◆怪盗キッド
神出鬼没の怪盗。元々は名探偵コナンの原作者の青山剛昌先生がコナン以前に描いていた「まじっく快斗」に主人公として登場するキャラクターでしたが、名探偵コナンにもコナンのライバルとして登場を果たし、両者は過去何回かにわたって激しい火花を散らしています。
世界を股にかけて美術品や宝石ばかりを狙う大泥棒で、業を煮やしたFBIだかCIAだかインターポールだかが極秘につけた国際犯罪者番号(シークレットナンバー)の1412号が外部に漏れて世間に定着し、それが変形して〈KID〉、すなわち怪盗キッドと呼ばれるようになります。
その手口は大胆不敵にも予告状を送りつけ、得意の変装術と声帯模写で他人になりすまして警察を油断させ、その隙を突いてまんまと目的の宝石や美術品を盗んでいくというもので、これは稀代の怪盗紳士アルセーヌ・ルパンを彷彿とさせるものがあります。
名探偵コナンの世界ではそのキッドの犯行を、主人公であるコナンが防ぐというのがストーリー上の定石ですが、「まじっく快斗」ではこの他に次のような設定があります。
怪盗キッドの正体は黒羽快斗という江古田高校に通う高校生。しかし元々怪盗キッドというのは世界的に有名な天才マジシャンであった彼の父親・黒羽盗一が、同時に宝石を専門とする泥棒として活躍していた頃に名付けられたあだ名でした。
しかし盗一は8年前にマジックの最中に謎の事故死を遂げてしまい、快斗はその父の死の真相を探るため自らキッドの跡を継いだのです。
そんなニュー・キッドが狙うのは、世界中に散らばるという伝説の宝石ビッグ・ジュエルで、その一つには不老不死の隠された力があるといわれています。
そしてそれを狙う謎の組織の手によって父親が殺されたことを知り、その組織の正体を探るべく宝石専門に盗みを続けているのです。
◆管理人の怪盗キッド像
怪盗キッドというと「キザな悪党」と呼ばれるとおり、コナンではカッコいい部分ばかりが目につきますが、まじっく快斗では元々イタズラ好きでお茶目なキャラクターでしたので、両者を読み比べてみると若干違和感を感じる方もいらっしゃるかもしれません。
もっとも最近登場するキッドはイタズラ好きな所がだいぶ目立つようになり、両作品の魅力が上手くミックスされていて、キザでカッコいいと同時に段々と親しみやすいキャラクターになりつつあります。
キッドの登場する作品というのは結末の意外性が勝負の作品が多いだけに量産できず、頻繁に登場させることは難しいと考えられるだけに、登場した作品ではその奇想天外なトリックを存分に楽しみたいものです。
No. | 事件名 | 原作 | 備考 |
76 | コナンvs怪盗キッド | 16巻File6-9 |
No. | 事件名 | 原作 | 備考 |
132 | 奇術愛好家殺人事件 | 20巻File2-6 | |
133 | |||
134 |
No. | 事件名 | 原作 | 備考 |
219 | 集められた名探偵! 工藤新一vs怪盗キッド |
30巻File4-7 |
No. | 事件名 | 原作 | 備考 |
356 | 怪盗キッドの驚異空中歩行 | 44巻File7-10 |
No. | 事件名 | 原作 | 備考 |
394 | 奇抜な屋敷の大冒険 (封印編・絡繰編・解決編) |
46巻File7-10 | 声の出演なし |
395 | |||
396 |
No. | 事件名 | 原作 | 備考 |
469 | 怪盗キッドと四名画 | 53巻File1-4 | |
470 | |||
473 | 工藤新一少年の冒険(後編) | 55巻File6-9 | 10年前(小学1年生時代) 黒羽快斗として登場 |
479 | 服部平次との3日間 | 54巻File6-11 55巻File1-2 |
声の出演はなし |
No. | 事件名 | 原作 | 備考 |
515 | 怪盗キッドの瞬間移動魔術 | 61巻File1-4 |
No. | 事件名 | 原作 | 備考 |
537 | 怪盗キッドvs最強金庫 | 64巻File11 65巻File1-2 |
声の出演はなし |
538 |
No. | 事件名 | 原作 | 備考 |
571 | もののけ倉でお宝バトル(前編) | 66巻File5-7 | 声の出演はなし |
585 | 時を超える桜の恋(後半) | 68巻File5-8 | 声の出演はなし |
586 | 闇に消えた麒麟の角 | 声の出演はなし | |
587 | キッドvs四神探偵団 |
No. | 事件名 | 原作 | 備考 |
627 | コナンキッドの龍馬お宝攻防戦 | 70巻File2-4 | 怪盗淑女ファントム・レディの名前が登場 |
628 |
No. | 事件名 | 原作 | 備考 |
3 | 世紀末の魔術師 | 劇場用オリジナル | |
8 | 銀翼の奇術師 |