名探偵コナン 劇場用映画第3弾「世紀末の魔術師」

(青山剛昌原作・小学館・週刊少年サンデー)

名探偵コナン 世紀末の魔術師

タイトル
Movie3 世紀末の魔術師
英題
The Last Wizard of the Century
公開日
1999/4/17
TV放映
2000/3/20
2002/10/7
2008/9/29
原題
劇場用オリジナル
ジャンル
本格、怪盗、サスペンス、歴史
事件現場
8月22日 大阪城近くの鈴木近代美術館〜8月23日 鈴木家所有の豪華客船〜8月24日 横須賀の香坂家所有の城
管轄
東京警視庁捜査二課(茶木警視)〜大阪府警〜東京警視庁捜査一課(目暮警部)
登場人物
江戸川コナン
工藤新一
毛利蘭
毛利小五郎
阿笠博士
目暮警部
灰原哀
小嶋元太
円谷光彦
吉田歩美
鈴木園子
白鳥警部
服部平次
遠山和葉
鈴木史郎(51)
香坂夏美(27)
沢部蔵之助(65)
セルゲイ・オフチンニコフ(41)
乾将一(45)
寒川竜(32)
浦思青蘭(27)
西野真人(29)
中森銀三(41)
茶木神太郎(49)
鑑識課員
刑事A
刑事B
刑事C
刑事D
歩美の母
香坂喜市
スコーピオン
怪盗キッド
本編の主人公、正体は工藤新一
本編の主人公、高校生探偵
本編のヒロイン、新一の幼なじみ
蘭の父親で私立探偵
新一の家の近所に住む自称天才科学者
警視庁捜査一課警部
黒の組織から来た謎の少女、本名宮野志保
帝丹小学校に通うコナンのクラスメート
帝丹小学校に通うコナンのクラスメート
帝丹小学校に通うコナンのクラスメート
鈴木財閥の令嬢、蘭の同級生で親友
警視庁捜査一課警部補
西の高校生探偵、新一のライヴァル
平次の幼なじみ
鈴木財閥会長、園子の父親、エッグを所有
パリのパティシェール、香坂家の相続人
香坂家執事
ロシア大使館・一等書記官
謎の美術ブローカー
メモリーズ・エッグを追うフリーの映像作家
ロマノフ王朝研究家
鈴木史郎の秘書、英仏独語が堪能
東京警視庁 捜査二課警部
東京警視庁 捜査二課警視
鑑識員
刑事
刑事
刑事
刑事
歩美の母親
夏美の曾祖父、ファベルジェの工房の元細工職人
ロマノフ王朝の財宝専門の泥棒・暗殺者
神出鬼没の大怪盗、通称怪盗1412号
高山みなみ
山口勝平
山崎和佳奈
神谷明
緒方賢一
茶風林
林原めぐみ
高木渉
大谷育江
岩井由希子
松井菜桜子
塩沢兼人
堀川亮
宮村優子
松岡文雄
篠原恵美
依田英助
壌晴彦
大塚周夫
大塚芳忠
藤田淑子
宮本充
石塚運昇
田中信夫
中嶋聡彦
小山裕通
井上隆之
千葉一伸
布目貞男
佐藤しのぶ
声の出演なし
???
山口勝平
あらすじ
「さあショーのはじまりだぜ!」

 8月19日、警視庁では警視庁捜査二課の茶木神太郎警視と中森銀三警部出席のもと、怪盗キッド特別捜査会議が開催されていました。前日に怪盗キッドからのものと思われる犯行予告状が届けられていたためでした。

 ─「黄昏の獅子から暁の乙女へ 秒針のない時計が12番目の文字を刻む時 光る天の楼閣から メモリーズ・エッグをいただきに参上する 世紀末の魔術師・怪盗キッド」

 予告にあるメモリーズ・エッグとはロマノフ王朝の秘宝インペリアル・イースター・エッグのことで、ロシアの皇帝が皇后への復活祭の贈り物として宝石細工師ファベルジェに造らせた卵形の美術工芸品でした。そして先月新たに51個目のエッグが鈴木財閥の倉から発見されたことから、8月23日から大坂城公園内にオープンする鈴木近代美術館に展示されることになっていた矢先、今回の予告状が届けられたのでした。

 中森警部の懸命の暗号解読により、「黄昏の獅子から暁の乙女へ」は獅子座(7/23〜8/22)から乙女座(8/23〜9/22)で犯行の日にちを、「秒針のない時計が12番目の文字を刻む時」は犯行の時刻を、そして「光る天の楼閣から」はキッドの現れる場所を示しているものと断定。犯行の時刻については未解読なものの、8月22日の夕方から23日の夜明けまでの間に大阪城の天守閣からインペリアル・イースター・エッグを盗みに現れるという所まで突き止めていたのです。

 そのため今回の捜査は大阪府警との合同捜査になり、また鈴木財閥会長の鈴木史郎氏のたっての希望で名探偵である小五郎も捜査に招かれていました。しかし中森警部はエッグだけは死守せよと言うのは甘っちょろい、エッグは二の次、我々警察の誇りと威信にかけてあのキザなコソ泥を冷たい監獄の中に絶対ぶち込んでやると叫び、刑事たちの士気は最高潮に達するのでした。そしてその勢いに小五郎はただただ圧倒されるばかりで…。

 それから小五郎は予告状に示された場所─大阪へ新幹線で蘭とコナンと一緒に向かいます。新大阪駅に着くと鈴木財閥の令嬢でもある蘭の親友の鈴木園子の出迎えを受け、鈴木会長秘書の西野真人の運転するリムジンで移動。ほどなく車は大阪府警察本部を通って鈴木近代美術館へ到着しますが、建物の周りには警察官が大勢立ち、ヘリコプターまで飛ばすというまさにアリのはい出る隙間もない警戒ぶりだったのです。

 同じ頃、西の名探偵・服部平次も幼なじみの遠山和葉を連れてバイクで到着しており、一緒に会長室へと向かいます。すると部屋には園子の父で鈴木財閥会長の鈴木史郎がいて小五郎たちを出迎えますが、会長室には他にもすでに何名かの人物がいて……ロシア大使館一等書記官のセルゲイ・オフチンニコフ、早くも商談にやってきたとう美術商の乾将一、ロマノフ王朝研究家の浦思青蘭、エッグの取材撮影を申し込んできたフリーの映像作家の寒川竜の4人がいたのですが、乾が8億を提示しているのを筆頭に全員がエッグを狙っていて、エッグを狙うのは怪盗キッドだけではなかったのです。

 その後商談は後日またという鈴木会長の言葉で4人は退室、入れ替わるように秘書の西野がエッグを運んできます。園子が子供の頃知らずにおもちゃにしていたというだけあって見た目は思ったよりパッとしない感じでしたが、蓋を取ると中はニコライ皇帝一家の模型になっていて、全部金でできており豪華そのものでした。そしてエッグには面白い仕掛けがしてあると、鈴木会長が取り出した鍵を差し回してみると、皇帝一家の人形の部分がせり上がりニコライ皇帝が家族の見守る中で本のページをめくる動作をしながら光り輝くのでした。

 エッグのタイトルはロシア語ではボスポミナーニェ、思い出という意味らしく、ファベルジェの古い資料にこのエッグのデザイン画が残っていたためホンモノと認定されたのでした。ただエッグの蓋の裏で光っているのは宝石ではなくただのガラスで、ひっかかるといえばその通りだと鈴木会長。この51個目が造られた頃はロシアも財政難だったからではないかというのですが、果たしていったい!?

 それから会長室には茶木警視と中森警部もやって来て、予告状の話になります。ところが珍しく小五郎が「秒針のない時計が12番目の文字を刻む時」をアルファベットで12番目の文字である「L」、すなわち午前3時と推理する冴えを見せ、中森たちはその線で警戒にあたることになったのです。

 それからコナンと平次は蘭と和葉を連れて難波布袋神社を訪れその後コナンと平次は別行動となりますが、コナンは小五郎の推理した「L」=午前3時という推理に疑問を持っているようでした。ロシア語の12番目は「K」…予告状における今まで使われたことのない「世紀末の魔術師」という表記、そして今まで宝石しか狙わなかったキッドがなぜエッグを…といくつもの謎があり…。

 一方小五郎は夕方から鈴木会長と料亭に行くことになりますが、中森警部の方はというと密かな計画を遂行している所でした。それは今まで馬鹿正直に本物を展示室に置いていた反省から展示室には偽物を置き、本物はどこに置いてあるか分からなくするという戦法で、知っているのは中森と部下の2人だけ、小五郎にも本物の場所を教えないというのです。
 それを聞いた小五郎は不快感を露わにし、中森警部の頬を念入りにキッドの変装でないことを確かめますが、返す刀で中森警部の小五郎の頬をつねり醜い泥仕合に……そしてその様子を窓の外に止まっている鳩の脚につけられた小型カメラで見ていたのは…

 それから陽もすっかり落ち時刻は午後7時13分、平次とコナンは鈴木近代美術館に戻ってきます。ところが何気なく腕時計の針を見てつぶやいた平次の言葉をきっかけにコナンがある事に気づいたのです。その後場所もこれまでの推理とは違っていた事に気付いたコナンは慌ててスケボーで現場に向かおうとしますが、時すでに遅く……

 さあショーのはじまりだぜ!─キッドがそう叫び帽子を直して手にしていたリモコンセンサーのスイッチを押すと、大阪城から無数の花火が。その光景を料亭で食事をしていた小五郎と鈴木史郎は夏の風物詩だと暢気に見上げ、道頓堀では蘭と園子と和葉が見上げていました。一方中森警部はというと、倉庫みたいなビルの一室に部下二人とともに密かに隠れ、本物のエッグの入った箱を密かに守っていたのです。まさかこんな所にエッグがあるとは思うまい…そう自信たっぷりの中森でしたが。キッドはいったいどうやってエッグを!?

 その頃コナンはキッドの真の狙いに気づき、渋滞する道の先にキッドの白いハンググライダーが飛んでいるのを見つけます。そして行き止まりにぶつかると今度は平次のバイクの後ろに乗り再度追跡。何とか中森警部の守るビルを探し当てますが、すでにキッドは箱を奪っていてコナンの追跡も空しく間一髪の所で逃げおおせたのでした。

 再び平次のバイクに乗りキッドを追跡するコナンでしたが、高度を下げたキッドが大阪湾に降りると気づいた時、一瞬の油断から平次は対向車と接触しそうになりバイクを転倒させてしまいます。ケガを負った平次にコナンは駆け寄りますが、早く追いかけるようにと平次に促されるとコナンはスケボーで再び追跡を再開します。

 ところがその直後、キッドのハンググライダーを狙う狙撃者の黒い影が…黒い影の放った銃弾はキッドのモノクルを直撃し、キッドの乗るハンググライダーはたまらず転落していきます。エッグもキッドの鳩とともに落下しますが、こちらはコナンによって回収され無事でした。そしてその晩警察の懸命の捜索も、キッドはの生死は確認できず……。

 翌8月23日メモリアル・エッグは傷がないか調べるため、急遽展示を取りやめ、鈴木家の船で東京に持ち帰ることになります。ところがそこに一人の若い女性が執事を伴って姿を見せ、一同は驚きの事実を知ることとなったのです。

 その女性は名前を香坂夏美といいました。そして彼女の曾祖父は名前を喜市といい、あのファベルジェの工房で細工職人として働いていたというのです。喜市はその後現地でロシア人の女性と結婚、革命の翌年に二人で日本へ帰り二人の間には女の赤ん坊が産まれます。しかし間もなく曾祖母は亡くなり、その9年後には喜市も45歳の若さで他界。産まれた赤ん坊は夏美の祖母にあたり、祖父と彼女の両親が5歳の時に亡くなっていたことから、夏美はそれからずっとその祖母に育てられたというのでした。

 そしてその祖母が先月亡くなり、帰国して祖母の遺品を整理していた時に出てきたのが、喜市が描いたと思われる古い図面。真ん中が破れているものの「MEMORIES」と書かれ、図面はまさしくインペリアル・イースター・エッグのものでした。そしてその図面には宝石がついていて、コナンがよく見ると破れた上下の輪郭が微妙に合わないため、図面はもっと大きくエッグが2個書いてあり、本当は2つのペアだったのではないかとコナンは推理します。

 さらにエッグを手に取り検めていると、突然底にあった鏡のようなものが取れてしまいコナンは慌てますが、幸い元々外れるようになっていたらしく、鏡を拾ってみると反射した光が手の平に何かを映し出しているのを発見。閃いたコナンは明かりを消すように頼みます。すると……

 鏡に腕時計型ライトの光を当て反射光を壁に向けてみると、壁に浮き出てきたのはお城の絵。どうやらそれは魔鏡─鏡に特殊な細工がしてあり、日本では隠れキリシタンが壁に映し出された十字架を密かに祈っていたと言われる原理を応用した鏡でした。そしてそれを見た夏美と執事は、それが横須賀にある元香坂家が管理していたという城に間違いないと言います。CM撮影などにもよく使われるらしく、元々夏美の曾祖父が建てたもので祖母がずっと管理していたのでしたというのですが…。

 エッグは夏美の曾祖父が造ったもので、ロシア革命の後で夫人とともに2個のエッグを持ちかえった。そして2個目のエッグについていた宝石を売って城を建て、このエッグを城のどこかに隠した。さらに城に隠したというメッセージを魔鏡の形で別のエッグに残し…一連の事実を踏まえ小五郎はそう推理。図面と一緒に夏美の手元には古い鍵も残されていて、それこそ2つ目のエッグが隠してある場所の鍵だと考えるのが自然と思われました。

 この話が本当なら10億どころか15億円は下らないと古美術商の乾は語り、周りにいた連中も皆目の色が変わり一緒に行かせて欲しいと言い出します。そして小五郎も東京に着いたら一緒に城に行くようにと夏美から頼まれ…。

 その後コナンは蘭の部屋でキッドの鳩を手当てする蘭を見ながらキッドの事を考えていました。幸い鳩の傷は大したことなく、追跡劇を繰り広げた服部平次もねんざで済んだらしいのですが、果たしてキッドは…しかしあんな事で死ぬような奴じゃない、もしかしたらこの船の中に…とコナンは想像していたのです。

 それからコナンは蘭と園子と夏美と青蘭がお茶を飲むのに付き合いますが、そこで妙な話を耳にします。夏美は20歳の時からずっとパリで暮らしているため、時々変な日本語を使ってしまうらしいのですが、変な日本語といえば子どもの時から妙に耳に残って離れない言葉があるというのです……「バルシェ、肉買ったべか?」─これはいったい!?

 一方今度は青蘭の話になりますが、ここでコナンは思わぬ失態を演じてしまいます。彼女の中国語名が「プースチンラン」で「マオリラン」の蘭と「蘭」の部分が一緒だと知り蘭は喜びますが、夏美も誕生日が5月3日生まれで5月5日生まれの青蘭とは2日しか違わず年齢も同じだったことから親近感を抱きます。ところがここで思わず発した言葉が「ボクと1日違いだね」……それを聞いた蘭は、コナンの誕生日が新一の誕生日と同じ…こんな偶然あるのだろうか…もしかしてやっぱりコナンは新一なのでは…と疑いはじめ…。

 その後夏美と青蘭とコナンは夕暮れの船上のテラスでビールを飲んでいた小五郎や鈴木会長たちと合流して一緒に一杯やることに。ところが小五郎が青蘭にビールを注いでいる時彼女の目に入ってきたのは目の前に座っていた映像作家・寒川竜の首にかけられたペンダントでした。青蘭に尋ねられた寒川は、さすがロマノフ王朝研究家よく気づいたなといってペンダントを彼女に渡しますが、するとそれはニコライ2世の三女マリアの指輪に見えたのです。

 寒川はあんたがそう言うならそうなんだろうと意味深な言葉を残し、それをどこでという青蘭の質問を無視して席を立ち船内へと消えていったのです。そしてその光景を見ていた夏美とビールを運んできた秘書の西野、上の通路から見下ろす古美術商の乾、柱の影からロシア外交官のオフチンニコフ、入口そばの席に座りパイプを吹かす香坂家の執事の沢部……皆が寒川の姿をじっと見ていて……。

 そして日もすっかり暮れ空に半月が出た頃─寒川の部屋にいたのはまたしても黒い狙撃者の影……黒い影は赤いセンサーが寒川の右目に当たるとすばやく銃を発射。崩れ落ちる寒川のそばで時刻は午後7時半を表示していました。

 まもなく寒川の亡き骸は発見され、秘書の西野に呼ばれた小五郎は寒川の部屋に向かいます。すると寒川は右目を撃ち抜かれて仰向けに倒れ、部屋は枕が切り裂かれている他かなり荒らされていて、更に例のペンダントの指輪もなくなっていたのです。

 それから小五郎はすぐに警視庁に連絡を入れ、目暮警部と高木刑事、それに休暇で軽井沢から帰ってきたばかりの白鳥警部補も鑑識を連れて一緒にヘリコプターで到着。殺人事件として捜査が開始されることになります。一方コナンは阿笠博士に電話で連絡し、ICPOの犯罪情報から右眼を狙うスナイパーの情報を入手します。それによると年齢・性別不詳の強盗でその名はスコーピオンといい…。

今回の見どころ
メモリーズ・エッグを巡るキッドとの攻防とスコーピオンの正体

 ロシアのロマノフ王朝の秘宝といわれるメモリーズ・エッグを盗むという怪盗キッドからの予告状。それは新たに鈴木財閥の倉から発見された51番目のエッグで、大坂城公園内に近々オープンする鈴木近代美術館に展示される予定になっていたものでした。

 鈴木財閥会長の鈴木史郎氏から直々に捜査を依頼された小五郎について大阪にやって来たコナンは、西の名探偵服部平次とともにキッドの予告状を解読し、警視庁捜査二課の中森警部が部下二人と密かに警備しているビルへ急行しますが、キッドはエッグを奪うとハンググライダーで逃走。コナンたちも平次のバイクやスケボーで追跡を試みますが、その時黒い狙撃者の影がキッドのモノクルを撃ち抜き、キッドはそのまま転落して行方不明に。現場にはエッグとキッドの白い鳩だけが残されていたのでした。

 その後エッグに傷がないか詳しく調べるため、急遽鈴木財閥の船で東京に向かうこととなった小五郎とコナンたち。船にはロシア大使館の一等書記官セルゲイ・オフチンニコフや、古美術商の乾将一、ロマノフ王朝研究家の浦思青蘭、フリーの映像作家寒川竜など、エッグを狙っている人物たちも一緒に乗船していた他、宝石細工師ファベルジェの下で働いていた曾祖父を持つという香坂夏美も執事の沢部蔵之助と一緒に乗り込んでいました。

 そして夏美の祖母の遺品の中にあったという古い図面からエッグは実は2つあったことが分かり、更にエッグを調べていたコナンが底についていた魔鏡に夏美の祖母が管理してたという横須賀の城の絵が描かれているのを発見。もう一つのエッグがその城に隠されているのではないかという結論に達し、東京に到着したらすぐに城を調査することになったのです。

 ところが船が到着する前に事件が発生。ニコライ2世の三女マリアの指輪と思われるペンダントを意味深に首からかけていた映像作家の寒川が、自分の部屋で右眼を撃ち抜かれて亡くなっているのが発見されたのです。すぐに目暮警部たち警視庁捜査一課の刑事たちがヘリコプターで到着し捜査が開始されますが、一方コナンは阿笠博士にICPOの犯罪情報を調べてもらい右眼を撃ち抜く「スコーピオン」と名乗る犯罪者がいることを突き止め…。

 スコーピオンの正体とは!? 行方不明となったキッドの運命は!? そして小五郎たちは無事に2つ目のエッグを城の中から見つけ出すことはできるのでしょうか?

豆知識

 怪盗キッドは通称で、正式名称は怪盗1412号。今回の警視庁の会議で報告された資料によると彼の犯行は現在までの所134件、うち15件が海外で、アメリカ、フランス、ドイツなど12カ国に渡るといいます。盗まれた宝石類は述べ152点、被害総額は387億2500万円とのことでした。

 ロマノフ王朝の秘宝とされる「インペリアル・イースター・エッグ」。ロシアの皇帝が皇后への復活祭の贈り物として宝石細工師ファベルジェに造らせたという卵のことで、1885年から1916年までの間に50個造られたといいます。

 捜査会議のモニターで紹介されていたエッグとして、宵の蛇時計エッグ(1887年)、花のバスケットエッグ(1901年)、スワンエッグ(1906年)、モザイクエッグ(1914年)の名前がありました。

 先月鈴木財閥の倉からが発見されたものは従って51個目のエッグということになり、その発見が元となり今回の怪盗キッドからの予告状が届き、一連の事件へと発展していきます。

難波布袋神社

 コナンと平次が蘭と和葉を連れて向かったよく当たると評判の神社。実在する神社ではないようで、モデルとなっているのは大阪市浪速区にある今宮戎神社という神社なのだそうです。

 蘭がおみくじを引き大吉=「待ち人、恋人と再会する」という内容で、その後コナンもおみくじを引きますが、小吉=「迫る嵐に我が家は壊れど我が身は無傷。旅行=秘密が明るみにでます。やめましょう」…という内容でした。その後の平次がコナンに言った「人に物を頼む時は、笑顔忘れたらあきまへんで」という言葉が妙に印象に残っています。

料亭「筧(かけい)」

 小五郎と鈴木史郎が一緒に食事をすることになった料亭の名前。

法円坂ミカド病院、ホテル堂島センチュリー、天満救急医療センター…

 登場した名前は、法円坂ミカド病院、ホテル堂島センチュリー、天満救急医療センター、ホテル・チャネル10、浪花TMS病院、関西ホテルワールド。

 いずれも大坂城から花火が上がった時にキッドがチェックしていた建物の名前。

 日光などの直接的な光を当てると、反射した光から見えない映像が映し出される仕掛けを施した鏡の事。古くから中国にあり、日本では江戸時代にキリスト教が禁止された際に隠れキリシタンの間でこの鏡が作られ、十字架やマリア像などを密かに崇拝していたそうです。

A-221

 鈴木家の船における部屋割り。A-221が蘭、A-300が青蘭、小五郎はA-222であることが映像から確認できます。

おおとり

 目暮警部と高木刑事と白鳥警部補が鈴木家の船に向かうために乗ったヘリコプターの名前。

国際刑事警察機構(ICPO)

 International Criminal Police Organizationの略でインターポールとも呼ばれる、国際的な犯罪防止のために世界各国の警察により結成された国際組織の事。新一の父親の工藤優作は43「江戸川コナン誘拐事件」でICPOに友人がいると言っていました。他にも人気アニメ「ルパン三世」に登場する銭形警部は埼玉県警からICPOに出向している事で有名ですよね。

スコーピオン

 年齢性別不詳の謎の殺し屋。いろいろな国でロマノフ王朝の財宝を専門に盗み、いつも相手の右眼を撃って殺害するという、ICPOの犯罪者情報にも登録されている犯罪者です。

 ドイツにあるお城で、シンデレラ城のモデルにもなったと言われている城。香坂家所有の城を見た白鳥刑事はこの城に似ていると発言しました。確かに写真で見るとそっくりですよね。

騎士の間

 横須賀にある香坂家所有の城にある一室。西洋の甲冑とタペストリーが飾られている。

貴婦人の間

 横須賀にある香坂家所有の城にある一室。香坂夏美の祖母はこの部屋が一番気が休まるといい、よく一日中ここで過ごしていたのだとか。

皇帝の間

 横須賀にある香坂家所有の城にある一室。

 「怪僧」と呼ばれ皇帝一家に取り入ってロマノフ王朝滅亡の原因を作ったとされる人物。一時権勢を欲しいままにしたものの、最後は皇帝の親戚筋にあたるユスポフ公爵に殺害され、川から上がった遺体は頭蓋骨が陥没し、片方の眼が潰れていたといいます。

香坂喜市

 香坂夏美の曾祖父。ファベルジェの工房で細工職人として働き、現地でロシア人の女性と結婚、革命の翌年に二人で日本へ帰り二人の間には女の赤ん坊が誕生。それが夏美の祖母でした。曾祖母は亡くなるとその9年後には喜市も45歳の若さで他界しています。

 1900年のパリ万博に16歳でからくり人形を出品し、そのままロシアに渡ったのだとか。

 コナンたちと合流した少年探偵団が歌っていた歌。小松未歩さんの曲でコナンでは結構長期に渡りオープニングテーマとして使用されていました。

 ロシアの木製の人形で、人形の中に小さい人形が次々入っているもので、ロシアの民芸品としてお土産によく売られているそうです。歩美の家にもあるらしく歩美の父親の友人がロシアのお土産として買ってきてくれたのだとか。

 スコーピオンが所持していたドイツ製の拳銃。

主題歌
ONE」(B'z)
監督
こだま兼嗣
脚本
古内一成
企画
諏訪道彦
原案協力
奥山豊彦、浅井認
絵コンテ
こだま兼嗣
演出
佐藤真人
プロデューサー
諏訪道彦、吉岡昌仁
音楽
大野克夫(「名探偵コナン 世紀末の魔術師 オリジナル・サウンドトラック/ポリグラム)
作画監督
須藤昌朋(総作画監督・キャラクターデザイン)
清水義浩、兵頭敬、山中純子
美術監督
渋谷幸弘
撮影監督
野村隆
編集
岡田輝満
音響監督
小林克良
音楽プロデューサー
堀尾裕樹
音響効果
横山正和
ストーリー・エディター
飯岡順一
製作デスク
大塚峰子
アシスタント
プロデューサー
横山正和
 
アニメーション製作
キョクイチ東京ムービー
製作
株式会社小学館、読売テレビ、ポリグラム、小学館プロダクション、東宝、キョクイチ
配給
東宝
©1999 青山剛昌、小学館、読売テレビ、ポリグラム、小学館プロダクション、東宝、キョクイチ
ビデオ
2000/4/12
DVD
2001/3/28
オリジナルグッズ
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
下敷き(B5サイズ)
ノート(B5サイズ)
メモ帳(B6サイズ)
シール(B5サイズ)
ポストカードセット(8枚組)
ピンバッジ
キーホルダー
ポスターセット(A3サイズ2枚組)
パスケース(IDカード付)
メダル
携帯ストラップ
テレホンカード(50度数)
リオトーン(キラキラ)テレホンカード(50度数)
インペリアルイースターエッグレプリカ小物入
高級キーホルダー
300
300
350
300
500
500
500
600
800
600
700
1000
1200
5000(通販限定)
1500(通販限定)
評価

■以下ネタバレつき感想■
(未見の方はご注意下さい)

感想
評価 ★★★★

 今回は映画第3弾にして怪盗キッドと服部平次が初登場ということで、ファンにはたまらない作品となりました。犯人も謎の犯罪者スコーピオンが誰かを当てるということで盛り上がりましたし、メモリーズ・エッグが「MEMORIES」とされていた理由や「バルシェ、肉買ったべか」が世紀末の魔術師だった点、それから冒頭のキッドの予告状でキッドが現われる場時間と場所の推理があり、最後にはキッドが白鳥刑事に化けているサプライズと、見どころも謎もたくさんあり豪華な内容でしたね。蘭に新一の正体がバレそうになるという要素もありましたし、全体的にはかなり内容の濃い充実していたと思います。

 惜しむらくはまず今回はアクション部分が少し弱かったかなという印象でした。キッドを追いかけるバイクのシーンやラストの炎の中でのスコーピオンのバトルももちろんあったのですが、どちらもアクションとしては少し迫力が足りなかったのかなという印象ですね。それからいろいろと専門用語が多く出過ぎたためか結構前置きが長くセリフが多くて、2時間近く映画を見ている中で何回か途中で流れを止めてしまった印象があり、それがマイナスに働いたかもしれません。

 もちろん完成度は高い作品であることは言うまでもありませんが、時計じかけや14番目の標的に比べると散りばめられた伏線が最後に結実してアッと言わされるという事が今回はありませんでしたし、一つ一つの事件がバラバラで流れが悪かったのが、残念といえば残念でした。あとは平次の登場が前半だけで終わってしまったのも、「あれで終わり?」という感じで少し物足りなかった気がします。

 それ以外で特筆すべきは今回の映画の主題歌をB'zが担当している点でしょうかね。「ギリギリChop」も好きですが、この曲はそのシングルのカップリングとして収録されている曲ですが、かなり思い入れがあって好きな曲です。この曲が出た時は学業などでいろいろとあってちょっと疲れていた時だったのですが、この曲を聴いて随分と励まされたのを覚えています。

Loading

TOPへ

Powered by Google

名探偵コナンカレンダー

×