(青山剛昌原作・小学館・週刊少年サンデー)
江戸川コナン 工藤新一 毛利蘭 毛利小五郎 鈴木園子 白鳥警部 佐藤刑事 高木刑事 千葉刑事 宮本由美 新出智明 美和子の母 鴨井五十吉 座間弘(21) 越水映子(28) 紙枝保男(32) 豆原 老人 仲居 女子高校生 赤井秀一 |
本編の主人公、正体は工藤新一 本編の主人公、高校生探偵 本編のヒロイン、新一の幼なじみ 蘭の父親で私立探偵 鈴木財閥の令嬢、蘭の同級生で親友 警視庁捜査一課警部 警部補、目暮の部下 巡査部長、目暮の部下 捜査一課刑事、目暮の部下 交通課の婦警、佐藤刑事の親友 青年医師、新出医院の跡取り息子 佐藤刑事の母親 白鳥家執事 フリーター OL 塾講師 喫茶店のマスター 公園前を歩いていた老人 日本料理店〈水都楼〉の仲居 付近を歩いていた女子高生 正体不明の謎の男 |
高山みなみ 山口勝平 山崎和佳奈 神谷明 松井菜桜子 井上和彦 湯屋敦子 高木渉 千葉一伸 杉本ゆう 堀秀行 秋元千賀子 長克巳 蓮池龍三 速見圭 川津泰彦 木村雅史 菅原淳一 宮下富三子 笠井律子 声の出演なし |
佐藤刑事が杯戸町の日本料理店〈水都楼〉でお見合い…!? 警視庁の刑事たちの憧れの的である彼女が母親に勧められるまま仕方なく引き受けたお見合いでしたが、このお見合いが呼んだ波紋は彼女が想像しているより遥かに大きなものでした。
当初彼女の計算では適当に会話を進めた上で、頃合いを見計らって親友の宮本由美婦警が選んだという「下僕(しもべ)」に連れられてお見合い会場を切り上げるはずでした。そのためろくに中身も確かめず、適当に写真を選び出して母親に渡していたのです。
ところが最初の計算違いは、その相手が何と他でもない警視庁捜査一課のエリート警部の白鳥任三郎だったことでした…。
適当に選んだという彼女の言葉を「神の啓示」により選ばれたものだと優しい心遣いで受け止める白鳥警部に、引きつった笑顔を返す佐藤刑事…
お互いよく知る相手同士となればいい加減なこともできず、佐藤刑事は努めてお見合いの雰囲気を壊さないようにしながら、由美婦警の「下僕」が彼女を迎えにくるのをひたすら待っていたのでした…。
しかしここにもう一つの計算違いが生じたのです。由美婦警から「下僕」役を指名されていた高木ワタル巡査部長は、同じ時刻米花町でとある事件の聞きこみを千葉刑事とともにしていたのですが、その途中でコンビニ強盗に遭遇し米花町内を追跡することになってしまったのです。そのためとても佐藤刑事を迎えに行ける状態ではなく…。
高木刑事と千葉刑事に追われたコンビニ強盗は、ヘルメットにコート姿のまま、米花町内を逃走し、通行人を突き飛ばしながら近くの公園の公衆便所に逃げ込みます。これで袋のネズミだと二人が思ったのも束の間…
何と男女共用の公衆便所の中では三人の男女が用を足している最中だったのです…。身に着けていたヘルメットやコートや鞄は近くの茂みに捨てられていたため、二人の刑事は三人のうちの誰がコンビニ強盗犯なのか分からなくなってしまっていたのでした…
仕方なく二人の刑事は三人の容疑者をパトカーに乗せ、目撃者の証言を総合した上で犯人を割り出すことになったのです。
ところが肝心の目撃者の証言する犯人像は十人十色で一つとして同じものがなかったのです……
犯人と公園の前でぶつかったという老人は「青い服を着た女」…ショップの窓越しに見たとうい女子高生は「緑色の服を着た180センチ以上の長身のおそらく男」…そして喫茶店のマスターは「身長170センチ前後の黒い服を着た人物」…
一体なぜ三人の目撃者の証言がこんなに食い違うのか…!? 高木刑事にはとても理解できなかったのでした…
一方お見合い会場の杯戸町の日本料理店〈水都楼〉では、佐藤刑事が「下僕」がなかなか到着しないことでイライラし始めていました。
そしてそんな佐藤刑事の態度から、白鳥警部は彼女が途中でお見合いを切り上げようとしていること、そしてそのために彼女を迎えにやって来る相手が自分のライバルである高木刑事であることを察知したのです。
そこで白鳥警部は、冗談交じりに「ある賭け」をしようと提案します。ところが佐藤刑事はその「賭け」をなぜか引き受けてしまい…