毛利小五郎探偵事務所2F データベース「TVアニメ」
| タイトル | File452 こんぴら座の怪人 | ||||||||||||||
| 英題 | The Phantom of Konpira-Za | ||||||||||||||
| 放映日 | 2006/9/11 (1時間スペシャル) | ||||||||||||||
| 原題 | TVオリジナル | ||||||||||||||
| ジャンル | 本格 | ||||||||||||||
| 事件現場 | 香川県仲多度郡琴平町 金丸座付近の石碑の空き地 | ||||||||||||||
| 管轄 | 香川県琴平南警察署(大西刑事) | ||||||||||||||
| 登場人物 |
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| あらすじ |
「要求、ヒロイン交代、幼馴染み、そして怪人…これじゃまるで…」のんびりとした風景が流れる電車に揺られながら、蘭と園子、コナン、それに小五郎の4人がその日訪れたのは、讃岐うどんで有名な四国の香川県。そして蘭たちを招待したのは、以前わずか1カ月ではあったものの蘭たちの通う帝丹高校に在籍していた若き舞台役者の伊東玉之助。彼が座長を務める玉之助一座が今回香川県の琴平町にある金丸座で舞台公演を催すことになり、東京にいた際にお世話になった蘭たちをわざわざ招待してくれたのでした。 琴電琴平駅で降りた一行は、「ビールが飲みたい」「喉をしめらせてから」としきりにこぼす小五郎を何とかたしなめてまずは評判のうどん屋へと足を運びます。 評判どおりの美味しいうどんを堪能すると、次は”こんぴらさん”の愛称で親しまれている金刀比羅宮へとお参りへ向かますが、名物の785段の石段のあまりの険しさに小五郎は参拝を断念。他の3人は何とか石段を登り切って無事参拝を果たし、下で地酒を楽しんでいた小五郎と合流していよいよ玉之助のいる金丸座へと向かうことになったのです。 金丸座というのは幕末近くの天保の時代に幕府の認可を受けて建築された現存する日本最古の芝居小屋で、毎年春に上演する四国こんぴら歌舞伎大芝居には、全国からたくさんの客が詰めかけるのだとか。ここで芝居ができるとなれば役者としてこれ以上幸せなことはないというぐらいの名誉な事だったのです。 玉之助と妹のめぐみ、それに一座の団員の一人である片岡れんげと再会を果たした蘭たちは、それからまだ開演準備中で慌ただしさが残る舞台小屋の中を見学。 エレベーターのように舞台へと上がっていく「セリ」や「廻り舞台」、地下の「奈落」やお客の前を通って舞台に向かう「花道」、花道の途中にある人が飛び出す仕掛けの「すっぽん」、更には花道の頭上にあり宙を舞う「かけすじ」や天井の「ブドウ棚」などの舞台装置の説明を受け、その多様な仕掛けに思わず興味をそそられます。 そして今回この金丸座で一座が演じるのは、あの有名な歌劇「オペラ座の怪人」を下敷きにした時代劇で、その名も「こんぴら座の怪人」。華やかな芝居小屋を舞台に、醜くおぞましい素顔を仮面で隠した謎の怪人と可憐な歌姫。そしてその恋人が繰り広げる愛と憎しみの恐怖劇だったのです。 ところが「二度あることは三度ある」のことわざ通り、玉之助一座は今回またしても厄介なトラブルを抱えていたのでした…。 それは一座のスポンサー役を買って出た羅臼辰彦…彼は関西で有名な羅臼コンツェルンの御曹司でつい最近当主である父親が亡くなったため若くして跡を継いだばかりなのですが、どうやら片岡れんげとは幼馴染みでしかもれんげに気があるらしく、玉之助がわざわざ頼み込んで歌姫役を引き受けてもらった有名な若手舞台女優の軽部ロミに代わって、れんげを歌姫役に起用すべきだと圧力をかけてきたのです。 しかもそれだけではありませんでした。同じようにしてれんげを歌姫役に起用しろと玉之助に脅迫文を送りつける”怪人”もいるらしいのです。一体それは何者なのでしょうか…? そして事件はついに起こったのでした。舞台稽古を再開しようと舞台の中央に立った歌姫役の軽部ロミの頭上に、大提灯がすさまじい勢いで倒れてきたのです。ロミはかろうじてかすり傷で済みますが、を支えていたロープには刃物で入れたような切れ目が見つかり… これも「こんぴらの怪人」の仕業なのか? 関係者が恐怖でおののく中、その時コナンも早くから気付いていたある事に蘭が気づきます。要求、ヒロイン交代、幼馴染み、怪人…そして最初のヒロイン役の頭上に落ちてくるシャンデリア代わりの大提灯… これらはすべて今回一座が演じることになっている芝居の下敷きになっている、あの「オペラ座の怪人」そっくりの状況だったのです…! 事態を重く見た小五郎は玉之助に詳しい事情説明を求めますが、すると玉之助はその怪人というのが「讃岐こんぴらの怪人」と名乗り、最初はただ金刀比羅宮にお参りに来る人々を怪しげな衣装で驚かしているだけだったのが、やがて玉之助に脅迫状を送り付けるようになったことを説明。そして怪人は前述の通り、軽部ロミに代わって片岡れんげを歌姫役に起用するようにと脅しをかけてきたのだというのです。 ─「広い参加、得よ! 刺され、散華に!」 このような同じ文面の脅迫状を10通も送りつけてきた上に、今回の提灯の落下事件…単なる脅しではなかった以上、これだけで終わるとはとても思えず… しかし玉之助は配役はそのままで芝居を続けることを決断し、不穏な空気が漂う中でプレミア公演の幕は切って落とされます。ところがやはり不安は的中…舞台上で玉之助をはじめとする役者たちの熱演が続く中、頭上のブドウ棚の隙間から「こんぴらの怪人」が不気味な恰好で姿を現わし… |
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| 今回の 見どころ |
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| 豆知識 |
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| NEXT コナンズ ヒント |
プレミアムチケット | ||||||||||||||
| コント | 蘭「リクエスト1位の映画は10月2日放送!」 園子「それ私が主役よね、蘭?」 コナン「それボクが主役…」 (映画10周年を記念して実施された劇場映画アンケート、第1位は「天国へのカウントダウン」でした) |
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| OP | 「100もの扉」(愛内里菜&三枝夕夏 コーラス:スパークリング☆ポイント ) | ||||||||||||||
| ED | 「もう君だけを離したりはしない」(上木彩矢) | ||||||||||||||
| 監督 | 佐藤真人 | ||||||||||||||
| 脚本 | 宮下隼一 | ||||||||||||||
| 絵コンテ | 佐野隆史、前園文夫 | ||||||||||||||
| 演出 | 戸澤稔 | ||||||||||||||
| 作画監督 | 増永麗、新沼大祐/サブキャラクターデザイン・総作画監督 佐々木恵子 | ||||||||||||||
| ビデオ | - | ||||||||||||||
| DVD | PART15-7 | ||||||||||||||
| 評価 |
| 感想 |
評価 ★まずはじめに、以下の感想では409-410「同時進行舞台と誘拐」の核心に触れる記述がありますので、それを承知の上でお読み下さい。また玉之助一座に関してはかなり批判的な記述になっていますので、それも承知の上でお読み下さい。今回はTVオリジナルストーリーでしかも1時間スペシャル、そしてミステリーツアーを思わせるようなストーリー展開、更にはあの名作歌劇「オペラ座の怪人」を題材に、実在する日本最古の芝居小屋である金丸座を舞台に事件が起きるということで、舞台設定や物語のスケールの大きさは文句のつけようがありません。 冒頭の小五郎や蘭たちの讃岐うどんを堪能したり、こんぴらさんにお参りに行くために石段を登ったりする所は各キャラの個性もしっかり出ていましたし、全体的に人物描写はバッチリで雰囲気も良く出ていてこれらはすべて合格点を与えられると思います。 ただどうもミステリーとしての出来栄えを考えると、あまりにストレート過ぎるというか、ミステリを読み慣れている人間からするれば、犯人がバレバレだった気がしてなりません。よく捜査では第一発見者を疑えと言いますが、推理モノでは同じような感じで命を狙われて未遂に終わった場合はその人物が犯人であると疑えというのは定石みたいなものですから、もっといろいろな人物に疑いの目を向けられるような工夫が欲しかった気がします。 ただでさえ玉之助とれんげは犯人のリストから外れているも同然の状態で、羅臼も途中から完全に容疑者リストから外される展開ですから、残るはロミと河竹の二者択一、それはどちらが犯人だったとしても驚きも何もないです。 それから個人的には玉之助一座はもういいかなと…実はこの作品のせいでしばらく(約半年)更新する意欲がなくなった程で、結果自分の思っているコナンという作品のイメージと、ここ最近のアニメオリジナルの作品を比較すると、あまりに距離が離れ過ぎている作品が多いことに真剣に考えさせられました。 もちろんそうではない作品も少しはありますが(良い作品は評価を見れば分かります)割合としては残念ながら圧倒的に少ない気がします…。 今回のこの作品などはまさしくイメージとはかけ離れた作品の典型的な例であり、こういう作品を見ると頭の中でクエスチョンマークが一杯になってしまいます。 今回特に気に入らなかったのは、何を隠そう伊東玉之助というキャラクター。狂言誘拐犯の片岡れんげは今更言うまでもありませんが、玉之助も芝居のことばかりで、あまりに強引で周りの気持ちを考えない行動が多すぎるような気がします。 というより今回は二度も軽部ロミが襲われた(実際は自作自演だった訳ですが、この時点ではそれは判っていない)のだから、芝居なんか即刻中止すべき。また玉之助は観客のためとかほざくが、怪人が観客に危害を及ぼす可能性だって否定しきれない訳であり、それを考えてもやはり芝居なんか即刻中止すべきだったと思えます。人の命と芝居とどっちが大切かなんて言うまでもないことでしょう。 加えてわざわざ自分で口説いて招待したロミに歌姫役をやってもらいたいからと羅臼からヒロイン交代を要求されてもあれだけ庇っていたのに、いざロミが怪人に喉をやられて(実際は自作自演だった訳ですが、この時点ではそれは判っていない)舞台に立てない状況になると、途端に手のひらを返したようにれんげに代わりをやれと言う。この変わり身の早さが非常に気に入らないし怒りを覚える。 一体歌姫ロミの存在は「こんぴら座の怪人」を演じるにあたって玉之助にとってどんな存在だったのでしょうか。結局「歌姫はロミがいなくても代役を立てれば充分だ」と、口では決して言わないものの彼の取った行動がそれをはっきりと示しているような気がしますが、皆さんはどう思われましたか? この点前回の「同時進行舞台と誘拐」の時もかなり強引に芝居を続けさせましたが、正直こういう自分勝手で自己中心的なキャラクター像にはもううんざりです。 そしてラストのロミが自殺しようとするのを止めるシーンも、正直???ですね。これはコナンファンなら誰でも知っている「推理で犯人を追いつめて自殺させる奴は殺人者と変わらない」という名探偵コナンのポリシーから来ているものだと思いますし、コナン(新一)はたった一つの事件(ファンならご存知の通り)以外は犯人に自殺されたことがないことを受けてのことだと思いますが、正直この自殺未遂のシーンがそのポリシーと合っていない気がします。 なぜなら結果的にはコナンは玉之助と一緒に水中に飛び込んだ犯人を助けることに成功はしていますが、これは結果論であって、もし別の方法を取っていたら、谷を隔てた先にいる犯人が自殺することを止められなかった可能性が極めて高いからです。 犯人が持っていたナイフで自分を刺すかもしれませんし、あるいはもし水中ではなく岩めがけて飛び降りていたらコナンに自殺を止められたかというと、甚だ疑問です。 つまり今回は「推理で犯人を追いつめてみすみす自殺させるような状況を作ってしまっている」ことになり、これが名探偵コナンのポリシーに反している気がするのですが、皆さんはどうお感じになられたでしょうか? 他にも前回はれんげ救出の際警察を無視して探偵団たちだけで捜索した事を痛烈に批判しましたが、今回もラストは警察の協力を得て犯人確保に向かうべき所を同じようにして警察は完全無視で犯人を追跡に行っていますし… 細かいことかもしれませんが、こういう所に作品としてのリアリティーを感じることが残念ながらできなかった。だから素直に受け入れられる作品ではなかった、それがこの作品の感想のすべてです。 |