(青山剛昌原作・小学館・週刊少年サンデー)
江戸川コナン 工藤新一 毛利蘭 毛利小五郎 阿笠博士 鈴木園子 京極真 山村刑事 沖野ヨーコ ホヅミ 大隈勇(25) 綿貫辰三(63) ハンス・バックリー(41) 金本譲二 前原晋造 近藤奈美江 中山知子 北田 刑事 番頭 アナウンサー 山村刑事の祖母 |
本編の主人公、正体は工藤新一 本編の主人公、高校生探偵 本編のヒロイン、新一の幼なじみ 蘭の父親で私立探偵 新一の家の近所に住む自称天才科学者 鈴木財閥の令嬢、蘭の同級生で親友 杯戸高校空手部 主将 群馬県警のヘッポコ刑事 人気アイドル 自称ADの男 赤樹旅館の宿泊客 赤樹旅館の宿泊客、泥参会幹部 赤樹旅館の宿泊客 赤樹旅館の宿泊客 赤樹旅館の宿泊客 赤樹旅館の宿泊客 赤樹旅館の宿泊客 帝丹高校の生徒 群馬県警 刑事 赤樹旅館 番頭 欧州空手選手権の実況 山村刑事の田舎の祖母 |
高山みなみ 声の出演なし 山崎和佳奈 声の出演なし 緒方賢一 松井菜桜子 檜山修之 古川登志夫 声の出演なし 江川央生 黒田崇矢 村松康雄 ミック・ボンド 声の出演なし 声の出演なし 声の出演なし 声の出演なし 声の出演なし 小上裕通 西村知道 千葉一伸 古川登志夫 |
10月15日土曜日、急な園子の誘いで紅葉狩りに行くことになった蘭とコナン。あまりの突然の誘いだったために一体どんな目的があるのか興味津々だった蘭は、風に飛ばされてしまい行方不明なってしまった「らしい」園子の赤いハンカチ探しが一息つくと、思わず園子に訊ねます。といっても園子の考え出すことといえば十中八九「男」に関係する事と相場は決まっている訳ですが…
「冬の紅葉」─それは昨年流行したという連続TVドラマのタイトルで、戦争が暗い影を落とす昭和の初めの、ある資産家の令嬢と若き将校のロマンスを描いた作品でした。
紅葉の木にひっかかった令嬢のハンカチを将校が取ってあげた事をきっかけに二人は出会い相思相愛の仲になりますが、ほどなく二人の仲を妬んだ悪い上官に謂れのない濡れ衣を着せられた将校は逃亡する羽目になり、そのまま行方知れずに…そして戦争が終局を迎える頃になり、ようやく彼から令嬢宛てに電報が届いたのでした─「初空の紅葉の下で待つ」と…
やがて令嬢は苦労を重ねて探し回った挙句、遂に白い雪景色の中の枯れた木の枝に結わえ付けられた赤いハンカチを発見。二人はその木の下でめでたく再会し、そのまま駆け落ちしてハッピーエンドを迎える…というのが作品の大まかなあらすじでした。
そしてその将校というのが、まるで京極真を思わせるかのように強くて色黒で喋り方も朴訥でカッコ良いらしく…自分と京極をそのドラマに重ね合わせた園子は、京極との再会を願いドラマのロケ地だったこの山にわざわざ赤いハンカチを付けにやって来たという訳だったのです。
ところが同じことを考える人間は大勢いたらしく、森の中は到る所赤いハンカチだらけ…「今年のイヴイヴ冬の紅葉の下で待ってます」というメールをもう既に京極に送ってしまったという園子は、自分の願望を実現させようと「ある手段」に打って出たのです。
何と園子が考え付いた手段というのは、その山にある他のすべての赤いハンカチを取り除くという強硬なものでした。呆れた蘭は思わず止めようとしますが、そこへ一人のニット帽を被った男が二人に声をかけてきたのです。
男はこの周辺の出身者でテレビ局のADらしく、何でも「冬の紅葉」の脚本家にこの森を紹介したのは彼で、しかも彼がロケハン中に紅葉の木に結わえ付けられた赤いハンカチを見つけたことがきっかけで、脚本が変えられてあの人気ドラマが誕生したと話すのでした。
ところが大ブームになったのはよいものの、その後この土地で勝手にキャンプをしたり枝に赤いハンカチを結びつける人間が増えたため、山の持ち主から怒られたらしく…その話を聞いた園子は、ハンカチを結ぶのが気まずくなり…
男はそれからドラマの大ヒットのおかけで普段は紅葉の時期しか観光客の来ない町も連日の大賑わいとなり、彼もTV局や町役場に殺到する問い合わせに対応する羽目になってしまったこと、その日も「冬の紅葉」の元となったハンカチの付いていた木がすぐに知りたいというファンのために、朝から探し回っていたことを話し、それから突然蘭と園子にそのファンのために言伝を頼まれて欲しいと言い出したのです。
それは駅前の赤樹旅館のロビーに置いてあるというノートに「お探しの木は見つかりましたからドラマのラストで使った岩のある場所に来てください」と書き込んでもらいたいというもので、最後に上着の左ポケットからノートを取り出し自分の名前が「ホヅミ」であることを告げ、ほどなく蘭と園子の二人はその「ホヅミ」と名乗った男と別れたのでした。
やがて午後4時を回った頃に赤樹旅館に到着した蘭と園子は、「ホヅミ」に言われた通りに書き込みを残した後、食事をとるためにファミリーレストラン向かいます。
ところがまたしても園子の気まぐれな性格が顔を出し、再び赤いハンカチを木の枝に付けるために蘭たちは園子に連れられて森の中へと戻っていきます。今度はどれが自分のハンカチかすぐに分かるようにと、赤いハンカチに大きな字で「園子」と書き、幟(のぼり)のように添え木までつける念の入れようで……
ところがその途中、ついに事件が起こったのでした。森の中を歩いていたコナンが落ち葉に埋もれかかったノートを発見したのです。
そのノートには表紙に「ホヅミ」と書かれていて、明らかに先ほどの男が所持していたノートでしたが、中を調べようとしたコナンは驚きます。何とページの一つ、カレンダーの4月1日の所に指でなぞったような血の痕がついており、しかも裏表紙にはまだ乾いていない真っ赤な血がべっとりとついていて……
昨年大ヒットしたTVドラマ「冬の紅葉」を見て登場人物たちに自分と京極真に重なるものを感じた園子は、蘭とコナンと伴ってドラマのロケが行われたという群馬県の山間の町にやってきます。
現場に到着した園子はさっそく京極との再会を願って赤いハンカチを木の枝に結び付けようとしますが、他にも影響を受けたファンが多数いたためか、森の中は赤いハンカチだらけ…それでもめげずに願い成就させようとする園子の前に、ドラマの脚本家にこの地を紹介し大ヒットした現在は現地に殺到するファンたちの相手役を任されているという「ホヅミ」と名乗る男が現れ、蘭たちは彼から赤樹旅館のノートに言伝を書くように頼まれます。
男の言伝をノートに書き込みファミリーレストランで空腹を満たすと、園子が再び赤いハンカチを木に結び付けようと言い出し、三人は再度紅葉に彩られた森の中へ。
ところがその途中、コナンが「ホヅミ」が所持していたと思われるノートが森の中に落ちているのを発見。そしてその先では…
果たして園子は無事赤いハンカチを木の枝に結ぶことができるのか? そして無事京極真と再会を果たすことができるのでしょうか?
まず冒頭コナンが風に飛ばされてしまったという園子の赤いハンカチを探すシーンがかなり時間を割いて描かれています。そしてその中には園子の口癖「メガネのガキンチョ」のセリフも追加されていますが(苦笑)、直後ハンカチが見つかった後の園子の「コナン君」というセリフの変わり様には思わず苦笑いですね(苦笑)
ちなみに「メガネのガキンチョ」はこの後、森の中の到る所に赤いハンカチが結び付けられているシーンの直前と、そのハンカチを園子が強引に全部撤去しようとするシーンの直前、それと前編最後のコナンが遺体を発見するシーンの直前にも追加されていて、計4回セリフが追加されています(ちなみに後編でも1回出てきてるので計5回)
それから園子が「冬の紅葉」を見てなかったのかと訊ねられた蘭が、小五郎が沖野ヨーコの歌番組が裏でやっていたために見ることができなかったと理由を述べるシーンがありますが、これが原作では名前だけなのですが、アニメでは二人とも姿を見せてくれていて、ファンには嬉しい追加となっています。
そして蘭たちが赤樹旅館で「ホヅミ」からの言伝をノートに書き終えてからファミリーレストランに向かおうとした際、黒犯人が怪しく動く中で蘭と園子の会話で「北田」という名前が登場します。「それセクハラじゃん」と園子が言う通り蘭にちょっかいを出しているらしいのですが、後半に入ってすぐレストランで食事をしている際には蘭が「北田がフラれた」と言っており、どうやら彼はたくさんの女性に手を出しているようです(苦笑)
ちなみにこれは426「蘭へのラブレター」で名前の登場した北田でしょうか? それから実は2006年には他に437「上戸彩と新一 4年前の約束」でも北田という名前の人物が登場しています。
その他にも前編はかなり大幅なセリフの追加がなされていて、ゆったりと物語が展開されていきます。
後編はほぼ原作に忠実に作られていますが、山村刑事の「おバカさん」発言を始め、”馬鹿”という言葉が全部カットされています。それから山村刑事のおばあちゃんがチラッと登場しますが、これにセリフがついています。ちなみに声は(笑)
それ以外はほぼ忠実に作られていますが、注目はラストですね。見てのお楽しみということになりますが、これは必見だと思います。
昨年大ヒットしたという昭和初期の、資産家の令嬢と将校のロマンスを描いた恋愛ドラマ。詳細については、今回のあらすじにある通りです。
ホヅミが蘭と園子に言伝を頼んだのは、この旅館にあるノートにでした。
蘭と園子が赤樹旅館にて「ホヅミ」から頼まれた言伝をノートに残した後に向かった、ファミリーレストランの名前。
アニメのみ。後編で山村刑事が三人の容疑者に自分の持っている携帯テレビで「冬の紅葉」を見せようとした時に最初にチラッと出てきたCM。
そしてCMでチョコレートを片手に微笑んでいたのは…何と前編に続く登場となった沖野ヨーコでした。
海外武者修行中の京極真がエントリーしていた空手の大会の名前。そしてその事を知った園子は…
指定暴力団。今回の犯人である綿貫辰三はこの暴力団の幹部で、組長の跡目争いをしていた幹部と対立したことが事件の背景でした。
ちなみに泥参会といえば、425「ブラックインパクト!組織の手が届く瞬間」でも毒島桐子という女幹部が登場していましたよね。
余談ですが、今回のラストの格闘シーンは迫力もあって最高に良かったですね。蘭のかかと落としも凄かったですが(笑)、名探偵コナンのメインテーマも使用されてこれが活き活きとしていましたし、やはりこういうアクションシーンもふんだんに取り入れて頂くとスカッとして気持ちがいいですね。
あとは最近めっきり減ったキック力増強シューズなどもオリジナルを含めてもっと使って欲しい所です。探偵の言うことを聞いて素直に罪を認める犯人なんて面白くない、聞き分けのない犯人万歳です(笑)
今回の犯人当ての伏線。完全に知識問題で私も残念ながら勉強不足で全く分かりませんでしたが、とても勉強になりました。
他にもこういった日付が姓になったものが結構あるそうですね。詳しくはこちらのページでも参照下さい。