個性を充分に発揮した濃い内容になっています。
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