(青山剛昌原作・小学館・週刊少年サンデー)
江戸川コナン 工藤新一 毛利蘭 毛利小五郎 阿笠博士 目暮警部 高木刑事 灰原哀 吉田歩美 小嶋元太 円谷光彦 鈴木園子 沖野ヨーコ 松本警視 白鳥警部 佐藤刑事 千葉刑事 宮本由美 松田陣平 萩原研二 刑事A 刑事B 刑事C 隊員 警官 年配の男性 職員 女性アナウンサー 朱美の母 朱美 ジャム 若い女性 犯人A 犯人B |
本編の主人公、正体は工藤新一 本編の主人公、高校生探偵 本編のヒロイン、新一の幼なじみ 蘭の父親で私立探偵 新一の家の近所に住む自称天才科学者 警視庁捜査一課警部 巡査部長、目暮の部下 黒の組織から来た謎の少女、本名宮野志保 帝丹小学校に通うコナンのクラスメート 帝丹小学校に通うコナンのクラスメート 帝丹小学校に通うコナンのクラスメート 鈴木財閥の令嬢、蘭の同級生で親友 人気アイドル 警視庁捜査一課警視、目暮の上司 警視庁捜査一課警部 警部補、目暮の部下 捜査一課刑事、目暮の部下 交通課の婦警、佐藤刑事の親友 警視庁捜査一課刑事、元爆弾物処理班員 警視庁警備部機動隊 爆弾物処理班 警視庁捜査一課刑事 警視庁捜査一課刑事 警視庁捜査一課刑事 警視庁警備部機動隊 爆弾物処理班 警察官 年配の男性 職員 TVニュースアナウンサー 観光客 観光客 朱美の持っていたクマのぬいぐるみ 若い女性 爆弾犯 爆弾犯 |
高山みなみ 山口勝平 山崎和佳奈 神谷明 緒方賢一 茶風林 高木渉 林原めぐみ 岩居由希子 高木渉 大谷育江 松井菜桜子 声の出演なし 加藤精三 井上和彦 湯屋敦子 千葉一伸 杉本ゆう 神奈延年 三木眞一郎 松本保典 松本大 稲葉実 中村大樹 長嶝高士 辻親八 鳥海勝美 本多知恵子 まるたまり かないみか 声の出演なし 豊嶋真千子 中田譲治 佐藤正治 |
東京スピリッツの優勝パレードの最中に起きた爆弾の爆発事件を見事に解決したにも関わらず、なぜか浮かない表情の佐藤刑事。阿笠博士と少年探偵団たちを伴っての実況見分もどこか上の空でした。そんな彼女の頭の中をよぎっていたのは、三年前に起きたある事件のことだったのです。
三年前─警視庁捜査一課強行犯係に一人の若い男が配属されてきました。名前を松田陣平といって、元は警視庁警備部機動隊の中にある爆弾物処理班に所属していた人物ということでした。
ところがある事情から上層部の判断で捜査一課に配属されることになったらしく…本人も捜査一課を「来たくもない係」呼ばわりして、目暮警部をはじめとする捜査一課の刑事たちを呆れさせます。
更には聞き込みの際の荒っぽい態度や周りの言うことに我関せずの態度は、まさしく一匹狼と呼ぶにふさわしいものでした。
そんな松田刑事でしたが、親友を思う気持ちは誰よりも強いものがありました。その当時から四年前、つまり今から七年前の11月7日に発生した爆弾の爆発事件で、彼は同僚だった親友の萩原研二隊員を亡くすという悲劇に見舞われていたのです。
そしてその時の犯人は今だに逮捕に至っておらず、彼は親友の無念を晴らすため、爆弾事件を担当する捜査一課の特殊犯係への転属を何度も希望したらしいのですが、目的が敵討ちであることからいったん頭を冷やしてもらおうと、上層部の判断で目暮や佐藤の所属する強行犯係へ配属されたということだったのです。
しかしそんな中でも彼はその爆弾犯を逮捕することに執念を燃やしていたようで、萩原隊員の事件以来毎年11月7日に警視庁に送られてきていたという大きな数字の書かれたイタズラのFAXのこともちゃんと知っていたのです。
翌年が「3」で次が「2」、そして前年が「1」とくれば…その年の11月7日には何かが起きる…彼はそう確信してその日が来るのを待っていたのでした。
そしてその年─今から三年前の11月7日、予想どおり警視庁には爆弾犯の犯行予告ともとれるFAXが送りつけられてきます。
─「我は円卓の騎士なり…愚かで狡猾な警官諸君に告ぐ…本日正午と14時に我が戦友の首を弔う面白い花火を打ち上げる…止めたくば我が元へ来い…72番目の席を空けて待っている…」
この文面から松田刑事はその現場というのが杯戸町のショッピングモールにある大観覧車であると推理し、観覧車の中に仕掛けられていた爆弾の解体に乗り出したのです。
ところが…その爆弾には、実はあるトラップが仕掛けられていたのでした。それは別の場所に仕掛けられているというもう一つの爆弾の在り処が、タイマーが残り3秒になった時点で表示される仕掛けになっていたのです…!!
そこで松田刑事は、もう一つの爆弾が爆発して大惨事が起こるのを食い止めるため、自らを犠牲にしてその仕掛け場所を特定し、佐藤刑事の携帯にメールします。
そして観覧車に仕掛けられた爆弾は、無情にも爆発してしまい…松田刑事も萩原隊員の無念を晴らすことのできぬまま、同じような形で殉職してしまったのでした…。
そして現在─佐藤刑事はその時のことを未だに引きずっているらしく、そんな彼女の心の傷を癒やすためには並大抵のことでは難しそうでした。しかもその日は、あの忌まわしい事件からちょうど三年後の11月7日だったのです。
そんな中でも佐藤刑事は気丈に振舞い、阿笠博士と探偵団たちを伴い実況見分を無事に片づけます。
ところが佐藤刑事たちが見分をしていた現場近くでは、何と白鳥警部と高木刑事も同じようにして捜査にやって来ていたのです。そしてそれは何と爆弾を仕掛けたという予告電話だったらしく…
妙な胸騒ぎを感じたコナンでしたが、それが不幸にも現実のものとなってしまいます。捜査を終えて現場から立ち去ろうと白鳥警部が乗り込んだ車が突然爆発・炎上したのです…!!!
そして車には「俺は剛球豪打のメジャーリーガー さあ延長戦のはじまりだ…」という再度の犯行を予告する不気味な貼り紙が貼り付けてあり……
爆弾犯はなぜ執拗に警察官を狙うのか…!? 爆弾犯の仕掛けた二つの爆弾は一体どこに…!? そして東京に住む1200万の人々を人質に取るこの事件の最後に、コナンを待ち受ける厳しい試練とは…!?
この辺りについては、原作では目暮警部の口からざっと説明がなされるだけですが、アニメではオリジナルシーンとして長い時間が割かれています。萩原隊員についても名前だけではなくちゃんと登場シーンが用意されていました。
新一(コナン)からの再度のプレゼント。これも原作にはないシーンですが、少し前の294-295「愛と決断のスマッシュ」で壊されてしまったことに対するフォローとして挿入されたものと想像されます。
ちなみに元々の携帯が蘭にプレゼントされた経緯については、172-173「よみがえる死の伝言(ダイイング・メッセージ)」をご覧下さい。
ビルの広告看板に登場しています。これもオリジナルで、当サイトの沖野ヨーコアイコン2はこれが元になっています。
ちなみにもう一箇所、朱美ちゃんのぬいぐるみのジャムが登場する直前の女性キャスターの事件レポートの途中でも、犯人の背後に映っているシーンがあります。