(青山剛昌原作・小学館・週刊少年サンデー)
江戸川コナン 毛利蘭 毛利小五郎 阿笠博士 目暮警部 沖野ヨーコ 柳瀬隆一 中井晃 ディレクター 司会者 運転手 |
本編の主人公、正体は工藤新一 本編のヒロイン、新一の幼なじみ 蘭の父親で私立探偵 新一の家の近所に住む自称天才科学者 警視庁捜査一課警部 人気アイドル カメラマン、第35回読切写真大賞を受賞 ルポライター テレビ番組「柳瀬ワールド」ディレクター 第35回読切写真大賞授賞式の司会者 タクシー運転手 |
高山みなみ 山崎和佳奈 神谷明 緒方賢一 茶風林 声の出演なし 高橋広司 福田信昭 高木渉 千葉一伸 中博史 |
小五郎(コナン)が解決した事件の依頼人の招待で、第35回読切新聞社主催の読切写真大賞の授賞式に出かけた小五郎、蘭、コナンの三人は、授賞式会場のエンジェル・シティ・ホテルで、火事の現場の決定的瞬間の数々を写した写真で報道部門からノミネートされ、見事に大賞を受賞した柳瀬隆一と知り合います。
報道写真という性格上、受賞は偶然とチャンスの神様が与えてくれた賜物ものだと、腕にはめた受賞記念の金時計を輝かせながら、あくまで謙虚な姿勢を崩さない柳瀬だったのですが…
業界の中で最高の賞であり、歴代の受賞者はの欧米のマスコミの一流どころと契約して活躍するなど、将来を約束されたはずの柳瀬の前に突然現われたのは、中井晃名乗るルポライターの男でした。
偶然火事の現場を通りかかって撮影できたのだという柳瀬の言葉に対し、「偶然?よく言うぜ…」と不敵な笑みをこぼしながら、白い粉を柳瀬の顔に吹きかけ、「これからたっぷりとお世話になる」と意味ありげな言葉を残して小五郎たちの前から去っていったのです。そんな中井を柳瀬は苦々しい表情で見つめていましたが…。それにしてもあの白い粉は一体…!?
授賞式会場から戻り夜も更けた夜10時半頃、探偵事務所に一本の電話がかかってきす。しかし小五郎はビール缶を何本も開けてすでに泥酔して眠りこけており、一方蘭は料理でもしているのか手が離せないらしく、仕方なくコナンがその電話に出たのです。するとその電話は、授賞式会場で柳瀬に白い粉を吹きかけて不敵な笑みを浮かべていたあのルポライターの中井からのものだったのです。
電話の向こうの中井は小五郎を出すように要求しますが、コナンは小五郎が既に寝てしまっていると説明。ところが中井は自分の命に関わる大事な話があるから、すぐに起こして欲しいとコナンに要求してきたのです。命に関わると聞き顔色を変えたコナンが、変声機で小五郎の声色を使って中井の話を聞いてみると…
中井は、自分はある人物に狙われており、もしものことがあった場合は小五郎の手で調べて欲しいと頼んできたのです。そしてコナンが何を調べるのかと更に訊ねようとした時…
突然受話器の向こうから何かを殴打するような鈍い音と、中井の呻くような声が聞えてきたのです…!!! そしてコナンの必死の呼びかけも空しく、電話は一方的に切られてしまい…
何かあったのだと直感したコナンは、小五郎が授賞式会場で中井から受け取りスーツの上着にしまっておいた名刺を頼りに、急ぎ中井の住むアパートへと向かいます。そしてタクシーから降りて中井のアパートを見上げてみると…
何と中井がいると思われる部屋の中からは、窓越しに赤い炎が上がっているのが見えたのです。そして次の瞬間、全身火だるまになった一人の男が、部屋の窓ガラスを突き破って外へと飛び出し、そのまま十数メートル下の道路上へまっ逆さまに落下していったのでした…!!
その一方でコナンの背後を走るハイウェイ道路上には、フラッシュの閃光を発しながら火だるまの男の落下シーンを何枚もカメラに収めている一人の人物がいたのです。 そしてそれは何と、第35回読切写真大賞を受賞した、あの柳瀬カメラマンだったのです…!!!
今回の事件の被害者中井晃の火だるまシーンが掲載された雑誌の名前。