(青山剛昌原作・小学館・週刊少年サンデー)
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江戸川コナン 毛利蘭 毛利小五郎 目暮警部 高木刑事 千葉刑事 トメさん 目白美砂(45) 田口真一郎(51) 中村剛彦(73) 井上万里江(26) |
本編の主人公、正体は工藤新一 本編のヒロイン、新一の幼なじみ 蘭の父親で私立探偵 警視庁捜査一課警部 巡査部長、目暮の部下 捜査一課刑事、目暮の部下 鑑識員 事務員、農園の借主でビルの1階に勤務 サラリーマン、農園の借主 無職、農園の借主で近所に住む「迷惑爺さん」 OL、農園の借主でビルの5階の住人 |
高山みなみ 山崎和佳奈 小山力也 茶風林 高木渉 千葉一伸 声の出演なし 定岡小百合 内田聡明 岸野一彦 夏樹リオ |
とある平日の一日のこと、都内にあるビルの1階で事務員として働く目白美砂の招待でそのビルにある屋上農園エコ・ファームを見学に訪れた小五郎、蘭、コナンの三人。職場からも近く平日でも水やりや収穫には気軽に来れることから野菜作りに精を出す人も多く、農園内に秋の野菜がいっぱい元気に成長しているのを羨ましそうに眺めていました。
ところがこの一見するとのどかで和やかな雰囲気のエコ・ファーム、一つ大きな問題を抱えていたのです。それはというと…
苦心して野菜のために作った他人の防虫ネットを引っぺがす…抜いた雑草を他人の畑に捨てる…挙句の果てには畑を水浸しにされた人も……中村剛彦という名前の70過ぎの迷惑爺さんの存在、それがこのエコ・ファームの人たちの最大最悪の悩みの種だったのです。
せっかく見学に来た小五郎たちに嫌な所ばかり見せることとなった目白美砂は申し訳なさそうにはた迷惑な老人の存在を謝りますが、そのお詫びになればと三人は次の土曜日に再びエコ・ファームを訪れ収穫を手伝いがてら彼女の有機野菜を分けてもらうことになったのです。
そして収穫の日当日、畑で掘ったジャガイモをフライドポテトにしてビールのつまみにするんだと意気込む小五郎、それに蘭とコナンの三人は再びエコ・ファームを訪問しますが、エレベーターで屋上に上がってみると農園の奥の方、手すりの手前にある水道の蛇口の前あたりであの迷惑爺さん、中村剛彦が倒れて身動き一つしないでいるのを発見します。慌てて近くに駆け寄りますが、迷惑爺さんは何かで頭を強打したのか後頭部から血を流し既に息絶えていたのでした。
すぐに目暮警部以下警視庁捜査一課の捜査員が現場に駆けつけ捜査が開始されますが、死亡推定時刻は午前10時頃、小五郎たちが農園を訪れた午前11時頃の約1時間前のことでした。死因は後頭部を強打したことが原因で、足を滑らせたような靴跡も残っていることから何かの拍子に仰向けに倒れ、すぐそばに置いてあった水桶の角に頭をぶつけたと考えられたのです。
そして日頃から農園の他の借主たちと数多くトラブルを起こしていたことから、事件性の有無も含めて捜査を進めていくことになりますが、非常階段は現在工事中で使えずビルの屋上へは小五郎たちの使ったエレベーターでしか行くことができず、周りには事件現場より高いビルもない…なおかつすべての窓には鉄格子が付けられていて窓から外に出て屋上へよじ登ることも不可能…更にエレベーターの防犯カメラの映像には被害者が屋上に上がった午前9時から小五郎たち三人以外に姿はなく、不幸な事故と思われたのです。
何者かの手による犯行だとすると不可能犯罪としか思えない現場の状態でしたが、目暮警部たち捜査陣は一応事件関係者たちの話を聞くことになります。すると予想されたこととはいえ、これまで散々迷惑行為を受けていた借主たちは何だか胸の支えが取れたとむしろホッとした表情。しかしいずれも被害者の死亡推定時刻である10時前後には明確なアリバイはありませんでした。
一方コナンの方はというと、額についた傷跡や手すりのそばに落ちていたタオルに違和感を感じ…。
とあるビルの屋上農園に野菜の収穫の手伝いに来た小五郎、蘭、コナンの三人は、農園で後頭部を打ち仰向けに倒れて血を流している老人を発見します。
老人はビルの近くに住む70代の男性ですが、他の農園の借主たちと事あるごとにトラブルを起こす「迷惑爺さん」で、事件関係者たちはその死の知らせにむしろホッとした表情。すべての人間に動機はありました。
ところが屋上へ上がる非常階段は工事中で周囲には他に高いビルもなく、小五郎たちが使ったエレベーターの防犯カメラにも事件当時被害者以外に出入りした形跡はなかったのです。これが何者かによる犯行だとすると、犯人はいったいどうやって被害者を…!?
今回の事件が起きたとある5階建てビルの屋上農園ですが、冒頭のコナンと蘭と小五郎が屋上を訪れた際にチラッとだけ名前が出てきていました。
今回登場した新たな小五郎バージョン(笑)。眠りの小五郎がもちろん基本形ですが、これまで他に「煙の小五郎(横溝弟の口グセ、352-353「フィッシング大会の悲劇」など)」「踊りの小五郎(215-216「ベイ・オブ・ザ・リベンジ」)」などのバージョンがありましたよね。
今回はまた30分のTVオリジナル作品でしたが、全体的にはまずまず楽しめた作品だったのではないでしょうか。犯人しか知らない死因についてうっかり口を滑らした点などヒントもありますし、不可能犯罪ものとして標準作だったと思います。
ただあのプリベイト携帯で犯行時刻に非通知で電話をかけるというのはちょっと犯行としてはお粗末ではないですかね。これだけでも何か十分胡散臭い、犯罪的な臭いを感じてしまいます。それでも事故として処理しようとする目暮警部には「おいおいちょっと待て」と声をかけたくなりますが(苦笑)
そして被害者についてはもうこういう人間は殺されても仕方ないと言ってもいいのではないでしょうか。別に犯罪を肯定する気は毛頭ないのですが、起こるべくして起きた、恨まれるにして恨まれたという感じで同情の気持ちはまったく起きませんでした。73歳にもなって何やっているんだという思いもある反面、逆に73年間よく無事で生きてこれたという印象しかないですね。最近こういう事件に遭遇するといつも思うのですが、もう少し相手を思いやる、自分は一人で生きているのではないんだという気持ちになれたら、こういう事件も少なくなるのかなと思います。
屋上農園というのは最近よく聞くような気がしますが、何かを育てるというのはとても苦労がいるもので、こういう体験を通していろいろと社会勉強もできると思います。自分もたまに親が家庭菜園で作った野菜を食べさせてもらう事があるのですが、作った人の気持ちがこもっているので、無駄にしないようにいつも大事に食べさせてもらっています。
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