(青山剛昌原作・小学館・週刊少年サンデー)
江戸川コナン 毛利蘭 阿笠博士 目暮警部 吉田歩美 小嶋元太 円谷光彦 三上大輔(52) 安達僚太(42) 松井秀豪(34) 坂口友美(24) 亀井修(56) A・D 警官 ゴメラ |
本編の主人公、正体は工藤新一 本編のヒロイン、新一の幼なじみ 新一の家の近所に住む自称天才科学者 警視庁捜査一課警部 帝丹小学校に通うコナンのクラスメート 帝丹小学校に通うコナンのクラスメート 帝丹小学校に通うコナンのクラスメート 映画監督、ゴメラの生みの親で阿笠の親友 美術 ゴメラ俳優 女優、ゴメラのパートナー・指輪の妖精エメラ役 映画プロデューサー 映画撮影スタッフ 目暮の部下 大怪獣 |
高山みなみ 声の出演なし 緒方賢一 茶風林 岩井由希子 高木渉 大谷育江 山野史人 宝亀克寿 北川勝博 湯屋敦子 小山武宏 千葉一伸 高戸靖広 ??? |
怪獣映画にとっての一番のお客様、それは元気のいい子供たち─阿笠博士に連れられて歩美、元太、光彦の探偵団の三人とコナンがやって来たのは、大怪獣ゴメラの活躍する人気シリーズの映画撮影が行われている大宝撮影所。そこで探偵団たちは博士の友人でもありゴメラの生みの親でもある映画監督の三上大輔の好意で、映画のセットを間近で見学させてもらえることになったのです。
精巧に作られたミニチュアのセットやゴメラの着ぐるみなどを興味深そうに眺めていた三人でしたが、そのようにして子供たちを感動させるような素晴しい作品が生まれるのも、影で作品を支え続けている撮影スタッフたちのたゆまぬ努力があってこそでした。
少し口はうるさいものの腕は一流の美術監督・安達僚太、心優しき大男のゴメラ役・松井秀豪、そのゴメラのパートナーで小さな妖精エメラ役の坂口友美…監督の三上も含め誰一人欠けても決して良い作品は生まれない…ゴメラは10年間、ゴメラを愛しゴメラとともに苦労を共にしてきた家族のように息もピッタリの撮影チームによってずっと支えられてきたのです。
ところがそんな10年間愛され続けたゴメラが、何と今回撮影される映画で終了してしまうというのです。そしてそれを決定したプロデューサーの亀井修がスタジオに現われると、スタジオ内は一転、気まずい雰囲気に包まれたのでした。
使い古された音楽にワンパターンの演出、金がかかり過ぎるセットに特殊効果とゴメラに破壊されるセットの修復代。そしてデビュー当時14歳だった妖精も今では24歳で…今時子供だましの怪獣映画など流行らない、もう潮時だと亀井は完全にゴメラを見限っていたのです。
しかしスタッフたちはそんな亀井の言葉にもめげず、ゴメラ最後の雄姿を見届けるべく健闘を誓い合うのですが…
一方少年探偵団たちはゴメラ役の松井の案内で第一倉庫へとやって来て、そこにたくさん保管されているゴメラや怪獣の着ぐるみたちを興味深そうに見ていましたが、ゴメラが終わってしまうと聞くとひどくガッカリした様子に変わります。
そして丁度その時でした。突然コナンたち四人のいる第一倉庫の隣りの部屋から、先ほどまで四人と一緒にいた松井が大きな叫び声を上げたのです。
驚いたコナンたちがドアを開けて中に入ってみると、そこでは松井が右足の腿のあたりを刺されて苦悶の表情を浮かべていました。そして松井の話では、何と彼を刺したのはゴメラの着ぐるみを着た何者かだったというのです…!!
それを聞いたコナンたちは、直ちにその着ぐるみを着た人物が逃げていった方へと追跡を開始。ドアを抜けて廊下をまっすぐ進んでいくと、辿り着いた先は制御装置などが置かれた撮影スタジオの裏でした。
スタジオの裏からは窓ガラスを挟んでスタジオの中が一望できました。そしてコナンたちがその窓越しに中を覗いてみると、そこにはプロデューサーの亀井が一人で時計を気にしながら、ビルのミニチュアの中に立っていたのです。
ところがその亀井の背後から、突然ゴメラの着ぐるみを着た何者かが現われて……ゴメラはそばに置かれていたペンキを蹴り倒して、スタジオに緑色の足跡をつけながら不気味な足音を立てて亀井に近づき、それから手に持っていた刃物を亀井の胸元に突き立てたのです……!!!
その瞬間を目撃したコナンはすぐに窓ガラスの左横にあったドアからスタジオの中に入り、胸を刺された亀井のもとに駆け寄りますが、出血がひどく亀井は既に亡くなっていました。そしてゴメラは蹴り倒した緑色のペンキの足跡をつけながらスタジオから逃げ去っていたのです。コナンは慌てて足跡を頼りにゴメラを追跡していきますが…
足跡はスタジオを出て廊下を直進した後左に折れて、そこから屋上に向かって階段を登っていっていました。ところが階段を上がって屋上のドアを開けて外に出てみるとそこはもぬけの殻だったのです。
そしてそれを不審に思ったコナンが、ビルの屋上から階下を見下ろしてみると……
今回女優の坂口友美の声を担当されているのは佐藤刑事役の湯屋敦子さんです。画面見ていないと佐藤刑事にしか聞こえません(笑)
それから被害者の声にも聞き覚えが…今見ると「神妙にして縛に…」と仰るのではないかと個人的にドキドキしてしまいます(笑)
阿笠博士と目暮警部は実はこれが初対面という意外な事実が明かされます─
「阿笠=妙ちきりんな発明家」(S・K談)
他にも今回の阿笠博士は「ちょっとまつのじゃ」、「いいじゃないか、たまには少しはワシにも決めさせろ」、「ハエがうるさくて、しっ、しっ」など、数々の名言を残してくれています。