(青山剛昌原作・小学館・週刊少年サンデー)
江戸川コナン 工藤新一 毛利蘭 毛利小五郎 目暮警部 高木刑事 吉田歩美 小嶋元太 円谷光彦 綿貫義一(63) 幸田正夫(29) 幸田早苗(26) 持田進一(35) 清水刑事 警官 モグラ星人 仮面ヤイバー |
本編の主人公、正体は工藤新一 本編の主人公、高校生探偵 本編のヒロイン、新一の幼なじみ 蘭の父親で私立探偵 警視庁捜査一課警部 巡査部長、目暮の部下 帝丹小学校に通うコナンのクラスメート 帝丹小学校に通うコナンのクラスメート 帝丹小学校に通うコナンのクラスメート マンション建設現場隣の一軒家に住む老人 幸田早苗の兄、事件の依頼者 東都証券米花支店勤務、一月前から行方不明 事件当日の夜、路地を歩いていたサラリーマン 目暮の部下、幸田と綿貫の一件を処理 目暮の部下の警察官 仮面ヤイバーに登場する怪人の名前 子供達に大人気の特撮ヒーロー |
高山みなみ 声の出演なし 山崎和佳奈 神谷明 茶風林 高木渉 岩井由希子 高木渉 大谷育江 富田耕生 千葉繁 加藤優子 梁瀬哲 家中宏 千葉一伸 声の出演なし 声の出演なし |
たまにはサッカーもして欲しい─コナンの切実なる願いも虚しく、またもや野球をすることになった探偵団たちは、光彦が見つけてきた野球ができる程のスペースを持つという空地へとやって来ます。
ところがそこはマンションの建築現場らしく、一体こんな所で本当に野球ができるのかと元太、歩美、コナンの三人は疑い深そうな目で光彦の方を見ていたのでした。
「情報通」の光彦の話では、そのマンションの建築は半月ほど前から中断されているらしく今はまったくの無人で、しかも中に入るための「秘密の入り口」もちゃんと発見済みだというのです。元太と歩美はそれを聞き期待に胸を躍らせますが、コナンはというと野球ということでどうにもやる気が出ないらしいのです…。
それから四人は自動車がぶつけた拍子にできたフェンスの穴(光彦はこれを「秘密の入り口」だと思っているらしい)から中へと入り(元太だけはウエストが穴の規格を超えるサイズだったため入る時にひどく苦労したことを付け加えておく)、中の様子を見渡します。すると…
フェンスの中には、数多くの建築資材があちこちに積まれていたり、まだ植えられたばかりの木の苗床などがあちこちに見られたものの、それらを差し引いても野球をするのには充分過ぎるほどの広大な空地が広がっていました。
そして広大な空地の中にポツンとあったマンホールをホームベースに見立て、元太がバッター、光彦がピッチャー、歩美が内野、そしてコナンが外野(兼球拾い)に立候補し(コナンは消去法で仕方なく外野を志願したことを付け加えておく)、ゲームはスタートします。
歩美の黄色い声援が飛ぶ中、光彦が投げ、元太がそれを打ち、更にその打球をコナンが拾いに行く…探偵団たちが楽しくゲームを続ける中でコナン一人が、どう考えても不法侵入である自分たちの行為に戸惑いを隠せないでいたのです。
誰かに見つかりでもしたら…コナンはひたすらそのことを心配しながら、辺りを見回していたのですが…
すると路地を挟んで建築現場のすぐ隣りに建てられた一軒家の2階の窓から、一人の老人が双眼鏡を手にしてこちらの様子を覗っているのが見えたのです。更に運の悪いことに、元太のかっ飛ばした打球が建築現場のフェンスを飛び越え、何とその老人の住む一軒家へと飛んでいってしまったのでした…
家の中に飛び込んでいったボールを取るため、四人が表通りに面するその「綿貫義一」と表札の掲げられた家の玄関へとやって来ると、先ほどコナンが見かけた見るからに怖そうな老人が出てきて、広い庭を通ってコナンたちのいる門の方へと向かってきたのです。
そこで四人を代表してコナンが(元太は老人の怖そうな表情を見るなりすっかり怖気づいてしまったことを付け加えておく)、自分たちのボールがこの家の庭に入ってしまったことを説明し始めたのですが…
ところがその強面の老人─綿貫義一は門の前に到着するなり、中に入ることを即座に拒否し、厳しい口調で四人にすぐ帰るように言い残し、屋敷の方へと去っていったのです…。
ボールを失った元太はやりきれない表情を隠せませんでしたが、仕方なく四人はボールを諦め、コナンの家─毛利探偵事務所でおやつを食べながら(ちなみに元太がリクエストしたのは「う○重」だったことを付け加えておく)、テレビゲームをすることになったのです。
ところが四人が毛利探偵事務所の前までやって来ると、事務所の前には、2階の窓を見つめながら、中に入ろうか入るまいか迷っている、ひどく人相の悪い男が立ち尽くしていたのです。一方その男の顔を見た歩美は、その顔を以前どこかで見た記憶があるとコナンに話したのですが…一体いつどこで!?
それからその男─幸田正夫はコナンの案内で事務所の中へと入り、中にいた小五郎に自分の妹がひと月ほど前から行方不明になっていると、早速依頼の内容を話し始めたのです。ところが幸田は、更にとんでもないことを言い出し始めて…
何とその自分の妹はもう既に殺されてしまっており、その犯人が「綿貫義一」という男だと確信しているというのです…!!!
綿貫義一…!? 依頼人の登場で仕方なく事務所から出て行く所だったコナンたちは、幸田の口が綿貫の名前が出たことに驚きの声を上げます。なぜなら綿貫義一というのは、つい先ほど庭の中に入ったボールを取らせて欲しいと頼んだ家の主と同じ名前だったからです。そしてコナンたちはその時の状況を小五郎に詳しく説明したのですが…
すると幸田は庭に探偵団たちを入れなかったのは、そこに自分の妹の遺体が埋めてあるからだと強い口調で断言したのです…!
幸田正夫と彼の妹・早苗は二人兄妹で、コスモス街道で有名な長野県の佐久市に生まれ、早苗はコスモスの花が大好きだったといいます。
その早苗は6年前に上京して東都証券に入社、2年ほど前から米花支店で営業を担当するようになったのですが、先月の8日の夜8時頃に、顧客の一人に会うと言い残して会社を出たきり、そのまま行方が分からなくなっているというのでした。
そしてその顧客というのが例の綿貫義一という老人らしいのですが、そんな夜遅くに彼女が出向いたのも、綿貫が買った株が大きく値下がりして大きな損失が出たため、その分の損失補てんを早苗に迫っていたからだというのです。
それから幸田正夫は10日に上京して彼女の行方不明の事実を知り、11日の午後に早苗の務める米花支店の支店長と一緒に綿貫の家に行って事情を聞いてみたというのです。すると綿貫は8日の夜に早苗は来なかったと説明して…
しかし幸田正夫は、綿貫の言うことは頭から信じていないらしく、その日の夜に早苗が損失補てんを断りに行ったことにカッとなって彼女を殺害し、庭に埋めたのだと考えているようでした。
幸田正夫がそのように考えているのには次の二つの大きな理由があるからでした。一つは綿貫が自動車の免許を持っておらず、遠くに遺体を運ぶことは無理であるということ。そしてもう一つの理由というのが、明けて9日の深夜2時頃、綿貫の家の横の路地で、持田進一という名前のサラリーマンがシャベルで穴を掘るような妙な音を聞いていたということでした。
ただ残念なことに持田はその当時ひどく酒に酔っていたらしく、警察には証言能力がないと判断されてしまい、そのため結局警察は綿貫に対して形だけの事情聴取を済ませただけで、後はただ手をこまねいているだけの現状だというのです…。
そこで幸田は、綿貫が定期健診のため毎週土曜の朝10時頃から2時間ほど米花中央病院に出かけて家を空ける機会を利用して綿貫の家に赴き、小五郎に早苗の遺体の埋めてある場所を推理して欲しいと頼み込んできたのです。
しかし小五郎は、庭に無断で入ることは違法行為だと、その依頼を丁重に断るしかありませんでした。そして小五郎に断られた幸田は、そのまま憮然とした表情で足早に事務所を後にしていったのです…断固たる決意を胸に秘めて…
一方幸田が事務所を去っていった直後、ついに歩美は幸田の顔をどこで見たのかを思い出したのです。そしてその場所というが、何とも意外なことに…
更に探偵団たちは、綿貫が不在になるという土曜日の朝、自分の妹が埋められていると確信している綿貫の家の庭を捜索せんと密かに計画を練っている幸田のことが気になり、綿貫の家に様子を窺いに向かったのです。
ところがコナンは、目暮警部の乗ったパトカーが大通りを急いで走り去っていくのを目撃して…
おやつにうな重は出ないと思いますが(苦笑)
期待通り(?)、今回も昼間から缶ビールを傾けておりました(笑) 今回は明らかに黒ラベル(サッ○ロビール)だと分かります。こうやって見てみると黒ラベルの比率が格段に高いですが(笑)
モグラ星人とは仮面ヤイバーに登場する怪人の名前で、仲間のふりをしてヤイバーを騙したり(歩美・談)、モグラみたいに土の中から突然出てくる(元太・談)ことで有名なキャラクターのようです。