(青山剛昌原作・小学館・週刊少年サンデー)
江戸川コナン 毛利蘭 目暮警部 鈴木園子 高杉俊彦(28) 松本小百合(27) 松本清長(54) 竹中一美(27) 梅宮淳司(18) 友人 係員 鑑識員 |
本編の主人公、正体は工藤新一 本編のヒロイン、新一の幼なじみ 警視庁捜査一課警部 鈴木財閥の令嬢、蘭の同級生で親友 高杉グループの跡取息子、小百合の婚約者 帝丹中学音楽教師、蘭達の中学時代の担任 小百合の父、捜査一課警視で目暮の上司 小百合の大学時代の友人 元帝丹中学生徒会長 高杉俊彦の友人 捜査員 鑑識員 |
高山みなみ 山崎和佳奈 茶風林 松井菜桜子 水島裕充 岡本麻弥 加藤精三 高乃麗 松本大 山崎たくみ 高木渉 巻島直樹 |
中学の三年間ずっと蘭たちの担任だた松本小百合が結婚する─その彼女を祝福するために蘭と園子、そしてコナン=新一の三人は小百合の披露宴の行われる教会へとやってきていました。
中学の三年間目の敵にされてきたというコナン=新一は最初は物好きな新郎を一目見てやろうという好奇心からでしたが、新婦の控え室で小百合のまばゆいばかりのウェディングドレス姿を見て、きれいだと認めない訳にはいきませんでした。
しかしその小百合も中身は相変わらずのようで、新一が来られないと聞いてひどく残念がっていました。そしてホッとするコナンでしたが、小百合はコナンを一目みて…
それから小百合の大学時代の友人・竹中一美がやって来て、差し入れに温かいレモンティーをプレゼント。昔からいつもレモンティーばかり飲んでいたという小百合は、口紅が落ちないようにストローでそれを飲みながら一美と新郎の俊彦のことを話します。彼女の口ぶりだとどうやら俊彦は一美の昔の彼氏らしく、小百合はそれを最後まで気にしている様子でした。
その後入れ替わりにこの結婚に反対していたという小百合の父親で目暮警部の上司でもある松本警視、そして小百合に思いを寄せていたという蘭たちの一年先輩の梅宮淳司が入ってきて、小百合と短く挨拶を交わして部屋を後にしていきます。
そしてビデオ係の蘭と園子がカメラの電池が切れかかっていることに気づいて外に出て行くと、部屋の中には小百合とコナンだけに。小百合はしばらくじっとコナンを眺めていましたが、突然コナンのさっと眼鏡を外して…
彼女の話では、どうやらコナン=新一は小百合の初恋の人に似ていたらしく、いつも飲んでいるレモンティーもその初恋の人がいつもこっそり自分の店から持ち出してよく自分にくれたということでした。そして彼女は今でもその思い出を大切にしていて、いつもレモンティーをつい頼んでしまうというのです。
小百合が更にその初恋の人の話の続きをしようとしていた時、突然部屋のドアが開いて、外からは新郎で高杉財閥の御曹司の高杉俊彦が入ってきます。ほどなく蘭とともに戻って来た鈴木財閥の令嬢の園子は、高杉俊彦を見た瞬間彼について財閥同士の間で流れているという優柔不断だという噂を心配しますが……
しばらくするといよいよ披露宴が始まる時刻になり、すぐに行くと言って部屋に一人残った小百合を置いて、蘭たちは式場へと向かいます。
ところが部屋を出て間もなく、突然小百合のいる控え室の方から何かがドサリと落ちるような音が聞えてきたのです。蘭たちが心配して部屋に戻ってみると、そこには自ら吐いた血で純白のウェディングドレスを真っ赤に染めて床の上に倒れている小百合の姿が…。
そして小百合の倒れているすぐそばには、床に落ちた衝撃で中身のこぼれた、彼女の思い出のレモンティーの缶が転がっていたのでした。