(青山剛昌原作・小学館・週刊少年サンデー)
江戸川コナン 毛利蘭 鈴木園子 横溝刑事 鈴木綾子 富沢太一(28) 富沢達二(28) 富沢雄三(28) 富沢哲治(60) TVアナウンサー TVアナウンサー 留守番電話の声 木暮 有藤 |
本編の主人公、正体は工藤新一 本編のヒロイン、新一の幼なじみ 鈴木財閥の令嬢、蘭の同級生で親友 静岡県警警部 園子の姉 富沢財閥長男、小説家 富沢財閥次男、会社員 富沢財閥三男、画家、鈴木綾子の婚約者 富沢財閥会長 プロ野球中継のアナウンサー ニュースアナウンサー 富沢哲治の別荘の留守番電話の音声 ファルコンズの4番打者、スイッチヒッター ファルコンズのノーコンピッチャー |
高山みなみ 山崎和佳奈 松井菜桜子 大塚明夫 鈴鹿千春 鈴置洋孝 難波圭一 松本保典 富田光 千葉一伸 高木渉 岩井由希子 声の出演なし 声の出演なし |
園子に誘われて伊豆の鈴木財閥のプライベートビーチにやって来た蘭とコナンは、相変わらず男漁りに余念がない園子に呆れていましたが、今回はそんな園子以外にもう一人、園子の姉・綾子が一緒に別荘へやって来ていました。
その綾子はこの秋にめでたく結婚が決まったらしいのです。そしてその相手は同じ有数の財閥である富沢財閥の会長・富沢哲治の御曹司だったのですが…
富沢財閥というのは鈴木財閥とは大変仲が良く、伊豆の別荘も隣り合って建てているくらいでした。そして鈴木財閥が主催したパーティーの席上で富沢財閥の三男・雄三が綾子を見て一目惚れし、婚約したのです。
そしてその日伊豆に綾子がやって来たのも、この近くにアトリエを持つ画家である雄三が、既に別荘に滞在中という父親の富沢哲治や明日やって来る予定の自分二人の兄に綾子を紹介するため、というのが一番の目的だったのです。
それを聞いた園子はすぐに富沢家の別荘にいる富沢哲治の所に挨拶に行くために鈴木家の別荘まで着替えをしに向かいますが、何と哲治は、綾子に会い手料理をご馳走になろうと、既に鈴木家の別荘の方に遊びにきていたのでした。ところがそれを聞いた三男の雄三は…
雄三の想像どおり、哲治はプロ野球観戦したさに衛星放送の調子が悪い自分の別荘からわざわざ鈴木家の別荘に遊びに来たというのが本当の理由だったのです。そして中継が始まるなりテレビに釘付けになり始めてしまったのでした。
哲治は鹿児島ファルコンズの熱狂的なファンらしく、特に4番の木暮のバッティングには心酔しており、その日もライトスタンドへの豪快なホームランが飛び出して哲治は大満足の様子。そして途中で仕上げなければいけないイラストがあると行って1キロ先にある自分のアトリエに雄三が向かった後も、ずっと綾子たちと一緒にナイター観戦を続け、気がつけばいつの間にか夜の11時半を過ぎてしまっていたのでした。
外は当然もう真っ暗で、沖縄から北上しているという台風11号の影響で伊豆の周辺もひどい雨模様に変わっていました。そんな中また明日も綾子たちの所に遊びに行くのを楽しみにしていると言い残して、哲治は自分の別荘へと帰っていきます。
それから間もなくして、鈴木家の別荘の中は折からの雷雨の影響からか停電し真っ暗になってしまいます。そして園子が別荘の窓から付近の家の様子を窺おうとした丁度その時でした。
突然外から何か鈍い音とともに人間の呻くような声が聞えてきたのです。気になった園子たちが外の様子を見てみると、何と鈴木家の別荘のすぐ鼻先の富沢家の別荘のの玄関先で、一人のニット帽を被った男が地面に倒れているもう一人の男に向かって両手に抱えた石で殴りかかっていたのです…!!
そしてその時鳴り響いた雷鳴とともに男の顔が照らし出されると…何とそれは1キロ先のアトリエに向かったはずの富沢雄三の姿だったのです…!?
翌日の朝、すぐに警察が駆けつけて静岡県警の横溝刑事の指揮の下に捜査が開始されます。殺害されたのは昨夜夜遅くまで園子たちと一緒にいた富沢財閥の会長・富沢哲治氏で、頭を石で強く殴られて即死状態でした。
そして警察の捜査が続けられる中、しばらくすると問題の三男・雄三が別荘に再び姿を現わしたのですが…
園子や綾子、そして蘭、コナンの証言もあり、すぐに雄三は警察に取り押さえられます。ところが当の本人は全く身に覚えがないとひどく驚いている様子でした。
そして同じ頃、その日到着予定だった雄三の二人の兄も現場に到着しコナンたちの前に姿を見せたのですが、その二人の顔を見たコナンたちは……