名探偵コナン 劇場用映画第8弾「銀翼の奇術師(マジシャン)」

(青山剛昌原作・小学館・週刊少年サンデー)

名探偵コナン 銀翼の奇術師 新装版

タイトル
Movie8 銀翼の奇術師(マジシャン)
英題
Magician of Silver Sky
公開日
2004/4/17
TV放映
2005/3/28
原題
劇場用オリジナル
ジャンル
本格、サスペンス、怪盗
事件現場
毛利探偵事務所~東京・汐留〈シオサイト〉内の劇場〈宇宙(そら)〉~スカイジャパン航空 東京発函館行きのジャンボジェット(865便)の2階席
管轄
東京警視庁捜査二課(中森警部)~北海道警(西村警部)
登場人物
江戸川コナン
工藤新一
毛利蘭
毛利小五郎
阿笠博士
目暮警部
白鳥警部
高木刑事
灰原哀
吉田歩美
小嶋元太
円谷光彦
鈴木園子
妃英理
牧樹里(37)
成沢文二郎(34)
田島天子(36)
新庄功(28)
伴亨(45)
矢口真佐代(32)
酒井なつき(26)
西村警部
刑事
中森警部
怪盗キッド
本編の主人公、正体は工藤新一
本編の主人公、高校生探偵
本編のヒロイン、新一の幼なじみ
蘭の父親で私立探偵
新一の家の近所に住む自称天才科学者
警視庁捜査一課警部
警視庁捜査一課警部
巡査部長、目暮の部下
黒の組織から来た謎の少女、本名宮野志保
帝丹小学校に通うコナンのクラスメート
帝丹小学校に通うコナンのクラスメート
帝丹小学校に通うコナンのクラスメート
鈴木財閥の令嬢、蘭の同級生で親友
蘭の母親、腕利きの弁護士
女優、「ジョゼフィーヌ」のジョゼフィーヌ役
俳優、ジョゼフィーヌの夫ナポレオン役
女優、ジョゼフィーヌの親友テレジア役
俳優、ジョゼフィーヌの恋人シャルル役
演出家兼俳優、ジョゼフィーヌのパトロン役
牧樹里のマネージャー
牧樹里のヘアメイク担当
北海道警警部
???
東京警視庁 捜査二課警部
神出鬼没の大怪盗、通称怪盗1412号
高山みなみ
山口勝平
山崎和佳奈
神谷明
緒方賢一
茶風林
井上和彦
高木渉
林原めぐみ
岩居由希子
高木渉
大谷育江
松井菜桜子
高島雅羅
戸田恵子
森功至
島津冴子
三木眞一郎
柴田秀勝
久川綾
氷上恭子
声の出演なし
松本保典
石塚運昇
山口勝平
(注) ネタバレになるため一部伏字になっています
あらすじ
「運命だったのさ、俺たちの出会いはな…」

 東京・汐留に新しくできた観光スポット〈シオサイト〉、そこに新しく完成した劇場〈宇宙〉の入っているビルの屋上で対峙しているのは、宿命のライヴァルとお互いが認め合うコナンと怪盗キッド…

 そもそもそれは10時間前の出来事でした。元スチュワーデスで現在は女優として活躍する牧樹里がマネージャーの矢口真佐代を伴って毛利探偵事務所を訪問し、怪盗キッドから届けられたという予告状について相談を持ちかけてきたのです。

 ─「Romeo Juliet Victor Bravo! 26の文字が飛び交う中、”運命の宝石”をいただきに参上する。 怪盗キッド」…それに加えてトランプのスペードの2が縦半分に真っ二つに割られた絵が添えられいて…そして小五郎は牧樹里が主演を務める「ジョゼフィーヌ」舞台で使用しているという指輪〈スター・サファイア〉がキッドの標的であると推理し、劇の最終日、宝石を守りキッドを捕らえんと「ジョゼフィーヌ」が演じられる汐留の劇場〈宇宙(そら)〉を訪れることになったのです。そして牧樹里の好意で、蘭とコナン、園子、それに阿笠博士と哀、少年探偵団たちも劇場を訪れ、舞台裏を見学させてもらうこととなったのですが…

 舞台裏で牧樹里がヘアメイクの酒井なつきの手でメイクの準備をしながら小五郎たちと会話をしていると、今回の「ジョゼフィーヌ」で樹里と共演する予定となっている俳優たちが次々と舞台裏を訪問し、小五郎たちと挨拶を交わして行きます。

 ジョゼフィーヌの夫・ナポレオン役の成沢文二郎、ジョゼフィーヌの親友テレジア役の田島天子、ジョゼフィーヌの恋人シャルル役の新庄功、ジョゼフィーヌのパトロン役で演出家でもある伴亨…。

 既にキッドはこれらの誰かに変装して関係者の様子を窺っているのかもしれない…そう考えたコナンは周囲の人間を注意深く観察していました。

 そしてそんな中、部屋の中に現われたのは、キッドの逮捕に自らの人生の全てをかけている警視庁捜査二課の中森警部。小五郎や捜査一課に対し激しいライヴァル心を燃やす中森は、今回キッドを捕える秘策としてとある協力者を連れてきたというのですが、一体どんな人物を連れてきたというのでしょうか…!?

 舞台が始まるとその華麗な舞台設定と華やかな衣装に身を包んだ俳優たちが熱のこもった芝居を披露し、蘭も園子も思わず心を奪われます。

 そして舞台が終わりに差しかかろうという時、小五郎と中森は部下の刑事たちを伴って予告状から読み取った情報を元に、キッドを捕えるべく一人の人物に襲いかかるのですが……

 そして同じ頃、ビルの屋上にはコナンとコナンに追いつめられた怪盗キッドの姿が…そして二人はこれまでの決着をつけるべく激しい戦いを繰り広げ始めたのです…

 怪盗キッドの手から運命の宝石〈スター・サファイア〉を守りきったコナンたちは、そのお礼にと牧樹里の招待で彼女の函館の別荘で催されるという「ジョゼフィーヌ」の打ち上げパーティーに出席することになり、彼女と彼女の招待客たちとともにスカイジャパン航空の東京発函館行きのジャンボジェットに搭乗することになります。そしてその中には、実はコナンもよく知る意外な人物も乗り合わせていて…

 一方キッド逮捕に執念を燃やす中森警部は、キッドが樹里の開く打ち上げパーティで再度〈スター・サファイア〉を狙うと確信し、小五郎たちとは別に函館にある樹里の別荘に先回りし、別荘を見張っていました。すると飛んで火に入る夏の虫とはまさにこのこと、別荘の中にはあの小憎たらしいキッドの白装束が現われて…

 そして舞台は再びコナンたちの乗り合わせたジャンボジェットへ─劇も無事に千秋楽を迎え、怪盗キッドの手から指輪を守り通した樹里はいたくご機嫌な様子でしたが、その一方でコナンは怪盗キッドがこのまま簡単に引き下がるとは思えず、乗客の中に密かに紛れ込んでいるのではないかという疑いを捨てきれずにいたのです。そして樹里や舞台関係者たちの行動をつぶさに観察していたのですが…

 ところがその時、コナンの想像を超えるとんでもない事件が発生したのです。何と樹里はマネージャーの矢口真佐代が手渡した好物のチョコレートを食べるなり突然苦しみ出し、そのまま帰らぬ人となってしまったのでした…一体誰が何の目的で…!? そして事件の裏に隠された意外な動機とは一体…!?

 小五郎の手で捜査が進められ、そんな中で関係者の話から事件の真相を掴んだコナンは、いつもどおり小五郎を麻酔銃で眠らせようと狙いを定めます。ところがその時とんでもないアクシデントが発生して…

 そして同じ頃─コナンたちの搭乗するジャンボジェット機では、コナンたちの知らぬ間にもう一つのアクシデントが発生していたのです。そして機内に衝撃が走ったかと思うと、ジャンボジェット機はそのまま…そしてその時コナンたちが取った行動とは…!?

 果たしてコナンたちは無事に函館に到着することができるのか!? そして怪盗キッドとの決着はいかに…!?

今回の見どころ

 映画第8弾で、これまで数多くの作品が公開されてきた訳ですが、今回の作品はまさに過去の映画とは少し趣きの異なる、言うなれば一皮むけた快心の出来栄えだったと思います。素晴しい出来栄えでも一方で若干不満の残る作品も過去にはありましたが、今回は本当に文句のつけようがない傑作だと思います。

 まず光ったのは今回映画が初めてとなる山本泰一郎氏の監督ぶり。とにかく細かい所にまで神経が行き届いていて、一つ一つのシーン、キャラの動作に至るまで丁寧に作られている印象が強かったです。

 それからストーリーを進めていくにあたっていろいろと舞台や設定、人物などを紹介・説明しなくてはいけない所は当然出てくるのですが、これが実に分かり易い一方でくどくなく、物語の流れを断ち切るようなこともありませんでした。

 また実写で言う所のカメラワークというのでしょうか、物や人物の見せ方が非常に上手くて、見ていて非常に気持ち良かったですし、すんなり映画に入っていけました。脚本以前にこういった細かい所がしっかり作られていると安心してストーリーに集中していけるものです。

 とにかく今回は気持ちよく、そしてすんなり安心して映画に集中できる環境が整っていたと思います。

 そして脚本はいつもどおり古内一成氏でしたが、今回のストーリーは本当に面白かったです。

 そもそもこの方はコナンのキャラを動かすのは非常に上手というか、キャラの特性を最大限に引き出す使い方をして下さるのですが、今回はそれがより一層際立ちました。

 何よりもこれだけのキャラクターを登場させるとなるとどうしてもキャラクターの登場する割合に偏りができてしまい、一部のキャラはただ顔を見せただけでおしまいという寂しい状況になりがちなものですが、今回は全てのキャラクターにしっかりとスポットが当たっていたと思います(詳しくはネタバレ感想で)

 それから何と言っても今回のストーリー展開は実に見事でした。今回はいつも通り犯人当て、トリック当てもあり、こちらも伏線の張り方が見事でしたが、それに加えて最後にとんでもない仕掛けが用意されています。そしてそこに到達するまでの用意周到で計算されたストーリーの進め方が何ともいいようがない位素晴しく、思わず唸ってしまいました。

 一つ一つのシーンに意味がきちんとあって、それが最後のあの仕掛けのための準備であったと知った時の感動。これがこの作品の一番のクライマックスだと思います。他にも初の試みとなるものが2つほどあったりと、興味は尽きません(詳しくはこちらもネタバレ感想で)

 毛利探偵事務所から始まって劇場の舞台、そして航空機の中と舞台設定もヴァリエーションに富み非常に魅力的でした。

 作画と音楽についても言うことはないですね。音楽は大野克夫氏の相変わらずの名曲で安心して聴いていられますし、作画も非常に絵がきれいで見ていて本当に心が安らぎます。最近アニメの方の色使いに結構不満があるのですが、デジタルでもこれだけの色合いが出せるのならぜひアニメの方もこのレベルで見たいものです。

 私がアニメの色使いを見るときに判断材料にするのは髪の毛です。これが綺麗に描かれているとそれだけで美しく見えることが多いですね。今回は牧樹里をはじめ、灰原哀の髪の毛も綺麗に仕上がっています。

 今回の映画は犯人当てだけに比重が置かれておらず、また一人一人のキャラに見せ場がありかなり贅沢な内容に仕上がっています。これだけのものを見せられるとさすがに高山みなみさんが初日に仰ったように疲れも出てくると思いますが、それは心地よい疲れですね。

 大満足で劇場を出ること間違いなしですし、今回の映画は私自身何度でも観られる映画だと自信を持ってお薦めできます。

豆知識
 
主題歌
Dream×Dream」(愛内里菜)(GIZA studio)
監督
山本泰一郎
脚本
古内一成
プロデューサー
諏訪道彦(よみうりテレビ)、吉岡昌仁(東京ムービー)
音楽
大野克夫
(「名探偵コナン 銀翼の奇術師 オリジナル・サウンドトラック/ユニバーサルミュージック)
作画監督
須藤昌朋(キャラクターデザイン・総作画監督)
美術監督
渋谷幸弘
色彩設計
西香代子
撮影監督
野村隆
編集
岡田輝満
音響監督
井澤基
音響製作
AUDIO PLANNING U
音響効果
横山正和
ストーリーエディター
飯岡順一
製作担当
石山桂一
アシスタント
・プロデューサー
斎藤朋之
北田修一
アソシエイト
・プロデューサー
浅井認
 
アニメーション
・プロデューサー
西村政行
 
製作
『名探偵コナン製作委員会」
株式会社小学館、読売テレビ放送株式会社、日本テレビ放送網株式会社、株式会社小学館プロダクション、東宝株式会社、株式会社トムス・エンタテインメント
録音スタジオ
APU MEGURO STUDIO
撮影スタジオ
トムス・フォト
フィルムコーティング
東京現像所
アニメーション製作
東京ムービー
配給
東宝
©2004 青山剛昌/小学館、読売テレビ、日本テレビ、小学館プロダクション、東宝、TMS
ビデオ
-
DVD
2004/12/15
オリジナルグッズ
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ナップバッグ
下敷きA
下敷きB
ノートA
ノートB
テレホンカードA
リオトーンテレカ
カンバッチセットA
カンバッチセットB
クリアカードセットA
クリアカードセットB
クリアカードセットC
収納BOX
ミニタオル
メモ帳セット
リバーシブルメタルポスター
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メールガードシールA
メールガードシールB
メタルシール
ダブルファイル
ポストカードセット
メダル
ピンバッチ
シャープペン
ボールペン
キーチェーン
ストラップ
パスケース
ペンケース
パイロットバッグ
アドバンストランプ
怪盗キッドのモノクル
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「怪盗キッドのモノクル」は通販限定(要予約・送料別途500円)
評価

■以下ネタバレつき感想■
(未見の方はご注意下さい)

感想
評価 

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〔以下ネタバレありの感想です(映画をご覧になっていない方はご遠慮下さい)〕





























ネタバレ
感想
◆「キッドが作った幻の道」

 まさしく今回の映画の最大のクライマックス。このために中森警部がわざわざ函館までキッドを捕えるべくやって来る設定を作り、ニセキッドとパトカーでの追跡劇を演じるという伏線が前もって張られていた訳ですが、これは実に見事でした。

 これは映画などでは結構よく用いられるカットバックという手法といえるでしょうね。一見無関係に思える二つの話が交互に繰り返され、それが最後になって一つにつながり驚きの結末を迎えるというやり方です。

 今回中森警部とニセキッドとの追跡劇は一見するとただの笑い話・中森警部をはじめとする警察陣の間抜けさをアピールするだけのエピソードにしか見えなかったのですが、これが実は最後になってもう一方の話、即ちコナンたちのジェット機を無事着陸させるための手段として利用されることになる訳です。

 これほど用意周到な伏線の張り方というのは最近あまり見かけたことがありませんでしたので、本当に感心しました。

 また殺人事件の方が妙に早い段階で解決したため、これから一体どのようにして話を盛り上げていくのか興味津々だったのですが、こういう結末が用意されていたのですね、納得です。

 キッドがニセモノを立ててそれを追わせて中森警部を煙に巻き、一方で自らはジャンボジェット機に密かに乗り込んでいるというだけでも面白いトリックでしたが、更にそれに加えてラストにこういう結末が用意されていたというのは、本当にただただ感心するばかりでしたね。

 そしてニセキッドを追いつめた中森警部が、ジャンボジェット機を飛び降りた本物のキッドが室蘭の空を颯爽と飛んでいくのを発見した時の警官たちの表情、もう大笑いでしたね(笑)

 他にも室蘭まで出張していた目暮、白鳥、高木刑事の三人がなぜかおかしかったです。あまりにも取ってつけたような登場の仕方でしたが、中森警部との絡みもあって笑わずにはいられませんでした(笑) 目暮警部も台詞は極端に少なかったですが、「何で?」の一言だけで今回は仕事を充分にしたと思います(笑)

 この滑走路絡みの話だけでも映画代の元は充分に取れると思います

◆「小五郎大暴走」

 今回も冒頭から小五郎の迷推理と、相変わらずの女性好き、酒好きぶりが発揮されています。他にもいろいろと笑い所が多かったのですが、何と言っても一番はあの毒がチョコレートに入っていたことを知った時の表情。あれはアイコンにでもしたい気分です(笑)

 それから「世紀末の魔術師」以来の仇敵、中森警部とのやり取りも相変わらずお互いに大人気なかったですね(苦笑) 前回は頬が痛かった訳ですが、今回は手が痛かったことでしょう。

◆「眠りの妃」

 ジャンボジェット機から登場した妃弁護士でしたが、まさか麻酔銃が当たるとは想像もしていませんでした。今回の初の試みの一つです。ちなみに小五郎との痴話ゲンカは相変わらずでした(苦笑)

◆「歩美の耳抜き」

 歩美の女の子らしい一面が見られる微笑ましいシーンですが、実はこれが今回の殺人事件の伏線だったとは意外でした。これは面白い伏線の張り方ですよね。他にもそれよりも前の劇場の舞台裏の場面にも伏線がきちんと張られていて、ジャンボジェット機内での出来事だけでなく、それ以前の話にもきちんと関連性が持たされています。犯人当ては若干簡単だった印象ですが、この耳抜きの方は目からウロコでした。

◆「工藤新一と阿笠博士のクイズ」

 これも初の試みですが、まさかキッドが新一に化けて堂々と登場するというのは、意外の一言ですし、脚本を書く立場としてはしてやったりだと思います。それくらい印象が強かったです。

 そしてそれに対抗するかのようなコナンの必死の抵抗も印象に残りましたね。特に蘭と二人きりになろうとしたシーンでコナンが駄々をこねる所が可愛らしくてコナンファンはたまらないでしょう。

 それから好例の阿笠博士のクイズがなく、代わりに新一キッドが出題することになったのも何か可笑しかったですね。阿笠博士の寂しそうな表情が印象的でした。でもクイズ自体は阿笠博士と同レベルですが(苦笑)

 結局今回キッドが盗んだものはこの阿笠博士のクイズだけでした(笑)

◆「ついに園子が…」

 今まで一度もその姿を拝んだことがなかった園子がついに怪盗キッドと対峙しましたよね。思わず押し黙ってしまう園子は女の子らしくて良かったと思います。あとは蘭との友情は相変わらずでした。

 しかしそれ以外では相変わらずお調子者ぶりが多かったです(笑) まあそれがこのキャラの持ち味であり一番の魅力ですから、逆に優等生であっては困ります。

◆「元太の10円ハゲ」

 左側頭部にデカデカとありました。今回はかなり目立ちました。それから今回の映画で唯一不満の残ったのは「うな重」の一言もなかったことです。アドリブでもいいので無理やり入れて欲しかったですね。相変わらず食い意地は張っていましたし。

◆「西村警部映画初登場!?」

 おそらく今回の隠し玉の一つ。ただ一体何人の観客が気付いたかは未知数ですが(苦笑)

 これは台詞もなく本当に瞬間にしか登場しなかったですし、どこのサイトでも触れられていませんのでまだ最終的に未確認ですが、ラストで犯人が警察に連行されるシーンに登場するのは西村警部のように見えました。

 彼は熱心なファンの方ならご存知の通り、北海道警の警部で144・145「上野発北斗星3号」に登場し「俺が警察だ。文句あるか!!!」という名言(暴言)を吐いたハードボイルドな方です。

 小五郎を煙たがる刑事といえば最近は横溝弟が注目されていますが、同じ系列の刑事ですよね。それにしても横溝・山村刑事というレギュラークラスの刑事が銀幕デビュー前という状況の中で、彼が初登場というのは、複雑な心境です(苦笑)

◆「蘭のスリーサイズ」

 結局これは謎のままでした。これからも謎のままなのでしょう(笑)

◆「空の次、第9弾は海?!」

 これはいろいろな所で既に噂されていますね。確かにラストで波立つ海のシーンが挿入されていましたので、海が舞台の話になるのかもしれません。

 となると22・23「豪華客船連続殺人事件」や174「シンフォニー号連続殺人事件」のような話になるのかもしれません。この舞台設定結構好きなので楽しみにしています。

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