毛利小五郎探偵事務所2F データベース「TVアニメ」
| タイトル | File490 服部平次vs工藤新一 ゲレンデの推理対決 | ||||||
| 英題 | Hattori Heiji vs. Kudo Shinichi : The Grand Reasoning Battle in Ski Slopes | ||||||
| 放映日 | 2007/12/3(秋のミステリー・スペシャル)(1時間SP) | ||||||
| 原題 | 【第50巻】 File8「平次の思い出」 File9「雪女の計」 File10「謎のリフト」 File11「雪女の銀衣伝説」 【第51巻】 File1「吹雪の中の復讐」 |
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| ジャンル | 本格 | ||||||
| 事件現場 | 山形県 蔵玉スキー場 | ||||||
| 管轄 | 山形県警 | ||||||
| 登場人物 |
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| あらすじ |
「ああ…昔おったんや…お前よりごっつ頭の切れる…探偵がな…」桜の花が舞う春のある日のこと、西の名探偵・服部平次はその月に解決した事件の数について東の名探偵コナン(新一)とやり合っていました。しかしその結果は1件及ばずまたしても平次の負け…悔しがる平次に対しコナンは得意そうでしたが、すると平次は突然昔自分が出会ったというある探偵の話を話し始めたのです。何でもその探偵の方がコナン(新一)よりも頭が切れる奴だったと平次は言うのですが…… それは3年前のこと、山形県の蔵玉にあるスキー場でのことでした。当時まだ改方学園中等部に在籍する中学生だった平次は幼なじみの遠山和葉や同級生たちと、学校のスキー教室にやってきていたのですが、この年頃にはよくあるように男子が女子を冷やかす光景がここでも繰り広げられていて、雪を投げつけられた女子たちは男子たちの態度に怒り心頭の様子でいたのです。 するとその時、和葉の同級生の女子の一人が冗談で妙な事を言い出したのです。 「この山の雪女に食われてまえ!」 どうやらその女子生徒は彼らが訪れたその山に伝わる”雪女の銀衣伝説”という民話を意識してそのような発言をしたようなのですが、それは次のようなものだったのです。 白くキラキラ光る銀色の衣を着た美しい女が、山に足を踏み入れた男に自分の衣と男の大事な物を交換して欲しいと頼む。そこで男が衣を風呂敷に包むと、何と女はそれと引き換えに男の心臓を奪い取って行ってしまう。そして後に残されたのは、男の死体と銀色の衣の代わりに雪の詰められた風呂敷だけだった…。 何とも恐ろしい話でしたが、それだけではありませんでした。何と4年前にはこの民話と似たような事件が、実際にこのスキー場で起こったらしいのです…。 そのため生徒たちは吹雪いてきたら雪女に捕まる前にホテルに戻るようにと、教師からも言われているというのですが、そんな事が本当にあり得るのでしょうか…!? 午後2時になると改方学園の生徒たちは遅い昼食を取るため、ホテルの食堂に集合。昼食がそのように遅くなったのは、その日ホテルには別の学校の生徒も宿泊しるため、食堂が混雑しないようにという配慮からでした。 もっともそのおかげで改方学園の生徒たちはとある有名人と遭遇することになったのです。その有名人というのは人気俳優の箕輪奨兵で、彼は例の”雪女の銀衣伝説”を題材に実際に起きたという”ある事件”をモチーフにした推理物の映画で探偵役を務めることとなり、このスキー場にやって来ていたのです。 ところが偶然なのか神様のお導きなのか、食堂には箕輪の他にも、まるで4年前の”ある事件”に引き寄せられるかのように当時の事件関係者たちが顔を揃えていたのです。 この点4年前の”ある事件”とは次のようなものでした。スキー場のリフトに一人で乗っていたある男性が、リフトを降りる時には拳銃で頭を撃ち抜かれた状態で発見されたのですが、その亡くなった男性というのが水上二朗という、箕輪が主演していた映画でスタントマンをしていた人物だったのです。彼の右手には拳銃が残され袖口には硝煙反応が残っていたというのですが…。 普通に考えれば当然自殺としか思えない状況でしたが、捜査にあたった刑事が一つだけ気になったのが男性の席のすぐ横に置かれていたバッグに詰められていた大量の雪…。結局それは男性が山に伝わる雪女の伝説になぞらえて自らやった事だと判断されたらしいのですが、その事に納得していない刑事もいたらしく…。 当時事件の捜査にあたっていたのが片品陸人という名前の刑事でした。そして彼は現在は刑事を辞め探偵となっていたが、未だにこの事件を追いかけているらしく、その日も皆の集まる食堂に姿を見せていたのです。 しかしそんな片品の姿を見た箕輪は、あれがもし自殺でなく他殺だとしたら人間には到底成し得ることのできない不可能犯罪であり、それこそ雪女の仕業ではないかと主張します。するとそこへ現われたのは何と…… 「人間がやったから犯罪っちゅうんじゃ!!! それに不可能なモンがあるかちゅうねん!! ボケェ!!!」 服部平次はそう言って、真っ向から箕輪の言葉を否定したのです!! ところが平次のその言葉を聞いた箕輪たちは、なぜか急に笑い出したのでした。何でも少し前にも平次と同じような事を言って箕輪たちに絡んできたという中学生の少年がいたらしく… その話を聞かされた平次は、和葉が止めるのも聞かずホテルを飛び出し、吹雪の中リフトの方へと駆けていきます。なぜなら人一倍”負けず嫌い”な平次は、その中学生の少年の言葉に俄然闘志をかき立てられたらしく、そいつより先に4年前の事件の真相を突き止めてみせると息巻いていたからでした。もっとも和葉の説得が功を奏して、結局雪が収まってから捜査をすることとなったのですが… それからしばらくすると雪は収まり、吹雪のために撮影をストップしていた映画関係者も、途中箕輪がファンにせがまれてスキーのテクニックを披露する予定外の出来事はあったものの、4時にはゲレンデでのシーンを撮影するためにリフトに乗って山頂を目指します。 このうちスタントマンの三俣耕介と特殊メイクの立石雫の二人は先に上に行くと言っていたらしくもうすでにその場にはおらず、監督の大山守蔵、箕輪の順で、その後ろに探偵の片品、続いて平次と和葉という順番でリフトに乗り込んだのです。 ところがリフトで移動している最中、またしても吹雪が強くなり、前のリフトもよく見えないほどに視界は悪化。そしてまるでそれを待ち構えていたかのように事件は起こったのでした…。 突然「パァン」という銃声のような乾いた音がしてゲレンデにいた人たちを驚かせたかと思うと、やがてゲレンデの頂上に姿を見せたのは何と…… |
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| 今回の 見どころ |
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| 原作との 相違点 |
今回も秋のミステリースペシャルで1時間SPということもあり、オープニングはこの作品だけの特別ヴァージョンになっています。具体的には今回の作品に登場する服部家と工藤家のキャラクターたちを順番に紹介していく形でした。 ちなみに今回の作品でようやく秋のミステリースペシャルも終わりで次の作品からはOPもEDも新しいものに変更になります。そのため秋のミステリースペシャルの最初から使われたOPとEDには結局通常ヴァージョンというものがそもそも存在しない…ということになってしまいました。 最初から1時間SPが決まっていてクリップは作っていなかったのかもしれませんが、もし存在するとしたら、是非見たいものですよね。しかしもしまたテーマ曲集のCDを出して特典に映像クリップのDVDをつけた場合、「グロリアスマインド」と「世界はまわると言うけれど」の2曲はいったいどうなってしまうのでしょうか(苦笑) そして本編ですが、今回の作品は原作は何と5話分…通常コナンでは原作3話分で前後編の1時間作品を制作しているので、今回の1時間SPは5話分を1時間に詰め込んでいることもあり、あちらこちらでカットされているシーンが存在しています。確かにあまり本編に関係はないとはいえるのですが、大方は思わず笑えるシーンや平次と和葉の仲を冷やかすような思わずニヤリとしたうなる箇所ばかりですし、原作を読んでいる人間からするとかなり忙しない展開のようにも思えました。 私個人はてっきりこの作品は2時間SP、もしくは前・中・後編の3部作になると思っていましたので、1時間SPで放映と知った時にはひどく驚いたものです。 大きなカットとしてはまず和葉の同級生たちの銀衣伝説について話すシーンとゲレンデから戻り昼食を取るシーンの間にある、和葉が同級生から平次との仲を冷やかされるシーン、昼食を横に並んで食べる平次と和葉を男子の同級生が冷やかすシーンがどちらも丸々カット。 それから原作2話目冒頭の平次とコナン(新一)が推理合戦の火蓋が落とされたなどと電話でやり取りをしているシーン、ゲレンデを滑り降りてくる新一と蘭を園子が冷やかしたことに対し、新一と蘭がムキになって抗議するシーンが丸々カット。 そして吹雪いてきたために撮影待ちをしていた映画撮影スタッフが、4年前のことを思い出し、その回想シーンの後に探偵の片品陸人が絡んでくるシーンの約2ページ分が丸々カット。 更に優作が有希子にもう一つの銀衣伝説について話をした後、ホテルで映画のビデオをチェックしていた新一と蘭に対し、同級生たちが冷やかすシーンが丸々カット。解決編直前の蘭が有希子から銀衣伝説を聞かされて目をウルウルさせるシーンもカット。それに推理に詰まった平次を助けるため母親の静華が平蔵に電話をかけた際、平蔵の後ろに遠山刑事部長がチラッと原作では姿を見せるのですが、それもアニメではカット…とかなり残念なカットがたくさんありました。 最後に5話目の解決編、ここもかなりのシーンがカットになっています。そしてエンディングは二人の中学生探偵と雪山、雪の結晶にリフトなどを題材にしたCGで鮮やかに彩られていました。 |
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| 豆知識 |
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| NEXT コナンズ ヒント |
【TV放映】 コインロッカー (次回放送が309-311「黒の組織との接触」の再放送のため) 【File491へのNEXTコナンズヒント】 間違い電話 |
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| コント | 【TV放映】 コナン「黒の組織と最接近」 蘭「アタシと新一が急接近?」 コナン「いや、照れちゃうな…」 蘭「何でコナン君が?」 (次回放送が309-311「黒の組織との接触」の再放送のため) 【File491へのコント】 コナン「来年は黒の組織と直接対決」 蘭「1月14日スタート!」 |
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| OP | 「グロリアスマインド」(ZARD) | ||||||
| ED | 「世界はまわると言うけれど」(GARNET CROW) | ||||||
| 監督 | 佐藤真人 | ||||||
| 構成 | 佐藤真人、青木雄三、鎌仲史陽 | ||||||
| 絵コンテ | 佐藤真人、青木雄三、鎌仲史陽 | ||||||
| 演出 | 戸澤稔、鎌仲史陽、鈴木吉男 | ||||||
| 作画監督 | 佐々木恵子、増永麗、牟田清司 サブキャラクターデザイン 佐々木恵子 |
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| ビデオ | - | ||||||
| DVD | - | ||||||
| 評価 |
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| 感想 |
評価 ★★★★★原作では50巻に掲載されている作品ですが、この放送がなされた時点では既に57巻掲載作品がアニメ化されている時期で、かなり間隔を置いて放送となりました。過去同じような事例としては12巻掲載の163-164「月と星と太陽の秘密」や40巻掲載の421-422「イチョウ色の初恋」などがありますが、一体どういう理由でこういう現象が起きるのでしょうかね。考えられるとしたら季節的なもの? ともいえますが、この作品は事件が起きたのは3年前の冬ですが、電話で平次とコナンが話をしているのは桜舞う春ですから、どちらでも放映できる気もします。そして長らくアニメ化が待望されたこの作品ですが、率直に言ってここ数年で最も完成度の高い大傑作でしょうね。とにかく本格ミステリとしてこんなによく出来た作品は近年ないでしょう。原作5話分を1時間SPにしたために相当圧縮されていて、笑えるシーンが多少カットされているのは残念ではありますが、それを補って余りあるミステリーとしての面白さです。 作品を見ていて明らかにスキーを滑った人間が替え玉だったことは分かるので、そうすると体格的に見合う人物を考えると自ずから犯人は分かってしまいますが、そのトリックというのが実に素晴しいです。被害者が替え玉の件で心理的にバッグに入るという点や、それに対する伏線も監督が「彼は以外に体格が小さく体重も軽い」という発言の中にしっかり入っています。そしてバッグに雪を詰めてリフトの座席に戻した件に二つの銀衣伝説を上手く絡めていて、話に全くムダがありませんでした。 そして何といっても二人の中学生探偵が親の助けを借りてですが、ほぼ同時に推理を進行させていき、謎解きも現場と携帯で披露してみせ、なおかつ二人が事件解決後にたまたま行き交うまで一切面識を持たない。そして事件捜査では常に張り合って推理合戦を展開していく訳ですが、そこで事件解決に至るプロセスや親から与えられるヒントも微妙に違っていて、読者は二つの推理を同時に楽しめるという何とも贅沢な趣向が凝らされていました。とにかく読み終わって、観終わって大満足間違いなしの作品でしょうね。 そしてコナンファンであれば平蔵&静華と優作&有希子が久しぶりに登場したのも嬉しいでしょうし、新一たちの中学生時代の姿を見られたのも良かったと思います。それに普通なら事件もトリックもすべて見抜いて大いに自慢したくなる所ですが、親のアドバイスをもらって事件を解いたにすぎないと、二人とも素直に認めている所なども潔くて好感が持てました。 |