名探偵コナン551-552「犯人は元太の父ちゃん」

(青山剛昌原作・小学館・週刊少年サンデー)

タイトル
File551-552 犯人は元太の父ちゃん
英題
The Murderer is Genta's Dad
放映日
2009/10/17・10/24(前編・後編)
原題
第63巻
File6「猪・鹿・蝶」
File7「八百一と尺八と一品」
File8「選手権の目的」
ジャンル
本格
事件現場
日売テレビ 選手控え室へと続く階段下
管轄
東京警視庁捜査一課(目暮警部)
登場人物
江戸川コナン
阿笠博士
灰原哀
目暮警部
高木刑事
千葉刑事
吉田歩美
小嶋元太
円谷光彦
小嶋権作(71)
小嶋文太(33)
小嶋元次(32)
小嶋岩吉(34)
秘書
AD
参加者
参加者
参加者
参加者
スタッフ
スタッフ
スタッフ
ゴンタ
元太の母
本編の主人公、正体は工藤新一
新一の家の近所に住む自称天才科学者
黒の組織から来た謎の少女、本名宮野志保
警視庁捜査一課警部
巡査部長、目暮の部下
捜査一課刑事、目暮の部下
帝丹小学校に通うコナンのクラスメート
帝丹小学校に通うコナンのクラスメート
帝丹小学校に通うコナンのクラスメート
小嶋グループ会長、全国コジマさん選手権のスポンサー
全国コジマさん選手権 参加者、ゼッケン35「八百一」
全国コジマさん選手権 参加者、ゼッケン84「尺八」
全国コジマさん選手権 参加者、ゼッケン147「一品」
小嶋権作の秘書
全国コジマさん選手権 番組AD
全国コジマさん選手権 参加者
全国コジマさん選手権 参加者
全国コジマさん選手権 参加者
全国コジマさん選手権 参加者
全国コジマさん選手権 スタッフ
全国コジマさん選手権 スタッフ
全国コジマさん選手権 スタッフ
小嶋権作の愛犬
元太の母親
高山みなみ
緒方賢一
林原めぐみ
茶風林
高木渉
千葉一伸
岩居由希子
高木渉
大谷育江
亀井三郎
広瀬正志
野島昭生
塩屋浩三
西川幾雄
梅津秀行
岡和男
松本大
小野坂昌也
陶山章央
江川央生
小田敏充
梅津秀行
声の出演なし
声の出演なし
あらすじ
「ウチの父ちゃん男前だから選ばれるに決まってたけどな!」

 優勝賞金何と1000万円の「全国コジマさん選手権大会」、その大会の書類審査に見事に元太の父親が合格した…その日帝丹小学校の1年B組で得意そうに話していたのは少年探偵団団長の小嶋元太少年でした。手紙の送り主はコナンたちもよく知る日売テレビらしく、いかがわしい詐欺ではないようでしたが、コナンは更におまけにもらえるという掛け軸に興味を惹かれます。

 「猪の掛け軸」─元太がそう呼ぶそれは白黒の絵で元太の父親が昔から猪が大好きだったため床の間に飾りたいという事のようでしたが、更に元太の口から出てきたのは描いた名前が「山休」ということ…「サンキュー」と読めることから気に入ったという事だったのですが……

 時価5000万円…おまけにもらえる掛け軸というのは水墨画で名を馳せた山休上人が描いた「萩に猪」の絵だったのです。花札の猪鹿蝶の猪のカードに描かれているのと同じ絵で、当初は山休がふざけて描いた駄作だと思われていたものが、後になって鹿と蝶の掛け軸も見つかったことから一気に値段が上がったというのでした。猪鹿蝶で縁起もよく、実際にその3つの掛け軸を揃えた若手実業家がみるみる財を成したまさに幸運を呼ぶ掛け軸だったのです。

 そしてその若手実業家こそ今回の「全国コジマさん選手権大会」のスポンサーを務める小嶋グループ会長の小嶋権作で、彼のブログによれば3つの掛け軸のうち2つを失くしてしまい1つだけ持っていても仕方ないから誰かに譲ろうと思い大会を企画した事、そしてどうせならという事で同じ「コジマ」さんに掛け軸を譲ろうということだったのです。

 選手権で行われる種目は「体力勝負」に「のど自慢勝負」、そして「漢字の書き取り勝負」と文武両道。そしてその3つの勝負の総合得点を競い勝ち残った人間が日売テレビの第5スタジオに集まってお客さんの前で早押しクイズで一番を決めるというのでした。

 ところが日売テレビの第5スタジオまでやって来たコナンたちは、そこでこの選手権大会の厳しさを参加者から直に耳にすることになったのです。まず「体力勝負」に出場した小嶋さんからは3分間で腕立て伏せが何回できるかという勝負で180回を超えたにも関わらず落選したという声…次に「のど自慢勝負」出場者からではのど自慢大会連続優勝小嶋さんが落選したという声…さらに「漢字の書き取り勝負」では漢字検定1級を持つ小嶋さんがパーフェクトに答えた手ごたえがありながら落選したという声……話を聞いているうちに絶望的な気分になってくる元太たちでしたが、とそこへ元太に父親から携帯電話で連絡が入ったのです。何と元太の父親は見事に最後の3人に残ったというのです!!!

 一方審査室では小嶋グループ会長の小嶋権作が秘書と話をしている所でした。何でもテレビのプロデューサーからこれでは番組にならないという苦情が来ているらしいのですが、小嶋権作はまったく意に介していない様子。それどころか勝ち残った3人には会長自身が用意したという別の紙を見せて何と答えたかを秘書から聞き出し、結果を聞くとようやく尻尾を出したかと満足そうに笑い、名誉を称えて自分が直々に控室にコジマさん選手権の優勝者を迎えにいくと秘書を下がらせたのです。
 ゼッケン35番の小嶋文太が「八百一」、84番の小嶋元次が「尺八」、147番の小嶋岩吉が「一品」…いったいこれが選手権と何の関係があるというのでしょうか!?

 その頃決勝の早押しクイズが行われる予定の第5スタジオにはすでにたくさんの観客が席についてて、元太も阿笠博士や探偵団の仲間たちと父親が登場するのを首を長くして待っていました。ところがそこへ突然日売テレビのスタッフが現われて、自分たちの都合で選手権を中止するとアナウンスしたのです。

 当然怒り出す観客でしたが、コナンは中止を告げるスタッフの袖口に血痕がついているのを発見し、もしやと思いスタジオを飛び出します。すると通路には人だかりができていて、その先で何事か呼びかける声がしてすぐそばまで行ってみると……選手控え室に続く階段の前には仰向けに倒れて後頭部からおびただしい血を流している小嶋グループ会長・小嶋権作の姿が……。

 いったい何が…一見すると階段から足を踏み外して落ちた単なる事故とも思えましたが、コナンは被害者の右手に何かの紙の切れ端が握られているのに気づき転落直前に会長以外に何者かがいて紙を思わずつかんだか奪い合いになって落ちたか、いずれにしても「誰か」がいたことは間違いないと推理します。そしてその人物が紙と一緒に姿を消している以上、転落の原因に関与していることは疑いないというのでした。

 ところがそこで小嶋会長の秘書が思わぬ事を口にします。何とその「誰か」というのは大会に勝ち残った3人のうちの誰かかもしれないというのでした。なぜなら小嶋会長は優勝者は自分が直々に控え室に出迎えに行くと秘書に言い残しており……。そしてその3人の中には当然元太の父親も含まれていたのです!

今回の見どころ
全国コジマさん選手権大会開催中に起きた転落死事件

 日売テレビが企画したという「全国コジマさん選手権大会」に出場が決まった元太の父親を応援するために日売テレビ局へとやってきたコナンたち。何と優勝賞金は1000万円で、副賞の猪の掛け軸も水墨画で有名な山休上人のもので時価5000万円は下らないという夢のような大会でした。

 ところが実際にテレビ局に着いたコナンたちは、3つの勝負に挑戦した腕自慢・知識自慢の小嶋さんたちが次々と落選していっていることを耳にして早くも自信喪失気味。ところがそこへ元太の父親から連絡が入り、見事に最後の3人に残ったという嬉しい知らせが届いたのです。

 しかし期待を胸に最終決戦の行われる第5スタジオの早押しクイズ会場でコナンたちが待っていると、番組スタッフから大会の中止の発表が。奇妙に思ったコナンはスタッフの袖口に着いた血痕を目にスルトスタジオを飛び出し、控え室へ続く階段下の所で後頭部を激しく打って血を流している大会スポンサーの小嶋グループ会長の無残な姿を発見したのです。

 現場の状況から何者かが小嶋会長が手にしていた紙切れを持って姿を消したことが濃厚となり、しかもその人物は会長の秘書の証言から大会に勝ち残った小嶋さん3人のうちの誰かだということが分かったのでした。そしてその中には当然元太の父親も混じっているのですが、よくよく考えるとコナンは元太の父親に会ったことがなく…。

5週連続秋のプレゼントクイズ

 今回は3週目と4週目。3週目の前編のお題は「今日のお話の中で、元太くんのお父さんが出場した大会は?」で選択肢は「全国コジマさん選手権大会」と「全国小五郎さん選手権大会」。正解者の中から抽選で20名様にオープニング曲「MAGIC」のCDがプレゼントされるという内容でした。

 そして4週目の後編は「今日のお話の中で登場した、元太くんのお父さんの名前は?」で選択肢は「元次」と「新一」。正解者の中から抽選で10名様にDVD最新版(PART18-1)がプレゼントされるという内容でした(ネタバレになるため伏字になっています)

原作との相違点
前編

 まず前半は元太たちが日売テレビ第5スタジオの早押しクイズ大会会場に着くまでの部分は細かいセリフの変更はありますがほぼ原作どおりです。そしてその後全国の小嶋さんが登場する訳ですが、原作では腕立て伏せに出場した小嶋さんは小嶋順司(104番)、小嶋安成(87番)のゼッケンが見えますが、アニメでは小嶋健一(107番)になっています。

 次にのど自慢勝負に出場した小嶋さんは原作では字が小さすぎてよく分からないのですが、アニメでは左から小嶋智(96)、小嶋治(88)、小嶋祐戸(69)、小嶋博(11)、小嶋麻夫(60)のゼッケンが確認できます。のど自慢大会連続優勝の人は88番です。そして最後の漢字書き取り勝負も原作では名前までは見えないのですが、アニメでは小嶋哲夫(20)の名前が確認できます。漢字検定1級の人です。

 それ以外については細かいセリフのカットや変更・追加はありますが、ほぼ原作に忠実な構成でストーリーも進んでいきました。

後編

 前半・後半ともに若干セリフのカットが目立ちますが、ほぼ原作どおりの構成でストーリーが進んでいき特筆すべき事はありません。

豆知識
小嶋グループ

 今回の事件の被害者である小嶋権作が設立し、鉄道やデパートをいっぱい持っている巨大グループのようです。

山休上人(さんきゅうしょうにん)

 今回の選手権大会の優勝者に副賞として贈られることになっていたのが水墨画で名を馳せた山休上人が描いた猪の掛け軸ということで、コナンによると時価5000万円とのことでした。

 「萩に猪」の絵でこれは花札の猪鹿蝶の猪のカードに描かれているのと同じ絵で、当初は山休がふざけて描いた駄作だと思われていたものが、後になって鹿と蝶の掛け軸も見つかったことから一気に値段が上がった。そして猪鹿蝶で縁起もよく、実際にその3つの掛け軸を揃えた若手実業家がみるみる財を成したまさに幸運を呼ぶ掛け軸…という風に作中では語られていますが、ネットで調べてみましたらそれらしい記述はゼロでしたので、実在の人物ではなく今回の作品のために独自に考え出された架空の設定だと思われます。

 容疑者の一人・小嶋元次が選手権で歌ったという唄。「酒は飲め飲め飲むならば」という歌い出しで始まり、九州福岡県の民謡ですが元々は福岡藩の武士が歌っていた歌が全国に広まったのだとか。

NEXTコナンズヒント
File551 江戸っ子
File552 左利き
コント
File551
元太「父ちゃんは男前だから犯人じゃねえ」
コナン「理屈が無茶苦茶だな…」
光彦「ええ」

File552
コナン「高木刑事は?」
高木「僕は腕利き」
コナン「利き違い」
高木「上手い」
OP
MAGIC」(愛内里菜)
ED
」(BREAKERZ)
監督
於地紘仁
構成
八津輝勢
絵コンテ
八津輝勢
演出
File551 麦野アイス
File552 吉村章
作画監督
File551 かわむらあきお、原田峰文
File552 岩井伸之、神谷友美
ビデオ
-
DVD
PART18-7
評価

■以下ネタバレつき感想■
(未見の方はご注意下さい)

感想
評価 ★★★

 今回は何と元太の父親が初登場で、しかも容疑者の一人になってしまうというファン必見の回でしたね。

 まずミステリーとしては小嶋会長がなぜこの選手権大会を開いたかという点、それからもちろん犯人当て、それに元太の父親を当てるという3つの要素がありましたが、最初の選手権の目的については解決編に行く前に分かってしまいました。そして犯人当てと元太の父親については盗賊団の犯行予告と黒田節を歌っていた点と両方を組み合わせないと導き出せないので、犯人が分かれば元太の父親も分かったのではないかと思います。

 ちなみに私は江戸っ子の発音については以前何かで知っていたのですぐに分かりました。そして「尺八」が108というのも分かったので、「一品」となぜ犯人が読んだのかまで、今回は気持ちいいぐらいにズバリ当たりまして気分が良かったです。なかなかコナンで全部論理的に当てられるということはほとんどありませんからね。やはり江戸っ子の発音を知っていたことが大きく有利に働いたのだと思います。

 そして元太の父親についてはもう本当に生粋の江戸っ子という感じで、よく時代劇ではこんな感じの方見ますが今でもいらっしゃるのでしょうかね。しかし元太とは性格も似ていませんし、また元太は結構太っていますからどちらかというと母親似なのかもしれないですね。まあ成長して大人になったらどうなるか分かりませんが。

豆知識
百鬼夜行

 殺人強盗集団。今回の事件は小嶋会長がこの一味に猪鹿蝶の掛け軸を盗まれ、愛犬ゴンダを殺された事から始まった事件でした。

 ちなみに「百鬼夜行」とは昔話に登場する深夜の町を集団で徘徊する鬼や妖怪の群れ及びその行進のことを意味するのだそうです。

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