(青山剛昌原作・小学館・週刊少年サンデー)
江戸川コナン 毛利蘭 鈴木園子 山村刑事 後藤貴雄(21) 土田有夏(19) 吾妻史裕(22) 大竹千絵(19) 刑事 選手 |
本編の主人公、正体は工藤新一 本編のヒロイン、新一の幼なじみ 鈴木財閥の令嬢、蘭の同級生で親友 群馬県警のヘッポコ刑事 テニスサークル副部長、園子のテニスのコーチ テニスサークル部員 テニスサークル部長 テニスサークル部員 群馬県警刑事、山村の部下 後藤の対戦相手のテニス選手 |
高山みなみ 山崎和佳奈 松井菜桜子 古川登志夫 杉田智和 ゆかな 坂口周平 石村知子 三戸耕三 中田隼人 |
園子のテニスのコーチ後藤貴雄が大会に出場することになり、応援の園子に付き合わされて北軽井沢に来ていた蘭とコナン。その日は大会前の練習試合だけということもありさっそくテニスに興じる園子と蘭。
一方コナンはその時ちょうどトイレから出てきた所でしたが、そこで「バチッ」という音がするのを耳にして音のしたロッカールームのドアを開けてこっそりと中を覗きます。
すると部屋の中には若い男女がいて、女が男にビンタを食らわせている所でした。男は後藤貴雄という例の園子のテニスコーチで、女の方は土田有夏といい後藤と同じ大学のテニスサークルに所属しており、どうやら二人は只ならぬ関係らしく鈴木財閥のお嬢様を連れてきてどういうつもりなのかと後藤を問い詰めている所だったのです。
応援に来てくれただけだと弁明する後藤でしたが、有夏はあっちへ乗り換えるつもりなのかと冷たい態度…しかし後藤はあんな小娘を俺が相手にするか、鈴木財閥の娘だからちょっとサービスしているだけだ、俺の目には有夏しか映っていないと何とか彼女をなだめてロッカールームを後にしたのです。
しかし部屋の外へ出た後藤はとはいえ釣る魚はデカい方がいいと意味深な言葉を漏らし…一方有夏の方も裏切ったら絶対に許さないとロッカーを激しく蹴り飛ばしながら独り言をつぶやいて…何やら不穏な雰囲気を漂わせていたのです。
更に後藤をめぐる不穏な空気はそれだけではありませんでした。後藤がその後ミーティングルームにも入っていくのを見たコナンは再び部屋の中の様子を探りますが、すると今度は部屋の中で後藤が大竹千絵という別のテニスサークルの部員の女性に貸したお金の返済を迫られていたのです。
千絵に返済を迫られた後藤はもうちょっと待って欲しい、こうして大会に出られるのも千絵のサポートがあってこそだと言葉巧みに優しい言葉を投げかけて彼女を説得しますが、外に出るなり面倒くさい女だ、黙って貢いでいればいいものをと吐き捨ててコートへと戻ります…どうやら後藤はテニスサークルの女子部員に二股をかけていることは疑いありませんでした。
その後テニスコートに戻ったコナンは蘭や園子と一緒に後藤のプレーを見学。女にはだらしない後藤ですがテニスの腕前は確かなもので次々とポイントを上げる後藤に有夏や千絵は先ほどコナンが目撃した揉め事が嘘のように黄色い歓声を投げかけるのでした。それを見て女ってのはよく分からないと思うコナン…
最後はサービスエースで第1ゲームを取りベンチに戻る後藤に、有夏が駆け寄っていつも渡しているらしいハチミツレモン水の水筒を、千絵はスポーツタオルを、更に園子もグリップテープを渡します。そして最後にテニスサークルの部長でケガをしたために後藤に代表の座を明け渡すこととなったという吾妻史裕から檄を飛ばされと、後藤は相手が弱すぎることから下手な相手と組んでのミックスダブルスへの変更を提案。そして後藤のペアとして選ばれたのが何と園子で……
自分たちを差し置いて後藤とペアを組む園子に有夏と千絵は嫉妬心を向けますが、そんな二人の気持ちに関係なくゲームは再開。蘭は大きな声で、一方コナンはスナック菓子を食べながら何となく園子を応援することとなります。
そんな蘭の熱心な応援の甲斐もあってか後藤・園子ペアはさっそくポイントを上げ園子は嬉しそうな表情でいましたが、後藤はなぜか汗びっしょりの様子…そしてほどなくして簡単なボールを空振りしたかと思うとぜいぜいと肩で息をしはじめ、遂には…
サーブを打とうとボールをトスした瞬間、苦しそうな呻き声を上げたかと思うとそのままうつ伏せに倒れてしまったのです。体は痙攣していて手のひらにはただれた跡が……
後藤はすぐに病院に搬送されアコニチン系の毒物による中毒と診断、一方現場には群馬県警の山村刑事が到着し捜査をはじめます。
何者かが後藤の命を狙った可能性が濃厚でしたが、そこでコナンは有夏たちが第1ゲームが終わった直後に後藤に差し入れをしていた事を思い出し…
園子のテニスのコーチ後藤貴雄が大会に出場することになり、応援の園子に付き合わされて北軽井沢に来ていた蘭とコナン。園子と蘭がテニスに興じる中でコナンは後藤が同じ大学のテニスサークルの女子部員二人に二股をかけていることを知り呆れます。
そんな揉め事もまったく無関係とばかりにコートに戻った後藤は見事なテニスの腕前を披露しますが、第1ゲームが終了し園子とペアを組んでのミックスダブルスでプレーを再開してから彼の様子が急変。突然苦しみ出してコートに倒れてしまったのでした。
後藤はすぐに病院に運ばれ群馬県警の山村刑事による捜査もはじまりますが、すると後藤は第1ゲームが終わった直後に問題の女子部員二人や園子から差し入れを受け取ったことが分かり…
今回は2011年の第1回目の放送ということもあって冒頭にはまずコナン、蘭、小五郎による新年の挨拶が挿入されていました。
「15周年を迎えた名探偵コナン、今年も難事件をバッサバッサと解決していきますので、これからもよろしくお願いします」という挨拶の後、急に小五郎が眠り出してしまいます。
コナンは何もやっていないのになぜ突然…ところがこれは単におとその飲み過ぎで単に酔いつぶれただけでした(笑)
「この電話番号に電話してスペシャルメッセージを聞くと応募したことになるよ!」というメッセージとともに「15周年記念限定番組オリジナルQUOカード(500円分)を150名様」にプレゼントのキャンペーンが開催されていました。昨年の映画公開時同様にエンディングテーマの際にはエンディングテーマの画面が少し小さくなって空いたスペースにキャンペーンの応募方法などが明記されていました。
今回の事件の舞台となったテニス競技場がある場所。「軽井沢」というと避暑地として有名な長野県の軽井沢を想像する方が多いと思いますが、この北軽井沢は群馬県に位置するためまたしてもヘッポコ山村刑事の登場となりました。
今回の作品は2011年最初の作品でテレビオリジナルストーリーでの幕開けとなりました。そして2010年ラストの河童の話から連続で群馬県の山村刑事の連続登板となりましたね。
まあとにかく今回も山村刑事の暴走ぶりはすごくて本当にやりたい放題やってくれました(苦笑) 個人的にはまだ死んでいないのに殺人事件と2度発言して部下の刑事にツッコミを受けて、その後の「ミステリードラマによくある」ホワイトボードの文字に後で「未遂」と修正を入れている所などはかなり笑いましたし、更に暴走して最後は園子を犯人扱いしてしまいましたね(苦笑)
さすがに今回はちょっとやりすぎ感が強かったですが、そこで最後に園子からお仕置きが待っているのでちょっとスッとしました(笑)
ミステリーとしてはもうハイタッチを見た瞬間にこの人が犯人なのではとすぐ疑念持ちましたし、園子にグローブ外すように言った時点で確信に変わっていたぐらい分かりやすかったのがちょっと残念です。
ただ三人の女性が被害者に差し入れを渡した順番で毒がつくつかないを検討していく辺りはなかなかよく考えて作られているなあと感心させられました。全体としては水準作といえるレベルではないでしょうか。