(青山剛昌原作・小学館・週刊少年サンデー)
江戸川コナン 阿笠博士 灰原哀 吉田歩美 小嶋元太 円谷光彦 横溝重悟 白根桐子(38) 金谷峰人(39) 江尻太志(41) 井田巌(39) 船長 |
本編の主人公、正体は工藤新一 新一の家の近所に住む自称天才科学者 黒の組織から来た謎の少女、本名宮野志保 帝丹小学校に通うコナンのクラスメート 帝丹小学校に通うコナンのクラスメート 帝丹小学校に通うコナンのクラスメート 神奈川県警警部、静岡県警横溝警部の弟 釣り客、大学の釣り同好会の元仲間 釣り客、大学の釣り同好会の元仲間 釣り客、大学の釣り同好会の元仲間 漁師、桐子の幼なじみ 漁船の船長 |
高山みなみ 緒方賢一 林原めぐみ 岩居由希子 高木渉 大谷育江 大塚明夫 潘恵子 島田敏 岸野一彦 菅原淳一 高瀬右光 |
阿笠博士と少年探偵団が休みにやる事といえば、山でのキャンプというのが恒例行事になりつつありましたが、その日は彼らにしては珍しく、神奈川県沖まで海釣りに向かうため、地元の漁師井田巌の操縦する漁船に乗っている所でした。
それもこれも黒の組織の件で色々とあり阿笠博士の邸に閉じこもりがちだった灰原哀に気分転換を図ってもらうには、死角の多い山ではなく見晴らしのいい海の方が良いと考えたコナンの優しい心遣いだったのですが…肝心の灰原哀本人はというと…
やがて船は目的地の防波堤に到着し、井田の漁船は3時間後に迎えに来ると言い残して引き返していき、後には探偵団たち一行と、今回一緒に海釣りをすることになった三人の釣り客、白根桐子、金谷峰人、江尻太志の三人だけが残されたのでした。
それから一行はそれぞれ思い思いのポイントで、大物を釣るべく釣り糸を垂らし始めたのですが…
しかし最初の意気込みはどこへやら…時間は刻々と過ぎ去っていくものの誰の釣り竿にも当たりは来ず、やがて探偵団たちは大きな欠伸をしながら退屈そうな表情に変わっていきます。
それでもしばらくして灰原哀の竿に最初の当たりが来たことに励まされた探偵団たちは再びやる気を取り戻し、特に元太はなぜか鯛を釣り上げると宣言してポイントを変え、一人で孤軍奮闘を始めたのです。
それから更に時間が経過し、やがて井田の漁船が釣り客たちを迎えに来る時間となります。
防波堤に到着した井田に釣り客たちは釣果を報告しますが、探偵団たち一行は灰原哀の一匹のみで、他の釣り客たちも桐子はゼロで金谷はアジの小物が一匹だけと、どうやら午前中は皆散々な結果のようでした。特に元太の悔しがり方は半端ではなく…
そしてテトラポットの上という一行からは少し離れた自分のお気に入りのポイントに陣取って大物を狙っていた、もう一人の釣り客の江尻太志はというと…
江尻はいったん釣りを始めると無口でほとんど動かないらしく、阿笠博士の遠くからの挨拶にも全く耳を貸さない様子でした。
そのため少し離れた場所から見た限りでは彼の午前中の釣果がどのようなものになっているかは判断しかねたのです。ところが彼の姿をじっと眺めていたコナンは、その時妙なことに気がついたのでした。
何と江尻の釣り竿に当たりが来て、竿が引いているにも関わらず江尻は居眠りでもしているのか全く反応を示そうともしなかったのです…。やがて魚の引く力に耐え切れなくなったのか、江尻の竿は固定されていた三脚から外れて転げ落ちていき…
それからようやく江尻の様子がおかしいと気づいた漁師の井田がテトラポット伝いにそばに近づいていき、彼の様子を確かめてみたのですが…
井田が江尻の肩に触れるた瞬間、江尻はそのまま崩れるようにして地面の上に倒れこみ、そのまま身動き一つすることはなかったのです…
そして呼吸困難に陥った彼の唇は神経毒にやられた際に出るチアノーゼ特有の紫色に変色を始めており…
今回の釣りのお話、コナンの釣り知識が炸裂してとても勉強になりましたが、それ以上に目立ったのが探偵団たちが使っていた浮きでした。それぞれの表情が浮きに表されていて、浮きを見ているだけでも楽しかったですね。一番印象に残ったのは灰原哀の浮きで、あの表情は何とも言いようがないほど可笑しかったです(笑)
それからあらすじでは原作に従って灰原哀の一匹としていますが、アニメではその後光彦がアジを一匹釣り上げています。
このシーンはアニメオリジナルで、他にも歩美の流された浮きが桐子によって歩美の下に無事に返されるシーンや、元太が「大物」を釣り上げるシーン、弁当をあっという間に平らげるシーンなど、今回は前編にオリジナルシーンが多数挿入されていました。あと博士のオヤジギャグの追加もありましたね(笑)