名探偵コナン68-70「闇の男爵(ナイトバロン)殺人事件」

(青山剛昌原作・小学館・週刊少年サンデー)

タイトル
File68-70 闇の男爵(ナイトバロン)殺人事件
英題
Night Baron Murder Case (Knight Baron Mystery)
放映日
1997/7/21・7/28・8/4(事件篇・疑惑篇・解決篇)(初の三部作)
2009/8/15・8/22・8/29(デジタルリマスター)
原題
第8巻
File2「闇の男爵」
File3「恐怖のウイルス」
File4「仮面の下」
File5「蘭の涙」
File6「風のいたずら!?」
File7「落下地点の秘密」
ジャンル
本格
事件現場
伊豆プリンセスホテル3階 屋外レストラン(伊豆ミステリーツアー主催会場)
管轄
静岡県警(横溝刑事・埼玉県警から転属)
登場人物
江戸川コナン
工藤新一
毛利蘭
毛利小五郎
阿笠博士
横溝刑事
今野史郎(28)
江原時男(32)
金城玄一郎(74)
林静江(56)
上条秀子(29)
前田聡(30)
佐山明子
支配人


三沢
警官A
警官B
鑑識A
鑑識B
バーテンダー
ウェイトレス
今野里美
工藤優作
ナイトバロン
本編の主人公、正体は工藤新一
本編の主人公、高校生探偵
本編のヒロイン、新一の幼なじみ
蘭の父親で私立探偵
新一の家の近所に住む自称天才科学者
静岡県警警部、埼玉県警から転勤
銀行員、2002号室
コンピュータープログラマー、2101号室
コンピューター会社オーナー、2001号室
金城の使用人、金城と同室の2001号室
コンピューターソフト会社社長、2102号室
城南大電子工学科助手、元空手日本チャンピオン
高校数学教師、前田聡の婚約者、1901号室
伊豆プリンセスホテル支配人
伊豆プリンセスホテルの客
伊豆プリンセスホテルの客
遺体安置室担当の警察官、空手の達人
静岡県警の警察官
静岡県警の警察官
鑑識員
トメさんにそっくりな鑑識員
ホテル2F、パブ・エメラルドのバーテンダー
伊豆プリンスホテル屋外レストランウェイトレス
1年前に他界した今野史郎の母親
新一の父親で世界的に有名な推理小説家
工藤優作が生み出した神出鬼没の怪人
高山みなみ
山口勝平
山崎和佳奈
神谷明
緒方賢一
大塚明夫
速水奨
笹岡繁蔵
糸博
水原リン
榎本智恵子
荒川太郎
本田知恵子
千葉一伸
高木渉
岩井由希子
高戸靖広
千葉一伸
高木渉
千葉一伸
高木渉
???
岩井由希子
声の出演なし
声の出演なし
???
あらすじ
「それにアイツが教えてくれたんです…最後まであきらめちゃいけないって…」

 伊豆のホテルに二泊三日、宿泊費はタダで泊まれる─阿笠博士からそう言われて伊豆プリンセスホテルにやって来た小五郎、蘭、コナンの三人。ところがホテルのフロントに確認を取ってみると、何と宿泊費は半額しか払われていないというのでした。
 それを聞いてコナンは出発前に博士が電話で言っていたことを思い返してみたのですが…

 今回三人が参加したのは〈伊豆ミステリーツアー〉という企画で、阿笠博士がパソコン通信のフォーラムにあった面白そうなツアーの募集に友人と友人の孫娘の三人で申し込んでみた所見事に当選。ところがその孫娘がカゼをこじらせて行けなくなってしまったため、それをコナンたちが譲り受けたという訳でした。

 そのミステリーツアーというのは、6組10人が参加し参加者はそれぞれ宿泊費の半額を負担するのですが、その10人の中に密かに紛れ込んでいるという主催者を見事に探し出した者だけが宿泊費をタダにしてもらい、なお且つあるプログラムの入ったフロッピーを手に入れることができるというのです。そのため博士は名探偵の新一(コナン)ならタダ同然だと考えたのですが…

 それを電話で胡散臭そうに聞いていたコナンでしたが、その主催者が「闇の男爵(ナイトバロン)」というある小説の登場人物に扮して何度か事件を起こすことになっていると聞いて、俄然興味が湧いてきたのです。
 「闇の男爵(ナイトバロン)」─それはコナン(新一)の父親の世界的に有名な推理小説家・工藤優作が生み出した神出鬼没の怪盗のことで、時には冷酷な殺人者にもなる正体不明の怪人物でした。そのナイトバロンを語る不届きな者がいると聞き、コナンは黙っていられない気持ちになったのです。

 ホテルのロビーにはコナンたち三人以外にも一癖も二癖もありそうなツアー参加者が集まってきていました。長髪に眼鏡をかけ陰気そうな表情でパソコンに向かっている銀行員の今野史郎、派手な服装をしいかにも女好きそうな締まりのない表情をして昼間からビールを飲んでいるコンピュータープログラマーの江原時男、目が不自由だという白髪に白い髭を蓄えたコンピュータ会社オーナーの金城玄一郎とその使用人の林静江、サングラスをかけたお色気たっぷりの黒髪美人のコンピューターソフト会社社長・上条秀子、そして城南大学電子工学科助手の前田聡とその婚約者で高校数学教師の佐山明子…。
 コナンたち三人を合わせ、以上がツアーに参加することになった6組10名だったのですが、そんな中で蘭は、前田聡のことを一目みて嬉しそうな表情を浮かべたのです。

 その前田聡というのは6年前の空手の日本チャンプで、蘭は彼に憧れて空手をはじめたというのでした。憧れの人物に会えて蘭のミーハーぶりは最高潮に達しますが…その横ではコナン(新一)と前田聡の婚約者の佐山明子の不機嫌そうな顔が…

 ロビーに集まったツアー参加者の間では、挨拶を交わしたもののどことなくお互いを牽制し合っているような妙な空気が流れていました。ミステリーツアーとはいえ何故そこまでするのかとコナンはその時は不思議に思っていたのですが…

 そして参加者の中に名探偵として名高い毛利小五郎がいると聞き、参加者たちは更に警戒心を高めたのです。そんな中でロビーを去っていく参加者たちの中に、コナンたちの方を殺意を持った目で睨みつける不気味な黒い影の存在が……

 参加者たちの間に流れる不穏な空気を敏感に感じ取ったコナンは、阿笠博士の言っていた主催者を発見した者に与えられるというフロッピーのことが気になり出します。
 そこでホテルの1902号室のベランダで、夕暮れに赤く染まった伊豆の景色を眺めながらそのことについてじっくりと考えていたのですが…

 そこへ突然コナンの背後から現われたのは、何と黒いシルクハットに黒いマントを見につけ、顔には不気味なマスクというナイトバロンの衣装に身をまとった謎の人物でした。そしてそのナイトバロンの人影は、突然背後から姿を現わしたことに驚いているコナンに向かってその魔手を伸ばしていき…

 それから日も暮れていき…夜10時過ぎ、伊豆プリンセスホテル3階にあるの屋外レストランでは、まだ数多くのホテルの客達がビールを片手に談笑し合っていました。
 そしてそのすぐ頭上からラウンジ目がけて、一人の人物が物凄い勢いで舞い降りてきていることなど、誰にも予想のつかないことでした…

 その人物は黒いシルクハットに黒いマントを見につけ、顔には不気味なマスクというコナンが夕方出会ったのと同じナイトバロンの恰好で、まだホテルの客で賑わう屋外レストランに聳え立つ銅像の上に激しい勢いで突き刺さったのです。そして次の瞬間、周囲にはたくさんの悲鳴がこだまして……

今回の見どころ
鑑識トメさんのニセ者

 アニメ版の中では、どう見てもトメさんにしか見えない鑑識員の姿がありました。静岡県警に兄弟でもいるのでしょうか(笑)

 ちなみに声は何と高木渉氏。ご本人は精一杯トメさんっぽくしている(?)のですが、私の耳は騙されません(笑)
 そのトメさんは、この4週後の74「死神陣内殺人事件」で名前つきで初登場を果たしています。

NEXTコナンズヒント
File68 空手
File69 ビル風
File70 接着剤
コント
File68
コナン「次回は、蘭姉ちゃん大活躍!」
不審者(元太)「蘭ちゃん、おじさんといっし…」
蘭「せいやー!」
不審者(元太)「うぇー(言葉にならない呻き声)」

File69
コナン「次回は、いよいよ解決編。犯人はおまえだ!」
元太「またオレ?」

File70
コナン「次回は、とっても社会的な事件」
元太「エンディングが新しくなるよ!」
OP
」(小松未歩)
ED
光と影のロマン」(宇徳敬子)
監督
こだま兼嗣
構成
佐藤真人
絵コンテ
File68 佐藤真人
File69 佐藤真人
File70 河村明夫
演出
File68 山本泰一郎
File69 佐藤真人
File70 鈴木吉男
作画監督
File68 佐々木恵子
File69 川村明夫
File70 志村泉
ビデオ
PART3-6
DVD
PART3-4
評価

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