(青山剛昌原作・小学館・週刊少年サンデー)
江戸川コナン 阿笠博士 工藤優作 灰原哀 吉田歩美 小嶋元太 円谷光彦 阿笠栗介 阿笠定子 謎の老人 仮面ヤイバー 奥田倫明 |
本編の主人公、正体は工藤新一 新一の家の近所に住む自称天才科学者 新一の父親で世界的に有名な推理小説家 黒の組織から来た謎の少女、本名宮野志保 帝丹小学校に通うコナンのクラスメート 帝丹小学校に通うコナンのクラスメート 帝丹小学校に通うコナンのクラスメート 阿笠博士の伯父、50年前に他界 阿笠博士の伯母、阿笠栗介の妹 阿笠栗介に雇われた絵描き 子供達に大人気の特撮ヒーロー ニセ札の依頼主 |
高山みなみ 緒方賢一 田中秀幸 声の出演なし 岩居由希子 高木渉 大谷育江 声の出演なし 声の出演なし ??? 声の出演なし 大友龍三郎 |
コナンがいつも馬鹿にしていた自称天才科学者・阿笠博士の発明品「ヤイバー・レコチェンジャー」が何と全国発売されるという…見る目を持ったその「銭湯の入り口にあるような名前」の会社からせしめた契約金で購入した新車のワーゲンに乗り込み、コナンと阿笠、それに少年探偵団が向かった先は、阿笠博士の叔父・阿笠栗介が所有していたという古びた別荘でした。
阿笠栗介というのは周辺一帯では名の通った大富豪でしたが、50年前に巨額の富をどこかに隠してこの世を去ったのだといいます。彼の世話をしていた博士の伯母で栗介の妹・定子も栗介が亡くなると別荘を出て実家に戻ってしまい、以後50年間誰も足を踏み入れていないということでした。
そして彼の残した財産は未だに発見されておらず……時が経ち、栗介の遺言どおりに彼の死後50年が経過する来月に取り壊されることになっているというのです。
その前に記念になればと、阿笠博士の発案で少年探偵団は「その」お宝を捜すため、別荘にやってきたのですが…
実際は阿笠博士が自分で隠し、暗号を仕掛けたものを探偵団に発見させようという趣旨の宝捜しでした。それを知ってかコナンはイマイチやる気が出ない様子。
しかしそうはいってもさすがは高校生探偵。屋敷に辿り着き、中に入るとたちまち阿笠博士の仕掛けた暗号に気づき、それを元にあっさりとその「お宝」の在り処を発見してしまいます。
三日三晩寝ずに考えたという暗号をあっさりコナンに解かれて…ただ苦笑するばかりの博士でしたが、その一方でコナンは別荘で見つけたという妙な一円玉に関心を惹かれているようでした。
ベッドの横に落ちていたというその一円玉。しかし一円玉の発行が始まったのは1955年。とすれば50年間誰も足を踏み入れていないはずの別荘に誰かが立ち入った可能性が高い…。しかも周囲の状況からその人物はどうやら手先の器用な老人だというのです。
コナンが阿笠博士とそのことについて考え込んでいると、とそこへ光彦が花瓶を持ってやってきます。そして光彦は花瓶の底を指し示しながら、老人だけではなく、それに加えて落書き好きな子供も住んでいたはずだと自分の推理を披露します。
それを聞いたコナンが花瓶の底を見てみると、そこには妙な形をした図形がいくつも書き並べられていました。そしてよく見てみると、その形は月と星と太陽の三つで構成されているらしいのです。
歩美が見つけたお皿、元太の見つけたろうそく立てなども同じような暗号が記されていて……それらを見たコナンは、敬愛してやまないシャーロック・ホームズの暗号ものの名作「踊る人形」を思い返し、その図形が何かの暗号になっていると確信します。
そしていやが上にも探偵としての血が騒ぎ出したコナンは、いつの間にか自分が一番推理に熱中し始めていることにも気づかずに、元太たちにさっさと博士の作った謎を解かせて、奇妙な暗号の謎に集中しようと三人を誘導していったのですが…
探偵団の三人が目的のお宝を発見して中をのぞいて見ると、何とそこにはズタズタに引き裂かれたおもちゃや人形が残されていたのでした。
博士がそんなことをするはずがない。では一体誰が?例の老人の仕業なのか…?謎はますます深まっていくばかりでした。