名探偵コナン263「大阪ダブルミステリー 浪速剣士と太閤の城」

(青山剛昌原作・小学館・週刊少年サンデー)

タイトル
File263 大阪ダブルミステリー 浪速剣士と太閤の城
英題
The Osaka Double Mystery: The Naniwa Swordsman and Toyotomi's Castle
放映日
2002/1/7(2時間スペシャル)
原題
第31巻
File8「浪花の剣士」
File9「移ろいの剣士」
File10「裁きの剣士」
File11「天下人の城」
第32巻
File1「天下人の宝」
File2「時をこえて…」
File3「浪花勧進帳」
File4「悲しみの虎の巻」
ジャンル
本格
事件現場
【前半】 浪花中央体育館(近畿剣道大会会場) 別館・体育倉庫~プール横・更衣室
【後半】 大阪城(天守閣~極楽橋)~(以下ネタバレ)大阪市内の廃倉庫
管轄
【前半】 大阪府警本部(大滝警部)
【後半】 大阪府警本部(服部平蔵大阪府警本部長)
登場人物
江戸川コナン
毛利蘭
毛利小五郎
服部平次
遠山和葉
服部平蔵
遠山刑事部長
大滝警部
服部静華
沖田
垂見篤史(22)
面谷峰男(22)
胴口規之(21)
小手川峻(22)
袴田正通(22)
羽織
審判員
剣道部員A
剣道部員B
剣道部員C
島田
相良
受付嬢
脇坂重彦(35)
加藤祐司(36)
糟屋有弘(64)
福島俊彰(32)
片桐真帆(39)
平野
店のおばちゃん
おっちゃん
脇坂正清
本編の主人公、正体は工藤新一
本編のヒロイン、新一の幼なじみ
蘭の父親で私立探偵
西の高校生探偵、新一のライヴァル
平次の幼なじみ
大阪府警本部長、服部平次の父親
大阪府警刑事部長、和葉の父親
大阪府警警部
服部平次の母親
京都泉心高校剣道部員
新内大学剣道部員・先鋒
新内大学剣道部員・次鋒
新内大学剣道部員・中堅
新内大学剣道部員・副将
新内大学剣道部員・大将
新内大学元剣道部マネージャー
近畿剣道大会審判員
剣道大会に出場した剣道部員
剣道大会に出場した剣道部員
剣道大会に出場した剣道部員
改方学園剣道部員・副将
改方学園剣道部員・平次の代役の大将
浪花中央体育館受付嬢
ツアー参加者、織田信長役
ツアー参加者、豊臣秀吉役
ツアー参加者、徳川家康役
ツアー参加者、明智光秀役
ツアー参加者、秀吉の妻ねね役
ツアー発案者、HP〈伝説の黄金王〉管理人
みやげもの屋のおばちゃん
売店のおっちゃん
脇坂重彦の祖父
高山みなみ
山崎和佳奈
神谷明
堀川りょう
宮村優子
小山武宏
小川真司
若本規夫
勝生真沙子
???
井上智之
山本尚弘
田中一成
中井和哉
天田益男
声の出演なし
木村雅史
福山潤
蓮池龍三
横尾博之
???
???
足立朱美
島田敏
川津泰彦
石森達幸
内田直哉
水原リン
声の出演なし
岡本嘉子
菅原淳一
声の出演なし
(注)ネタバレになるため一部伏字になっています
あらすじ
「ええか和葉! 事件の事工藤に言うなや…」

 その日服部平次と遠山和葉の二人が訪れていた大阪・浪花中央体育館では、近畿剣道大会が開催され、日頃の鍛錬の成果を多くの観客たちに見せようと意気盛んに戦いに挑む剣士たちと、それを熱心に応援する観客たちの熱気で溢れ返っていました。

 そして平次の通う改方学園高校も優勝候補の一角として順調に白星を重ねて準々決勝進出を決め、観客席で戦いを見守っていた和葉と平次の母親・静華も満足そうな表情でいたのです。

 ところがその戦いの輪の中になぜか大将であるはずの服部平次の姿がなく…心配した和葉は改方学園の剣道部員に事情を訊ねます。

 するとどうやら平次は準決勝までは自分の力がなくても団体戦を勝ちあがれると勝手に考えているらしく、決勝で対決することになるはずの京都泉心高校のエース・沖田との決戦に備えて体力を温存すると部員たちには説明し、自分は一人別館のトイレに向かったというのです。

 一方その別館の男子トイレでは、平次が携帯電話を使いその日小五郎、蘭とともに平次の自宅でてっちり料理をご馳走することになっているコナン(新一)と何やら話し込んでいる所でした。

 二人の会話から察するに、服部平次は自分の剣道大会での雄姿をコナン(新一)たちに見てもらいたくて仕方がない様子で、念入りに浪花中央体育館までの道のりを説明していたのでした。
 そしてくどいほどの説明が終わり、電話を切ろうとしたその時…何と頭上から、お笑い番組を思わせるように、タライの代わりにバケツが落ちてきて…

 ようやくトイレから出てきた平次は、和葉に引きずられるようにして別館を後にしようとしますが、その途中で今度は大学生の剣道部員同士のケンカに遭遇します。
 そしてまさかそのケンカが原因で殺人事件が発生しようとは…その時は平次も考えもしないことでした。

 新内大学の剣道部員たちのケンカの火種となっていたのは、先鋒を務める垂見篤史という男で、何と試合直前にも関わらず二日酔いが覚めずに試合に出られそうもないというのでした。
 大事な試合を前に時と場合を弁えない垂見に、他の部員たちは呆れ返り強い調子で非難しますが、垂見の方はかえって反発。仕舞には「殺してやる」と、殺気走った表情で他の部員たちを睨みつけたのです…。

 やがて試合会場の体育館に戻った平次の改方学園は順当にベスト4、準決勝進出を決めますが、その準々決勝の試合が終わった直後、例の新内大学の剣道部員たちの会話を聞いて突如顔色を変えたのです。

 部員たちの話では、団体戦の試合の最中にも関わらず垂見の姿がどこにも見えなかったらしく、そこで次鋒の面谷峰男、中堅の胴口規之、そして副将の小手川峻の三人で体育館付近を捜索した所、別館にある体育倉庫の中で跳び箱にもたれかかるようにして血まみれになって倒れ、身動き一つしない垂見の姿を発見したというのです…!!!

 すぐに平次は新内大学の部員たちを問い詰めてその別館の体育倉庫へと向かいます。ところが…

 なぜか垂見の遺体は体育倉庫の中にはなく、レスキュー用の人形が無造作に放置されているだけでした。それを知った新内大学の剣道部員たちは垂見のタチの悪い悪戯だと考えて憤りを新たにしていたのです。

 しかし…その垂見はやがて体育館の敷地内にあるプール横の更衣室の中で、備え付けのシャワーを頭からびっしょりと浴びている状態で発見されたのです……

 別館の体育倉庫の中にあったはずの垂見の遺体が、なぜ体育館プール横の更衣室に…!?
 しかも別館の出入り口では、事件当時他の学校の剣道部員たちが輪になって弁当を広げており、その目をかいくぐって遺体を運ぶことなどとても不可能に思えたのです。

 誰が何の目的でそんなことをしたのか皆目見当もつかない平次は、和葉の助言を受けてコナン(新一)に連絡を取ろうと携帯を取り出したのですが……


「ああ…まだどこかに眠っている可能性がなくはない… 黄金王と謳われた秀吉の宝が…」

 浪花中央体育館での事件は電光石火の如くその日のうちに解決となり、服部平次の自宅で念願のてっちり料理を堪能したコナンたちは、翌日和葉の案内で大阪城の天守閣へと上り、そこから大阪の街並みを楽しんでいました。

 しかし前日殺人事件に遭遇したにもかかわらず、その日平次たちはまたしても巧妙な殺人計画に遭遇することになったのです。

 大阪城の天守閣で、犬も食わないような夫婦(?)ゲンカを繰り広げていた平次と和葉の前に現われたのは、戦国時代の有名な武将の家紋の刻印されたバッジを胸につけ、お互いをその有名武将たちの名前で呼び合う奇妙なグループでした。

 「八日間太閤秀吉巡り」─インターネットで知り合ったという秀吉のファンが集まって、秀吉縁の地である名古屋から京都、そして大阪を回るというそのツアーの中で、一行は毎日朝食後にクジを引き、それぞれが家紋の入ったバッジを胸につけて織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、明智光秀という有名武将たちの役割を務めるというのです。

 秀吉と家康、光秀役の三人は信長をもてなさなくてはならない一方、信長は秀吉と光秀の夕食代を出さなければならず、何も出ない光秀も、「三日天下」の如く1日に3分間だけ信長になれる…その一方で秀吉の妻ねね役というのもあって、これに当たれば皆の様子を外から眺めて笑うことができるというのです。

 一種の罰ゲームのようなもので、一行はそれなりに楽しんでいる様子でしたが、なぜかその場には秀吉役のツアー客の姿がありませんでした…。連れの話によれば秀吉役の男は携帯電話で話をした後、慌ててどこかへ行ってしまったらしいのですが…

 一方皆の心配をよそに秀吉役の男・加藤祐司は、天守閣内のトイレの中でただ一文字「龍」と書かれた古びた巻物のようなものを広げて、ひどく興奮した様子で座っていました。
 「13年前に諦めたまばゆい光がようやく自分のものに…」─彼はそう心の中で呟いていたのですが…一体まばゆい光とは何を指すのでしょうか…!?

 それからしばらくして─秀吉巡りのツアー客たちと別れた平次たち一行は、昼食を取るために大阪城を後にしたのですが、和葉が財布を落としてしまったためにまた大阪城へと舞い戻って来ていました。
 そしてそこで再び先程の秀吉巡りのツアー客たちと再会を果たしたのですが…外はすっかり雨模様に変わる中で、彼らはすっかり困りきっている様子でいたのです。

 小五郎と平次が近づいていって事情を聞いてみると、どうやら天守閣ではぐれてしまった秀吉役の男・加藤が未だに姿を見せていないというのです。城内や外の出店、トイレまでくまなく探したというのですが…

 その時でした。まるで平次たちがその場に来るのを待っていたかのように突然上空で大きな爆発音がしたかと思うと、大阪城の屋根の上に激しい炎に包まれている人影が現われたのです…!!!

 やがてその人影は燃えさかる炎の熱さに耐え切れなくなったのかバランスを崩して屋根から転げ落ち、地上へとまっ逆様に落下していったのです…!

 慌ててコナンと平次がそばに駆け寄っていくと、黒焦げになったその人物は息も絶え絶えの様子ながらも、最後の力を振り絞って何と平次の差していた傘をぎゅっと握り絞めたのです…。まるで何かを暗示するかのように……

今回の見どころ
浪花中央体育館周辺図
プール
体育館
更衣室
体育
倉庫

トイレ トイレ


豆知識
八日間太閤秀吉巡り

 今回の話の後半部分は何と言っても戦国時代の武将の知識なくしては楽しく見ることはできないと思われます。

 そこでフリー百科事典ウィキペディアで、それぞれの戦国時代の英雄たちについて参照しておくのも有意義なことかと思います。

織田信長
豊臣秀吉
徳川家康
明智光秀
ねね(北政所)

NEXTコナンズヒント
携帯電話
コント
コナン「次回は、ついに対決この夫婦!」
小五郎「えー、こちら戦況はかなり不利です」
OP
Winter Bells」(倉木麻衣)
ED
青い青いこの地球に」(上原あずみ)
監督
山本泰一郎
構成
こだま兼嗣
絵コンテ
こだま兼嗣
演出
清水明
作画監督
藤岡まき、松本朋之
ビデオ
PART10-4
DVD
PART10-4
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