(青山剛昌原作・小学館・週刊少年サンデー)
江戸川コナン 毛利蘭 毛利小五郎 堀田耕作(58) 山内正弘(55) 堀田浩一(39) 堀田晴美(36) 堀田良二(28) 堀田文子(30) 健太郎 |
本編の主人公、正体は工藤新一 本編のヒロイン、新一の幼なじみ 蘭の父親で私立探偵 堀田重工会長 別荘の管理人 堀田耕作の長男、堀田重工専務 堀田浩一の妻 堀田耕作の次男 堀田耕作の長女 ピアニスト |
高山みなみ 山崎和佳奈 神谷明 飯塚昭三 佐古雅誉 石井英明 那須佐代子 相沢正輝 三輝みきこ 高木渉 |
大事件だという報せを受けてわざわざ山奥の家までやって来てみれば、依頼内容は行方不明のイグアナ捜し…プライドをひどく傷つけられた小五郎は結局即座に帰ることとなり、何とかその日のうちに事務所へと辿り着こうと陽も暮れかけた山道をレンタカーで急ぎ下っていました。ところが…
そんな小五郎たちの前に現われたのは、車の故障のため道端でひどく困惑していた恰幅のいい一人の男性。そして小五郎に対してこの先にある自分の別荘まで送っていって欲しいと頼み込んできたのです。
いつも自分が借りるレンタカーが故障してばかりの小五郎は、その気持ちがよく理解できそれを快諾…といいたい所でしたが、実際はお礼をさせて頂くという一言に乗せられてつい承知してしまいます。ところがその小五郎も男性から渡された名刺を一目みて態度が急変。
それも無理はありませんでした。その男性は大企業として世間的にも有名な堀田重工の会長・堀田耕作だったからです。
それから小五郎の運転で堀田耕作の別荘へとやって来きた三人は、送っていってくれたお礼にと堀田会長の誕生パーティの席に招待されることになったのですが…。
パーティーの席上には小五郎たちと堀田会長のほか、会長の長男の浩一とその妻の晴美、次男の良二が出席。
別荘の管理人を務める山内正弘自慢の豪華な料理と長男・浩一のプレゼントした高級赤ワイン・シャトー・ペトリュス1979年ものに囲まれ、優雅な晩餐となるはずだったのですが、晩餐が始まるなり長男の浩一と次男の良二が兄弟ゲンカを始めてしまったのです…。
長男の浩一は海外事業部での仕事の失敗から会社に大損害を与えてしまい、堀田会長の一声で子会社へと出向が決まっていて、一方次男の良二は博打に手を出して大きな借金を抱えている…そんな二人の罵りあいにさすがの堀田会長も我慢の限界が来たらしく、目の前にあったテーブルクロスを引ったくって二人を怒鳴りつけるのでした。そして豪華な料理はもちろんのこと目茶目茶に…
そんな中、火に油を注ぐかのように現われたのは会長の長女・文子。会長の話ではどうやら文子は5年前に何らかの事情で会長から勘当されてしまったようでした。そして今回ももちろん招待状など送るはずがないというのですが…
ところがそれを聞いた文子は驚き、そして怒りを露わにします。自分で話があると招待状を送りつけておいてさっさと帰れと言われたのではたまらない…文子の言うことが事実だとするとそれはもっともな話に思えたのですが、一体どちらの言っていることが正しいのでしょうか?
結局そのまま楽しいはずの晩餐はお開きとなってしまい、小五郎たちも山内の作ったナポリタン・ソースでお腹を満足させるしかありませんでした。
ご馳走のはずだったのに…と小五郎がため息混じりにぼやいていると…
そこへ突然ドーンという大きな音とともに別荘内が激しい揺れに見舞われます。何事かと小五郎たちが音のした方へと向かってみると…
部屋の中は火薬の臭いが充満し、辺りは黒焦げに。そして部屋の中央では爆発に巻き込まれた堀田会長の無残な亡骸が横たわっていたのです…!!!
すぐに警察を呼ぼうとしますが何と電話は線が切られて通じず、仕方なく私立探偵の小五郎の手で捜査が開始されます。
すると爆薬は次男・良二がプレゼントしたウイスキーの木箱に仕掛けられていたことが判明。しかも良二の姿がそれっきり見えなくなっていて…
一方5年ぶりに堀田会長と再会したという長女・文子は堀田会長を殺したいほど憎んでいた、そして誰だかは知らないが犯人には感謝していると、首にかけられたペンダントを眺めながら平然と言ってのけたのですが……