名探偵コナン159-160「怪奇五重塔伝説」

(青山剛昌原作・小学館・週刊少年サンデー)

タイトル
File159-160 怪奇五重塔伝説
英題
Bizzare! The Legend of the Five Storied Pagoda
放映日
1999/9/6・9/13(前編・後編)
原題
TVオリジナル
ジャンル
本格
事件現場
静岡県・伊豆 幻塊寺
管轄
静岡県警(横溝刑事)
登場人物
江戸川コナン
毛利蘭
毛利小五郎
横溝刑事
岡部重吉(55)
淡海(64)
梶村洋介(43)
小田英明(56)
春海(26)
刑事A
警官A
ボーイ
警官B
警官C
本編の主人公、正体は工藤新一
本編のヒロイン、新一の幼なじみ
蘭の父親で私立探偵
静岡県警警部
寺男
幻塊寺住職
ODA観光取締役 ホテルODA支配人
ODA観光社長
淡海の息子、総本山で修行中
静岡県警の刑事、横溝の部下
静岡県警の警官、横溝の部下
ホテルODAのボーイ
静岡県警の警官、横溝の部下
静岡県警の警官、横溝の部下
高山みなみ
山崎和佳奈
神谷明
大塚明夫
藤城裕士
渡部猛
金尾哲夫
小室正幸
梁田清之
長嶝高士
千葉一伸
布目貞雄
布目貞雄
千葉一伸
あらすじ
「じゃあ報告書に、祟りで亡くなったとでも書きゃぁいい…」

 問題のパズルをコナンが解き、雑誌の懸賞に蘭が応募して当選を果たす─まさしくそれぞれがそれぞれの持ち味を出して見事に引き当てた伊豆への懸賞旅行。
 伊豆・幻塊寺─その山門から伊豆の美しい町並みを眺めながら、たまにはこういうのもいいとコナンと蘭は満足そう。ところが二人の付き添いでやってきた小五郎はこんな辛気臭い所から早くホテルに戻って風呂にでも入りたいと罰当たりなことを言いながらタバコを取り出して火を点けようとします。

 その時境内は禁煙になっていると言いながら現われたのは、幻塊寺の寺男・岡部重吉。岡部は蘭の礼儀正しい挨拶にまだ若い方のに奇特な方だと関心し、彼の案内で蘭たちは寺の中を見物しながら五重塔まで連れて行ってもらえることになります。

 岡部の話ではこの幻塊寺は建立から400年の歴史があり、いろいろな時代ごとの旧跡も数多く残され、伝説となっている言い伝えなどもあるとか。

 江戸時代に恋に破れた女性が井戸の水まで使って三日三晩泣き続けたために涸れてしまったという古井戸の逸話。江戸時代初期に将来を嘱望されていた若い修行僧が麓の村の若い娘と恋に落ち、戒律を破って駆け落ちしようとしますが、大鷲にさらわれ、五重塔の先端に遺体が吊るされていたという逸話。更には江戸時代中期に不心得者の住職が寺の調度品を売り払った金で酒色に溺れ、ある日突然姿を消し、数日後に同じく五重塔の先端に首を吊られて亡くなっていたという逸話……

 特に五重塔の逸話はそれ以来戒律を破ると祟りが降りかかると、寺の中では怖れられている伝説になっているとか。それを聞きお化け嫌いの蘭だけでなく小五郎も震え上がりますが、その時追い打ちをかけるように突然背後から恐ろしい形相で睨みつける顔が…

 岡部の一言で、その顔の主はこの幻塊寺の住職・淡海だと分かり、ほっと胸を撫で下ろす小五郎と蘭でしたが、淡海は子供連れを装っても騙されないと更に小五郎たちを怯えさせます…
 岡部のとりなしで何とか難を逃れた小五郎たちでしたが、その後の岡部の話でこの幻塊寺は観光会社の上手い口車によって騙し取られ、代わりにテーマパークが建設されることになってしまっている。そしてそれを阻止するために今抗争の真っ最中というのです。
 「不信心の輩に祟りという天罰が下る…」─不気味な言葉を残し淡海はその場を去っていきます。

 散々怖い目に遭わされた小五郎はひどく不機嫌そうに寺を後にしホテルに戻りますが、戻ってみるとそのホテル〈ODA〉こそが幻塊寺とのトラブルを起こしている張本人であるODA観光が所有するものだということを知らされます。
 そして小五郎たちはそのODA観光の社長・小田英明とその夜晩餐を共にすることになったのですが…

 名探偵の小五郎が泊まっていることに気づかないとは…と取締役でホテルの支配人の梶村を叱り付ける小田。その小田の話では来年には80億をかけてこの辺り一帯を開発してたくさんの観光客を呼び寄せ年間数百億の売上を得る計画になっているということでした。

 それから出張で東京に向かうため梶村がその場を去ると、入れ替わりにやって来たのは頭を丸めた若い大柄な男。小田の前までやってくると、お前の好き勝手にはさせないと敵意をむき出しにし徹底抗戦を宣言してその場を去っていきます。
 その男は例の幻塊寺住職・淡海の長男で春海といい、寺の危機を耳にして総本山での修行からいったん打ち切り寺に戻って来たというのでした。

 それを聞いても平然としている小田。そして更に寺の祟りのことを持ち出されても、それも利用次第で客寄せに使えると彼は強気の姿勢を崩しませんでしたが…

 翌日の朝早く、小五郎たちは突然かかってきた一本の電話によって眠りを妨げられます。電話の主は寺男の岡部で、ついに恐ろしい祟りが起きたというのです。

 祟りが…!? 一体何事が起きたのかと慌てて幻塊寺の五重塔に向かった小五郎たちでしたが…寺に着いてみると、そこには例の伝説の通りに五重塔の先端で首を吊って息絶えているODA観光社長・小田英明の変わり果てた姿が……

今回の見どころ
毛利さんじゃないですかー

 ということで横溝刑事が元気に登場。ここからしばらくオリジナルにも結構登場してくれるようになります。その記念すべき1発目でした。

NEXTコナンズヒント
File159 財布
File160 フグの白子
コント
File159
コナン「次回は後編!」
蘭「伝説の真実はもっと怖いかもよ…」
コナン「やだー」

File160
コナン「次回の舞台は流水亭」
蘭「流しそうめんの店ですか?」
コナン「はあ?」
OP
ギリギリchop」(B'z)
ED
Free Magic」(WAG)
監督
山本泰一郎/総監督 こだま兼嗣
脚本
斉藤賢治
絵コンテ
こだま兼嗣
演出
File159 のがみかずお
File160 佐々木皓一
作画監督
File159 村中ひろび
File160 平岡正幸
ビデオ
PART6-9
DVD
PART6-7
評価

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