(青山剛昌原作・小学館・週刊少年サンデー)
江戸川コナン 毛利蘭 毛利小五郎 目暮警部 高木刑事 肥田満弘(53) 南澤尚善(34) 藤井孝子(29) 飯野宏(31) 岡野 長谷川 鑑識A 鑑識B ゲーム音声 |
本編の主人公、正体は工藤新一 本編のヒロイン、新一の幼なじみ 蘭の父親で私立探偵 警視庁捜査一課警部 巡査部長、目暮の部下 肥田金融社長 肥田金融社員 肥田金融社員 肥田金融社員 小五郎のマージャン仲間 小五郎のマージャン仲間 トメさんっぽくない鑑識員 鑑識員 麻雀ゲームの音声 |
高山みなみ 山崎和佳奈 神谷明 茶風林 高木渉 亀井三郎 牛山茂 小林優子 石井康嗣 平尾仁彰 鈴木勝美 中嶋聡彦 千葉一伸 岩井由希子 |
とある日の夜7時半頃、米花町内にある〈雀荘べいか〉では、いつもとは打って変わって一人勝ち状態にご満悦の小五郎の姿がありました。そして小五郎が調子がいい原因というのも、小五郎のそばでアドバイスしているコナン(新一)の姿があったからです。それにしてもコナン(新一)はどこでそんな麻雀の腕を…
しかしそんな調子のいい小五郎とは対照的に他の三人はひどい負けっぷり。たまらず仲間の一人の岡野が抜けると言い出して雀荘を後にしていってしまったのです。
そこでもう一人の麻雀仲間の長谷川は、雀荘の向かいのビルの2階で金融会社をやっている麻雀好きの肥田金融社長・肥田満弘に電話をかけます。すると電話に出た肥田はまだ仕事中らしく、その日の残高を自らの手で勘定している途中でした。
しかし牌のジャラジャラという音を聞いた肥田はよほど麻雀がやりたくして仕方ないのか目を輝かし、30分以内に残りの金を数え終えそちらに向かうと言い残して慌てた様子で電話を切ったのです。そこで肥田がやって来るまで30分の間、コナンは代役を務めると自ら名乗り出たのですが…
そこへ現われたのは一人事務所で待ちぼうけ状態となっていた蘭でした。まだ小学生のコナンに麻雀を教える小五郎に呆れながらも、さっさとコナンの手を引いて雀荘を後にしようとします。ところがそんな蘭に常連の一人が30分だけ麻雀をやらないかと誘ってみると…
すると最初の「暗くてダサいシケた大人の遊び」という言葉はどこへやら、大三元・四暗刻・字一色のトリプル役満を上がり、ご機嫌な様子で蘭はいつの間にか麻雀にハマッてしまっていたのでした。そして時刻は間もなく夜9時を迎える頃になり…
30分経った8時に雀荘へ向かうと言っていた肥田は、その時刻になってもまだ到着していませんでした。そして明かりは点いているにもかかわらず電話をしても出ないこと、そして先ほどの電話の際に妙に慌てていたことから心配になった小五郎たちは、揃って向かいの肥田金融まで様子を見に行くことになったのです。
ところが2階の肥田金融の前までやって来てみると入口は鍵がかけられており、ノックはしてみたもののやはり中からは応答はありませんでした。
そこへ肥田金融の社員だという南澤尚善が携帯電話を忘れたらしく会社へと戻って来たため、小五郎たちは彼の手で入り口のドアを開けてもらいます。しかし肥田がいると思われる社長室の鍵は金庫もあるため安全を考えて社長の肥田しか持っていないらしく、仕方なく小五郎はドアを破って中に入ったのです。
すると社長室の中では、社長の肥田が口から泡を吹きながら、散乱した一万円札の山の中で仰向けに倒れて亡くなっていたのです…!!
すぐに警察が呼ばれて目暮警部の下に捜査が開始されます。すると医師の初見から肥田は青酸カリにより毒殺されたことが判明し、死亡推定時刻は夜7時から8時の間ということも分かりました。そしてそれに7時半に麻雀仲間の長谷川が肥田社長と電話で話をしていたことを考慮に入れると、肥田は7時半から8時の間に何者かによって毒殺されたと考えて良さそうでした。
ところが夜7時に三人の社員が退社した後は会社の中には肥田しかおらず、しかも社長室のドアは内側から鍵がかけられていたのです…。
完全な密室殺人に戸惑う目暮警部でしたが、その一方で三人の社員たちにはそれぞれ社長の肥田を恨む強い動機があることが判明し、容疑は自然三人の社員たちに向けられたのです……