(青山剛昌原作・小学館・週刊少年サンデー)
江戸川コナン 工藤新一 毛利蘭 毛利小五郎 鈴木園子 四井麗花(24) 一枝隆(26) 二階堂優次(27) 三船拓也(26) 五条修(24) 六田将司(40) 七尾米(64) 八重子 会長 運転手 バブル |
本編の主人公、正体は工藤新一 本編の主人公、高校生探偵 本編のヒロイン、新一の幼なじみ 蘭の父親で私立探偵 鈴木財閥の令嬢、蘭の同級生で親友 四井グループ会長の一人娘 都市銀行本店資金調達部、ポルシェ所有 広告代理店営業部勤務、フェラーリ所有 三船電子工業社長 五条商事総務課長、ベンツ所有 四井物産専務 四井家家政婦 七尾米の孫娘 四井グループ総帥、麗花の父親 四井家の運転手 四井麗花の愛犬 |
高山みなみ 声の出演なし 山崎和佳奈 神谷明 松井菜桜子 高橋理恵子 中野浩司 筒井巧 大家仁志 石母田史朗 大友龍三郎 鈴木れい子 声の出演なし 平尾仁彰 高木渉 声の出演なし |
滅多にお目にかかれないくらいの豪華なご馳走に思わず目が眩みガッツいてしまった小五郎が蘭、コナンと三人で招待されたのは、11月18日に催された四井グループの一人娘・四井麗花の24回目のバースデー・パーティ。何でも四井麗花の依頼でちょっとした難事件を小五郎が解決したために、そのお礼の意味も込めて小五郎は招待されたらしいのです。その難事件とは一体…!?
四井会長の紹介でパーティの客たちに紹介された小五郎は、「平成の明智小五郎」と名探偵ぶりを周囲から讃えられいたって上機嫌。そしてちょっぴりそれを不満に思うコナン…。
小五郎に少しでも近づきになろうという考えからか、はたまた別の思惑があるのか、銀行員の一枝隆、広告代理店勤務の二階堂優次らが次々と小五郎と小五郎を選んだ四井麗花を褒めちぎる中、そんな見え見えのゴマスリに対して三船電子工業社長の三船拓也は小五郎をどう見ても冴えないオッサンだと鋭い考察を披露し、五条商事総務課長の五条修がそれに同調します。
一方で能ある鷹は爪を隠すと六田は小五郎のふがいない仕草は相手の警戒心を解くための戦術だともっともらしいことを述べるのですが…
それぞれが小五郎に対して様々な印象を持つ中、一堂の一致した意見は四井麗花に対するものでした。そう、四井麗花の心を射止めることができれば、その人物は四井グループ次期総帥の座が約束されていることは間違いない……そして自分こそがそれにふさわしいと……
楽しかったパーティもいつの間にかお開きの時刻が近づき、四井会長は慌しく帰る準備を始めます。ところが、その最中に運転手が外から戻ってきて、麗花を乗せてきた車がパンクしていることを告げたのです。そして他にも六台の車がパンクさせられているらしく…
狭くはなるものの無事だった車に乗り込んで帰ろうという四井会長でしたが、麗花はせっかくの誕生日の幸せな気分を台無しにされたくないからと、他人の車にスシヅメにされて帰ることを拒みます。そして家政婦の七尾米とともにこの山奥の別荘に泊まっていくことにしたのですが……
結局そんな麗花をガードするという口実で一条、二階堂、三船、五条、六田が四井麗花、七尾米とともに別荘に残ることになり、すっかり酒浸りの小五郎と付き添いの蘭、コナンも仕方なく小五郎の酔いが覚めるまで別荘に留まることを余儀なくされます。
それから別荘では、着替えに行くと言い残して二階へ上がっていった麗花以外は全員が大広間に集まってカードゲームなどに興じていました。
ゲームの最中蘭とコナンは、今そこにいるメンバーが2年前まで同じヨットクラブ仲間だったことを知らされます。麗花のクルーザーを船舶免許を持つという六田が運転し、海に潜ったり魚を獲ったり…しかしそれが2年前のある「事故」をきっかけにしてすっかり途絶えてしまったのだというのです…その「事故」とは一体…!?
しばらくカードに夢中になっていた一堂でしたが、11時を過ぎると二階に上がったきり一向に姿を見せない麗花を心配し始めます。全員で別荘の中を捜してみますが彼女は見当たらず、仕方なく手分けして森の中を捜索していったのですが……
運悪く雨が降り始め、慌てて別荘へと引き返した小五郎、蘭、コナンの三人は、玄関の前の噴水の所でうつ伏せになっている二階堂を発見します。こんな所で寝ている場合ではないと小五郎が揺り起こそうとすると……何と二階堂は顔を噴水の中に突っ込まれた状態で大量の水を飲み溺死させられていたのでした…!!!
騒ぎを聞きつけて他の人間たちも集まってきますが、そんな中相変わらず麗花の姿だけがありませんでした。そして小五郎が事件を調べた上で警察と連絡を取ろうとしますが、電話も線が切られて通じず車も全てパンクさせられていて…全く孤立した状態となってしまった一堂は、とにかくコーヒーでも飲んで今後のことを相談し合おうということになったのですが…
家政婦の米と蘭がコーヒーを入れることになり二人で準備を始めます。その時でした。蘭が砂糖を探して戸棚のあたりを調べている背後で、不敵な笑みを浮かべてコーヒー茶碗に錠剤のようなものを入れようとする黒い影が現われて……