(青山剛昌原作・小学館・週刊少年サンデー)
江戸川コナン 毛利蘭 毛利小五郎 目暮警部 高木刑事 千葉刑事 花岡茂(40) 花岡礼子(30) 吉沢咲(20) 和田実(35) 山本航一(40) 伊藤 森村愛子 |
本編の主人公、正体は工藤新一 本編のヒロイン、新一の幼なじみ 蘭の父親で私立探偵 警視庁捜査一課警部 巡査部長、目暮の部下 捜査一課刑事、目暮の部下 花乱亭 主人 花岡の妻 ウェイトレス 花乱亭 コック カメラマン、花岡の友人で釣り仲間 小五郎の麻雀仲間 八丈島在住の女性 |
高山みなみ 山崎和佳奈 神谷明 茶風林 高木渉 声の出演なし 土師孝也 相沢恵子 能登麻美子 大西健晴 青山穣 声の出演なし ??? |
30分街中を彷徨った後、バイパス工事のため騒音のひどい道路を通って小五郎、蘭、コナンがやって来たのは〈花乱亭〉という洋食レストラン。どうやら以前に小五郎だけがこの店に来たことがあるらしく、今日は蘭とコナンを連れて2度目の来店ということのようでした。
店の中に入ると早速注文を聞きにウェイトレスの吉沢咲がやって来ますが、グラスを取るなりいきなり小五郎の顔に中の水をぶちまけてしまいます。先ほどのバイパス工事の影響でアスファルトを砕く激しい騒音だけでなく、地震がきたかと思うほどの激しい揺れが店内を襲ったためでした。
ひどくお腹を空かしたコナンはエビフライを注文。厨房が慌しくなると、小五郎はジョッキでビールを楽しみながら料理をしている店の主人・花岡茂と談笑。その話からすると花岡は明日の定休日は朝一番で25年来続けているという大好きなカジキ釣りに出かけるらしく、店の中にもその熱心さを物語るようにカジキと一緒に写った写真がたくさん飾られていました。
そしていつも休みの日には独りぼっちだとこぼす妻の礼子でしたが、それを聞いた花岡は白々しいと意味深な言葉を残します…。
夕食が済むと、蘭とコナンは近くのレンタルビデオ店〈ムービーズ〉に出かけます。そしてそこで偶然ウェイトレスの吉沢咲と再会。まだ飲み足りないといって一人で出かけた小五郎をしょうがない父親だと呆れる蘭でしたが、咲は父親がいるだけいいと意味深な言葉を残し、「最後の超探偵」という作品を借りて店を後にしていきます。
一方小五郎はというと、出かけたものの運悪く飲み屋は休み。やむなく寒い中一人寂しく家路を急いでいる所でした。途中先ほどまで飲んでいた〈花乱亭〉の前を通りますが、こちらも既に閉店し、中は真っ暗。残念そうに小五郎が中を覗いてみると、真っ暗な店の中には主人の花岡が一人で椅子に座っていました。どうやら明日の釣りの準備に忙しそうな様子。邪魔しては悪いと、小五郎が帰りかけたその時でした。
突然コックの和田が店の裏口から出てきて、急いだ様子で車に乗り込み、走り去っていったのです。不審に思う小五郎でしたが、麻雀仲間の伊藤からの突然の電話でそのこともすっかり忘れてしまい、自分は会場となるすぐ隣りのビルへと急ぎます。
翌朝─結局小五郎は徹夜麻雀となり、疲れた体を蘭とコナンに抱えられ戦いの場から無事帰還を果たします。そして熱いコーヒーでも飲んでいきたいと呑気なことを言っていると…
突然隣りの〈花乱亭〉の前に一台の車が停車し、花岡の妻・礼子と長髪に無精鬚を生やした中年男が慌てた様子で店の中に入っていきます。するとすぐに礼子の悲鳴が上がり、急いで小五郎たちも中に入ると、そこには釣りに出かける恰好をしたまま、床にうつ伏せになって倒れ息絶えた主人・花岡茂の姿が……
現場の状況からすると、どうやら花岡はテーブルに座りながらカジキ釣りの準備をしていたらしく、そこへ傍にあった階段の一番上に飾ってあった花瓶が工事の揺れで落ち、運悪く花岡の頭部を直撃してしまったようでした。
もう一人の無精鬚の男は山本航一といい、花岡の友人で今日釣りに一緒に行くことになっていた人物でした。そしていつまで経っても花岡が来ないのを心配し、礼子連絡して二人で店に様子を見に来たというのです。
彼が小五郎にこういった事情を説明している間に、コナンはいつもどおりに独自の捜査に開始し、調子に乗って現場をうろつき始めます。
そして花瓶を調べていた小五郎は、そんな現場をうろちょろとするコナンを怒鳴りつけてやろうと勢いよく立ち上がったのですが……