(青山剛昌原作・小学館・週刊少年サンデー)
江戸川コナン 毛利蘭 毛利小五郎 阿笠博士 灰原哀 吉田歩美 小嶋元太 円谷光彦 深瀬 おじいさん おばあさん 運転手 店主 ジン ウオッカ ベルモット 工藤有希子 工藤優作 |
本編の主人公、正体は工藤新一 本編のヒロイン、新一の幼なじみ 蘭の父親で私立探偵 新一の家の近所に住む自称天才科学者 黒の組織から来た謎の少女、本名宮野志保 帝丹小学校に通うコナンのクラスメート 帝丹小学校に通うコナンのクラスメート 帝丹小学校に通うコナンのクラスメート 不動産屋の男 グルニエの家の住人、名前は宇土久 グルニエの家の住人、宇土久の妻 タクシーの運転手 中華街に住む中国人の店主 黒の組織の男、新一に毒薬を飲ませた人物 黒の組織の男、ジンの手下 黒の組織の女、映画女優クリス・ヴィンヤード 新一の母親で元人気女優藤峰有希子 新一の父親で世界的に有名な推理小説家 |
高山みなみ 山崎和佳奈 神谷明 緒方賢一 林原めぐみ 岩居由希子 高木渉 大谷育江 村山明 塚田正昭 久保田民絵 今村直樹 ねんど大介 声の出演なし 声の出演なし 声の出演なし 島本須美 田中秀幸 |
毛利探偵事務所の近くに建てられた新しい家─その日学校からの帰り道をいつものように歩いていた探偵団たちは、歩美の話すその家の話に興味をそそられて、寄り道をして家を見学に行くことになります。
小さいけれどもすごくかわいい家…結婚したらあんな家に住んでみたい…歩美のような小さな女の子が憧れるような素敵な家ということのようですが、果たしてそれはどのような家なのでしょうか?
現場に到着し実際にその家を目の当たりにしてみると、それは確かに小さくてかわいい家でした。そしてその家はまだ現在分譲中らしく、探偵団たちは不動産屋の案内で家の中を見てみることになったのです。
家の建築主はどうやら30代の夫婦と子供2人の4人家族をイメージして建てたらしく、1階は6畳の洋間が2部屋と洗面所、浴室、トイレがあり、2階には16畳のリビングとキッチン、リビングは天井も高く日当たりも抜群で、更に道路側には8畳の洋間もあるという豪華さでした。
そして極めつけは…その物件の目玉だという3階のグルニエ。まさしく屋根裏部屋と呼ぶにぴったりの小さな部屋で、天井には天窓も備え付けられていて、前方を見渡せば米花町の街並みが一望できできたのです。更に上を見上げれば昼間は青空が一面に広がり、夜には星の観測もできるというのです。
とはいえ冷静に考えてみると、グルニエと2階のリビングは素敵なものの1階の2つの部屋がともに暗く、庭も欲しいし階段が少し急なのも気になるところ…。狭い土地にしては上手く作ってあるとはいえ、間取りもイマイチで自分の家の方が住みやすい…と探偵団たちの評価は今ひとつだったのです。
しかしそのグルニエの家、数日も経たないうちに売れてしまったのでした。それを聞いた歩美はちょっぴり残念そうでしたが、探偵団たちの次の興味は一体どんな人物がそのグルニエの家を買ったのか、という点に移ります。
やはり不動産屋の男が言っていた通り、子供が2人いる30代の夫婦なのか? ところが歩美の話によると、その家を購入したのは何と70歳を過ぎたおじいさんとおばあさんの夫婦だったというのです…。
それを聞いたコナンは、怪訝そうな表情を隠せませんでした。なぜならグルニエの家は3階建ての上に階段も急で、お年寄りが住むようにはできていないと感じられたからです。
そのことがどうもひっかかって仕方のないコナンは、学校からの帰り道にグルニエの家の前を通り様子を覗いてみることにしたのですが…
すると表札には”宇土久”という名前が出ていて、やはり歩美の言ったとおり家はすでに売れていて、それだけではなく中にはもう人が住んでいるようでした。そしてコナンが自分の後をこっそり尾行してきた探偵団たちとしばらく話をしていると、何とグルニエの家の玄関のドアが開き、家の中から人が出てきたのです。
すると家の中から現われたのは、これも歩美の言ったとおりで70歳ぐらいのおじいさんとおばあさんでした。
おじいさんの方は何か用事があるらしく探偵団たちに軽く挨拶するとすぐにどこかへ行ってしまいますが、おばあさんの方はドアを開け探偵団たちの姿に気づくと、自分たちは今日その家に引っ越してきたばかりでまだこの辺りのことはよく分からないから、中に入って米花町のことについて詳しく聞かせて欲しいと、優しい笑顔を湛えながら話しかけてきたのです。
家の中に案内されてみると中はまだ家具が届いていないらしく、つい先日探偵団たちが来た時とあまり変わりはありませんでした。それからお菓子とジュースをご馳走になった探偵団たちは、おばあさんがこのグルニエの家を買ったのは若い時から一度でいいからこのような家に住んでみたかったこと、そしてこの近所に一人息子が住んでいることが主な理由だったということを聞かされたのです。
グルニエの家を出た探偵団たちは、優しいおばあさんのもてなしに大満足な様子で無邪気に笑いながら歩いていましたが、なぜかコナンの表情は浮かないまま…。
何かがひっかかる、口では言えないものの何かが…探偵事務所に戻り夕食のテーブルを前にしても、ずっとコナンの表情は浮かないままだったのです。
そして…そんな浮かない表情のコナンを遠くからカメラで狙っている人物がいたのです。その人物とは、何とグルニエの家に住むあのおばあさん…。
おばあさんは3階にあるグルニエの窓から身を乗り出すようにして、近くに見える毛利探偵事務所の方に向け望遠カメラのシャッターを何度となく押していたのです…!!! 一体何の目的でコナンの写真を……!?
歩美が見つけた米花町に新しく建てられたグルニエの家。3階建てで屋根裏部屋のあるおしゃれな家ですが、その家に住むことになったのは何と70歳を超えるおじいさんとおばあさんでした。
様子を見に訪れた探偵団たちにお菓子とジュースを出してもてなしてくれた優しそうなおばあさんでしたが、コナンはというとそのおばあさんの態度に何かがひっかかるものを感じるらしく…
フランス語で屋根裏部屋や屋根裏の収納スペースをいいます。こちらの方が一般的かと思いますがロフトと同じ意味です。
詳しくはAll About(オールアバウト)のこちらのページを参照下さい。
少年探偵団団長の小嶋元太の両親が米花町内で経営する酒屋。今回は名前が実名で登場しました。
元太曰く少年探偵団と同じぐらい有名で、どちらもこの町で知らぬ者はないぐらいなのだとか(笑)
それから元太に関連して余談ですが、今回おばあさんに米花町のことについて詳しく教えて欲しいと頼まれた探偵団は、それぞれ得意気に自分たちのことをアピールするのですが、元太はというとこれに対して「どこのうな重が安くて美味いかまで知っている」と豪語しておられました(笑)
今回は阿笠博士の黄色いビートルも登場。そして車のナンバープレートはやはり”164”でした(笑)
作中後半でちらっとだけですが登場した引越し業者で、これが2度目の登場になります。ちなみに前回は401-402「宝石強盗現行犯」で登場したのですが、皆さん覚えていますか?
まず最初に以下原作5~6巻のネタバレがありますので、自信のない方は原作を読んだ上で下にお進み下さいと、念のためお断りしておきます。
今回は意外な結末を狙ったサスペンスものですが、結末の意外性に驚かれた皆さんも多かったようで、皆さんの評価も上々だったようですね。黒の組織と絡めるといやが上でもハラハラしてしまう訳で、その効果を上手く使って話を盛り上げるのに成功したと思います。
この話、一応TVオリジナルですが、古くからのファンの方なら御存知のあの原作のお話がベースになっていることはお分かりでしょう。作中でも優作先生が「今回は阿笠博士を取られて」とか「いつかのお返しだな」と言っていたのはそのことを指しています。
ただ勿体無かったのはこの作品とは全然関係ないのですが、この前の回のネクストコナンズヒント後のコントで「あの2人が登場」と思いっきりヒントを言ってしまったことですね。
この予備知識があって見た場合、冒頭の飛行場のシーンだけでコアなファンの方なら気づいてしまうのではないでしょうか。それが残念といえば残念です。
新一の父親の工藤優作の超人気シリーズ、ナイトバロンの次回作として構想中の話。今回優作はその取材のために若い頃大陸で活躍した義賊の元首領という中国人の老人を訪問するため、中華街に行っていたのだとか。