(青山剛昌原作・小学館・週刊少年サンデー)
江戸川コナン 毛利蘭 毛利小五郎 新庄真紀(21) 由良達彦(21) 三井まどか(21) 宮原加奈子(21) 藤浩太(21) 大浦刑事(35) 安藤刑事(29) おばさん 母親 係員 トレーナー |
本編の主人公、正体は工藤新一 本編のヒロイン、新一の幼なじみ 蘭の父親で私立探偵 なにわ医大4回生、クイーン なにわ医大4回生、ジゴロ なにわ医大4回生、マドンナ なにわ医大4回生、若手ホープ なにわ医大4回生、ピエロ 和歌山県警刑事 白浜東署刑事 料理店の女将 アドベンチャーワールドの客 アドベンチャーワールド入口の係員 マリンショーのトレーナー |
高山みなみ 山崎和佳奈 神谷明 浅井晴美 置鮎龍太郎 前田このみ 前田ゆきえ 増岡太郎 田中正彦 石井康嗣 片桐真衣 熊谷ニーナ 松本さち 足立朱美 |
またもや商店街の福引に当選し、はるばる南紀白浜まで観光旅行にやってきた小五郎、蘭、コナンの三人。
白浜駅に到着するなり待合室で酸っぱそうな顔をしたマスコットキャラ、うめぼしのスッパ君のキーホルダーが販売されているのに出くわし、小五郎もコナンも酸っぱそうな表情をしながら紀州までやってきたという実感を噛みしめます。そして蘭はというとその「赤い奴」がとても気に入ったらしく…
それから小五郎たちは和歌山県が生んだ世界的な植物学者にちなんで建てられたという南方熊楠記念館を訪問し、昼食に伊勢えび料理を楽しんだ後、船とバスを乗り継いで海水浴客で賑わっている白良浜に到着します。
白良浜はきめ細かく白い砂で有名な砂浜で、手ですくってみるとサラサラとした手触りが心地良く、小五郎たちのすぐそばにた五人組の中の一人の女性が、星の砂のように小さいビンに詰めたりしたら楽しそうというのも頷ける話でした。
もっともその女性の連れの男は、そういった発想を「少女趣味」だと言い放ち取り合おうともせず、更には蘭が行きがけに可愛いと絶賛していたうめぼしのスッパ君に対しても、「あれを欲しがるのはガキくらいだ」と吐き捨てたのです…。
それを聞いてムッとする蘭でしたが、小五郎の大ファンだという一人の男性の言葉をきっかけに三人はその五人組と知り合うことになります。
その五人組はそれぞれが医者の卵として将来を嘱望されているなにわ医大の4回生たちで、小五郎が大美人だと絶賛した新庄真紀、いかにも遊び人っぽい感じのする長髪のヤサ男の由良達彦、その由良に少女趣味だと言われていた三井まどか、ショートヘアーが良く似合う宮原加奈子、そして小五郎の大ファンだと言ってデジカメで写真を撮りまくっていた眼鏡の藤浩太の順番で、小五郎たちに自己紹介していったのです。
その中でも一番の中心となっていたのは金持ちのお嬢様だという新庄真紀で、その日の旅行も彼女の発案で美術サークルに所属しているという由良、まどか、加奈子の三人のために自ら金を出して写生旅行にやって来ていたというのでした。
しかし話を聞いていくうちに、そんな真紀のことを周囲の人間は快く思っていないということが段々と分かり始めてきたのです…。
まず由良達彦は以前彼女と交際していたらしいのですが、ホテル代から切符代、それにレンタカー代まで出してくれることを有難いとは言いながらも、化粧品だけで月に十数万円も使う真紀の金遣いの荒らさと見下したような態度に嫌気が差して別れ、今は少女趣味の三井まどかに乗り換えてしまったということでした。
そして宮原加奈子は大学受験の時に真紀に数学を教えてもらったお陰でなにわ医大に合格することができたらしいのですが、そのことに恩を着せられて今までずっと彼女の使い走りをさせられていたらしいのです。
ところが由良の発言に触発されたのか、喉が渇いたといって何か買ってくるようにという真紀の命令を拒否し、これからは彼女の言いなりにはならないこと、そして飲み物のついても自分で買ってくるようにと冷たく言い放ったのです…。
更に藤浩太はというと、これから加奈子の代わりに使い走りをしてもらおうかと言われた上に、以前解剖実習の時に気絶しかけた際、真紀に助けられたことを暴露され、皆の失笑を買ってしまいます。そんな中でも何とか努めて笑顔を振りまく藤だったのですが…
コナンはそんなちぐはぐなやり取りを繰り返す五人組のことを仲が良いのか悪いのか分からないと首を傾げていたのですが、小五郎は若いうちはいろいろあるとコナンを諭すのでした。それから小五郎たち三人はなにわ医大の五人組と別れて、自分たちの当初の予定どおりに観光を再開したのです。
白浜エネルギーランドから海中展望塔を経て屏風のような断崖が特徴の三段壁に到着し(ここでは小五郎が高所恐怖症ぶりをさりげなく発揮)、最後に千畳敷で「これを見ただけでも紀州まで来た甲斐があった」と小五郎に言わしめたほどの夕陽を眺めてその日の観光は無事に終了となったのでした。
ところがその千畳敷で、小五郎たちは再び新庄真紀と再会することになります。彼女は小五郎が酒好きであることを知って、明日アドベンチャーワールドに行く前にとれとれ市場に行くことを勧めてくれたのでした。
何でも新鮮な魚介類の他に絶品の地酒もあるらしく、それを聞いた小五郎は涎が止まらなくなり…
翌日の朝、なにわ医大の4回生の5人組は昨日とは打って変わって、それぞれが別行動を取って観光を楽しんでいました。
まず美術サークルに所属している三人は、加奈子がマリンパレス跡地で、由良は白良浜で、そしてまどかは三段壁で写生を開始。
あとの二人のうち藤は小五郎たちも向かう予定のアドベンチャーワールドに向かう姿が確認されます。しかしあとの一人、新庄真紀はというと…
一方小五郎たちは新湯崎のホテルに宿泊した後、当初の予定を変更して朝一番で小五郎の地酒選びに付き合う形でとれとれ市場に向かうことになります。
そしてとれとれ市場から直接アドベンチャーワールドへ向かう交通手段がなかったため、いったんバスを使って白浜駅に戻り、そこから目的地のアドベンチャーワールドを目指すことになったのですが…。
ところが小五郎たちが9時55分に白浜駅に到着し、3番ターミナルから出る10時15分発のアドベンチャーワールド行きのバスを待ちながら白浜駅の売店を廻っていた時…
そこでコナンは三段壁行きのバスに乗り込む怪しい人影を目撃し、他方蘭が迷った末に噂の「赤い奴」を購入してる最中に、小五郎は新庄真紀が車に乗り込んでどこかに向かおうとしているのを目撃したのです。
そして時刻は1時15分過ぎ…アドベンチャーワールドで華やかなショーを楽しんでいた小五郎たちは、そこで偶然藤浩太と再会を果たします。ところがしばらく会話を重ねていると、突然藤の携帯が鳴り出し、電話に出た彼は驚くべき事態が発生したことを小五郎に告げるのでした。
何と三段壁で写生をしていた三井まどかが、茂みの中で胸にナイフを突き立てられて絶命している新庄真紀の姿を発見したというのです…!!!
三段壁といえば白浜駅でコナンが目撃した怪しい人物が向かった先…舌打ちをしながらもコナンは、何とか犯人を捕まえようと懸命の捜査を開始したのですが…。
すっかり恒例となったJR西日本企画のミステリー・ツアー、その記念すべき第1回目となりました。
その驚くべき記憶力から「歩く百科事典(エンサイクロペディア)」と呼ばれた、和歌山県が生んだ植物学・・細菌学・民俗学の権威。
南方熊楠について、詳しくはフリー百科事典ウィキペディアのこちらのページを、南方熊楠記念館についてはこちらのページを参照下さい。
「紀伊半島を訪ねて」というサイト様のこちらのページなどは各所の位置関係を把握するのに非常に参考になるかと思います。
作品では実感が湧きませんでしたが、小五郎が三段壁で高所恐怖症に駆られたのも納得(笑)
小五郎たちが白良浜でなにわ医大の学生たちと知り合った後に向かった場所。詳しくはこちらのページを参照下さい。
こちらのページ交通案内の所をクリックすると、白浜周辺の地図を見ることができます。
こちらのページを参照下さい。