(青山剛昌原作・小学館・週刊少年サンデー)
| 江戸川コナン 毛利蘭 毛利小五郎 町田修造 町田保(53) 町田則子(29) 町田浩(27) 山上竜夫(58) 修造の妻 蝦夷松刑事 |
本編の主人公、正体は工藤新一 本編のヒロイン、新一の幼なじみ 蘭の父親で私立探偵 屋敷の主、元自動車販売会社社長 東京に住む画家、町田修造の弟 ブティック経営、町田修造の長女 会社員、町田修造の長男 弁護士 町田修造の妻、5年前に他界 北海道警北海署刑事 |
高山みなみ 山崎和佳奈 神谷明 岡部正明 池水通洋 速見圭 高橋広司 中博史 声の出演なし 中木隆司 |
小五郎の名声が北海道には轟いていないということが判明した事件です(笑)。30分ものとしてはまずまずの出来でした。相変わらずの酔っ払い小五郎が見れただけでもこの話は充分合格点ですが、ミステリーとしての出来ということを考えるとすれば、ちょっと評価は辛めになるかもしれません。
まずとにかく気になったのは犯人のアリバイ工作というのが非常に杜撰(ずさん)だということです。犯人はスケッチをしていたことをアリバイにしようとしていますが、これはあってないようなアリバイだと思います。何しろ描いてきた絵というのが、その時間に描かれていたものだと証明するようなものが何もないからです。
その時にしか見られないものが描かれていたとかそういう特殊な事情がない限り、スケッチをしていてもアリバイ成立とは言い切れません。これを殺人事件のアリバイにするというのは私が犯人だったら怖くてできません(苦笑)
下手なアリバイ工作をするくらいならまだ何もしない方がいいと思えますが…。偽のアリバイを作っていたということが判明すれば容疑は当然自分にかかりますから、かえって墓穴を掘るだけだと思います。
またスケッチについてトリックだと気付いたコナンの推理ですが、眠る時に向いている方向など、タンチョウについて何であんなに知っているのか(笑)、少し詳しすぎます。それはいいとしても視聴者はあのようなことは知っているはずはないですから、当てるのはほぼ不可能でしょう(苦笑)。確かに冒頭でタンチョウが出てきていますから、それとスケッチの絵を見比べることは出来ますが、それでも不十分だと思います。
更に言うと犯人は強化ガラスを移動して床に刺さった矢まで抜いているのに、なぜ抜いた時矢のすぐ近くのガラスについて気付かなかったのでしょうか?これは被害者と犯人自らが言っていたように「観察眼が欠如している」としか言いようがありません(笑)
とこれだけ不満足な点はあるのですが、容疑者が容疑を認めているにもかかわらず犯人ではないという面白い事件ではありました。これとよく似たもので同じ30分ものの「四回殺された男」という話がありますが、そちらの方が出来はいいかもしれません。
30分の割にはきちんと伏線もいろいろ張られていますし、小五郎が笑わせてくれるなど充分楽しめる作品なのではないかと思います。ラストも気持ちのいい終わり方でした。小五郎の「俺もタンチョウになって世話されたい」という一言は余計ですが(苦笑)