(青山剛昌原作・小学館・週刊少年サンデー)
江戸川コナン 毛利蘭 目暮警部 高木刑事 吉田歩美 小嶋元太 円谷光彦 鈴木園子 高山みなみ 永野椎菜 宮原悟史 部下 山さん マネージャー 職員A 職員B 警備員 ウェイトレス スタッフA スタッフB スタッフC スタッフD 女性客 仮面ヤイバー |
本編の主人公、正体は工藤新一 本編のヒロイン、新一の幼なじみ 警視庁捜査一課警部 巡査部長、目暮の部下 帝丹小学校に通うコナンのクラスメート 帝丹小学校に通うコナンのクラスメート 帝丹小学校に通うコナンのクラスメート 鈴木財閥の令嬢、蘭の同級生で親友 ミュージシャン、TWO-MIXのメンバー ミュージシャン、TWO-MIXのメンバー 誘拐犯 宮原悟史の部下 刑事、目暮の部下 TWO-MIXのマネージャー 武道館職員 武道館職員 武道館の警備員 レストラン〈Maximum〉のウェイトレス コンサートスタッフ コンサートスタッフ コンサートスタッフ コンサートスタッフ コンサートの客 子供達に大人気の特撮ヒーロー |
高山みなみ 山崎和佳奈 茶風林 高木渉 岩井由希子 高木渉 大谷育江 松井菜桜子 高山みなみ 永野椎菜 若本規夫 宝亀克寿 中嶋聡彦 室園丈裕 千葉一伸 中博史 高戸靖広 榎本充希子 中嶋聡彦 室園丈裕 高戸靖広 千葉一伸 榎本充希子 声の出演なし |
高校生にもなって探偵団の三人とカンケリをする羽目になってしまったコナンは、一人愚痴をこぼしながらも元太が勢いよく蹴り飛ばした缶を真面目に追っていきます。そして缶を追っていったコナンの目の前に現われたのは、九段下にある日本武道館。
何もこんな所でカンケリしなくてもいいのにと思いながら、コナンは周囲にできた人だかりを不思議そうに眺めていました。
するとコナンはそこで偶然蘭と園子の二人に出会います。花束を大事そうに抱えた蘭にこれから一体何があるのかとコナンが訊ねると、蘭からは今夜6時からここでTWO-MIXのライブコンサートが行われるという返事が返ってきたのです。TWO-MIXとは一体…!?
TWO-MIXとは高山みなみと永野椎菜の二人で構成された今巷で大人気のダンスミュージック系のユニットでしたが、音楽系はからっきし駄目なコナンは、それすらも満足な知識がない様子でした。そしてそんなコナンに呆れる蘭と園子は以前三人で行ったというカラオケでのコナンの歌を思い出して…
そうこうしているとそこに現われたのはカンケリをしていた探偵団の三人。コナンが蘭と園子の二人と話に夢中になっていたため、コナンからすっかり忘れ去られた存在になっていたのです。
不満そうにコナンに真面目にカンケリをするように文句を言う三人でしたが、コナンからTWO-MIXの話を聞くと途端に嬉しそうな表情に変わり、三人とも一様に関心を示したのです。どうやらTWO-MIXは仮面ヤイバーの主題歌も歌っているらしく、それで三人にも馴染みがあったのです。コナンはTWO-MIXのファン層の広さを嫌という程見せつけられたのでした。
蘭も園子も探偵団たちもTWO-MIXの大ファンだと聞いても、コナンはその魅力が今ひとつ理解できないらしく、探偵団たちの方を横目で見ながら不思議そうに歩いていました。そのため前からやって来る帽子を目深に被ったオレンジ色の上着の人物の存在に気がつかず…次の瞬間二人は正面衝突し、二人とも地面に突き飛ばされてしまいます。そしてそのオレンジ色の上着の人物の顔を見た歩美は…
「高山─」と出かかった所で歩美はオレンジ色の上着の人物に口を封じられ、探偵団たちはその自称「お兄さん」に連れられて、TWO-MIXのファンの人だかりの中を彼?の言われるがままに去っていったのです。
そうして探偵団たちが連れてこられたレストラン〈Maximum〉では─コナンが呆れるようにして見守る中で、探偵団の三人が元気よく値段の高そうなご馳走をかき込んでいる所でした。そしてそのそばでは、財布の中身をチェックしながら心の中で悲鳴を上げているオレンジ色の上着の自称「お兄さん」の姿が…。
もちろん「お兄さん」というのはあのファンの人だかりを上手く切り抜けるための彼女の口実で、本当の正体はといえば歩美が叫ぼうとしたとおりTWO-MIXのヴォーカルの高山みなみだったのです。
そしてライブを控えているはずの高山みなみが、あんな時間にあの場所をふらついていたことを不思議に思った探偵団たちが彼女に理由を訊ねてみると…
高山みなみの話では、彼女は一度はちゃんと会場入りしたものの、もう一方の相方・永野椎菜の方がいつになっても会場入りせず携帯電話も応答がないため、武道館を出て一人心当たりを探して回っていたというのです。
そしてそれだけではなく最近彼女の周りでは不可解なことが相次いでいるというのです。事務所のロッカーが荒らされていたり、自宅のマンションのドアの鍵がこじ開けられようとしていたり、毎日のように「歌うな」というメッセージの入った留守番電話が録音されていたり…そのようなことが先週の日曜日、ラジオの生放送の収録があってから続いているというのでした。
そんな話をしている中で、突然レストランのウェイトレスが「高山様」と呼びかけて彼女に電話が入っていることを告げてきます。そして電話の主は何と音沙汰のなかった永野椎菜からのものだというのです。そこで高山みなみがその電話に出てみると…
すると永野椎菜は少しヤボ用があって遅れたと申し訳なさそうに話し、それから店の前に停まっているワゴンの中にいるからこちらに来て欲しいと彼女に言ってきたのです。その後電話からは妙な音がして…
気になった高山みなみがワゴンの方へと向かっていくと、ワゴンの中では、両手を後ろ手に縄で縛られてうつ伏せになって倒れている永野椎菜の姿が…そして高山みなみの方もワゴンの中にいた男に拳銃を突きつけられ…それから後ろからやって来たもう一人の背の高いサングラスの男にワゴンの中に押し込まれ、彼女はそのままワゴンに乗せられて何処へと連れ去られていってしまったのです……!!!
そしてレストランからその一部始終を見ていたコナンたちは、慌てて誘拐事件の経緯を警察に連絡。すぐに目暮警部が武道館に到着し、対策本部が設置されます。
しばらくすると犯人から連絡が入りますが、犯人側は何と金ではなく高山みなみがレストランに忘れていったバッグを渡すように要求。更にその役目をレストランで一緒にいたという四人の子供、探偵団たちにさせるように求めてきたのです。
それを聞いた目暮は、子供たちを危険な目に遭わせる訳にはいかないと断ろうとしますが、探偵団たちは彼女を助けたい一心で自ら志願。目暮警部から託された高山みなみのバッグを抱えて、犯人の指定する地下鉄九段下駅の公衆電話を目指して駆け出していったのです……