(青山剛昌原作・小学館・週刊少年サンデー)
江戸川コナン 毛利蘭 毛利小五郎 阿笠博士 目暮警部 高木刑事? 阿部豊(42) 根岸正樹(42) アナウンサー 男店員 女店員 |
本編の主人公、正体は工藤新一 本編のヒロイン、新一の幼なじみ 蘭の父親で私立探偵 新一の家の近所に住む自称天才科学者 警視庁捜査一課警部 巡査部長、目暮の部下 会社社長、小五郎に根岸の尾行を依頼 小五郎が尾行していた人物 赤鬼村火祭での死体発見を報道 ゴルフ用品店の店員 ゴルフ用品店の店員 |
高山みなみ 山崎和佳奈 神谷明 緒方賢一 茶風林 声の出演なし 堀勝之祐 石森達幸 千葉一伸 高木渉 岩井由希子 |
なかなか黒ずくめの男たちの手がかりが得られず、コナンは阿笠博士の邸で博士相手に愚痴をこぼすのでした。小五郎を名探偵に仕立て上げることで毛利探偵事務所の依頼は増えたものの、男たちの情報は全然入らないのでは日頃の苦労も一体何のためなのか…
しかしそんなコナンを博士は、焦って動けば自分の正体がばれて周りの人間にも危害が及ぶだけ、待つことも探偵に必要な能力の一つだと諭すのでした。発明は風変わりでも人生に対するものの見方はさすがに年の功を感じさせる含蓄のあるものでした。これであとは本業の研究・実験が成功すれば言うことなしなのですが…
博士の家から探偵事務所へと戻る途中、コナンはゴルフ用品店の前で新聞を読みながら中の様子を窺っている小五郎に出くわします。どうやら珍しく仕事─誰かを尾行しているらしく、真剣な顔つきで目的の男を写真に収めていました。珍しく様になっていると思ったのも束の間、小五郎の肘がゴルフクラブに当たって…
そして次の11月10日日曜日の夜、小五郎は50万円の大金を前に大満足の様子でした。3日間男を見張っていただけで50万の報酬。割のいい仕事が来るようになったのも世間がやっと自分の実力を評価するようになったのだと、大きく出ます。
日頃から苦労して推理しているコナンはそれを聞き不満な様子でしたが、話が自分の親のことになると途端に立場が逆転。自分の正体がバレないようにと必死に蘭と小五郎をごまかすのでした。
蘭から、コナンの両親が退院した途端に転勤が決まり海外へ行ってしまった、という阿笠博士の苦しい言い訳の話を聞き、小五郎がこれでは捨てられたも同然だとコナンに同情している時でした。
テレビのニュースが今夜群馬県の赤鬼村で開催されている火祭の会場で男性の焼死体が見つかったという事件を報道します。そしてその被害者の名前を聞くと小五郎の態度が一変、驚愕の表情へと変わったのでした。
なぜならその遺体で発見された根岸正樹という男こそ、小五郎が前日まで3日間ずっと尾行し続けていた人物だったからです…!!!
警察の調べで根岸正樹は他殺であることが確定し、前日まで男と一緒にいた小五郎は当然のように警察で証言を求められます。そして米花警察署で証言を終え蘭とコナンの前に戻って来た小五郎は、明らかに不満気な様子でした。
小五郎の話によれば根岸正樹には5億円の保険金がかけられていて、その受取人となっていたのが根岸の単なる友人に過ぎない会社社長の阿部豊だというのです。
しかもその阿部豊は小五郎に根岸の尾行を依頼した張本人…更にその報酬が50万円もの大金とくれば…。小五郎でなくても裏に何かあると疑いたくなる状況でした。
それに対し阿部豊は保険金をかけたのは一種のゲームで、42歳になった最近になって二人のうちどちらが長生きするか賭けをし、お互いにかけ合ったものだと説明します。そして根岸の尾行を依頼したのは、彼から最近誰かに狙われているという相談を受けていたからだと白々しく答えたのですが…
事情聴取に立ち会った小五郎も目暮もとても信じられないといった様子で彼の証言を聞いていたというのでした。
そんな不敵な態度を崩さなかった阿部豊の自信の源になっているのが、彼の鉄壁のアリバイだというのです。そしてそのアリバイを証言させられたのは他ならぬ小五郎で…
いやが上にも闘志をかき立てられた小五郎は、阿部豊のアリバイを何とか崩してやろうと、懸命の捜査を開始したのですが……