(青山剛昌原作・小学館・週刊少年サンデー)
江戸川コナン 毛利蘭 毛利小五郎 目暮警部 巽壮平(48) 巽和美(27) 広瀬俊三(30) 警官 従業員 |
本編の主人公、正体は工藤新一 本編のヒロイン、新一の幼なじみ 蘭の父親で私立探偵 警視庁捜査一課警部 大企業を数多く顧客に抱える有名弁護士 巽弁護士の妻 設計技師 目暮の部下 ホテルの従業員 |
高山みなみ 山崎和佳奈 神谷明 茶風林 石塚運昇 藤井佳代子 手塚秀彰 高木渉 千葉一伸 |
蘭でなくとも思わず感嘆の声を上げたくなる五つ星のホテル─そんな豪華なホテルの一室に事務所を構える売れっ子弁護士の巽壮平からの依頼を受けた小五郎と、そのついでにレストランで食事をするためについて来た蘭、コナンの三人。
小五郎の依頼人・巽弁護士というのは法曹界きってのエリート弁護士で、いくつもの大企業の顧問弁護士を務めているといいます。そんな巽弁護士が一体どんな用件で小五郎に依頼するのか、コナンも興味津々、気になって仕方がない様子でした。
巽弁護士の事務所に通された三人は、巽弁護士からゆっくりしていくようにとルームサービスに飲み物を注文してもらいます。さすがの小五郎もそこではビールとは言わずコーヒーを頼みますが、コナンはゆっくりしていけという言葉とは裏腹に時計を気にする巽弁護士の仕草が気になって仕方がありませんでした。
そうしていると巽弁護士はトイレへ行くと言って席を外します。そこへ運悪く電話がかかってきて、仕方なくコナンが受話器を取ります。すると…
受話器の向こうから聞えてきたのは女の声で、「巽の家内よ、決まっているでしょ」という口ぶりからどうやら巽弁護士の妻からの電話のようでした。一時期受話器の向こうから聞えてきたオルゴールの音に会話を遮られたものの、コナンはその時トイレから出てきた巽弁護士に受話器を渡し、巽は来客中であるためまた後でかけ直すと言い残して電話を切ります。
そして蘭とコナンが席を外した後、巽弁護士が小五郎に依頼してきたのは、何とたった今電話がかかってきたばかりの妻・和美の不倫調査だったのです…!!
それから一時間後─ティーラウンジで小五郎が戻ってくるのを待っていた蘭とコナンは、巽弁護士の依頼内容が気になる様子。コナンは戻ってきた小五郎の口ぶりから不倫調査だと察しますが、その小五郎によると巽弁護士は見かけによらず優柔不断で、妻をもう一度信じてみようかと煮え切らない態度だったらしく、思ったより時間がかかったのだというのです。
そして日もすっかり暮れた頃、小五郎事務所の前に一台のタクシーが停車します。中から出てきたのは顔を真っ赤にした小五郎。どうやら大口の依頼を受けたことで昼間の節制は何処へやら、ちょっと羽目を外して飲み過ぎた様子でした。
そんな小五郎が事務所へと入ろうとすると、事務所の傍にパトカーが停まっていることに気がつきます。一体何があったのかと不審に思っていると……
小五郎と蘭、コナンの三人はそのまま事務所には入らず、パトカーに出迎えられて、気がつくと目の前には巽弁護士の自宅が。そして家の中では捜査一課の目暮警部が巽弁護士とともに小五郎を待っていたらしく…すぐに目暮警部の案内で、小五郎は巽弁護士宅の浴室へと通されます。そして…
浴室の浴槽の中では、昼間巽弁護士の事務所に電話をかけてきた例の巽弁護士の妻・和美が、後ろ手に両腕を縄で縛られ口にはガムテープを張られた状態で亡くなっていたのです…!!
和美の死因は絞殺による窒息死で間違いなく殺人事件。すぐに目暮警部の指揮のもと捜査が開始されます。そして彼女の死亡推定時刻が2時から3時と判明し─丁度小五郎たちと面会していた頃だったため、小五郎たちは巽弁護士のアリバイ証人として呼ばれたという訳でした。
そして2時から3時の間で小五郎たちの前から姿を消したのは例のトイレに立った1分間だけ。しかもホテルから巽弁護士の自宅までは10キロほど離れていて…どうやら巽弁護士のアリバイは完璧なようでした。
そこで警察は和美の交友関係、特に不倫相手を探して懸命の捜査を開始したのですが……