名探偵コナン102-103「時代劇俳優殺人事件」

(青山剛昌原作・小学館・週刊少年サンデー)

タイトル
File102-103 時代劇俳優殺人事件
英題
Historical Play Performer Murder Case
放映日
1998/5/25・6/1(前編・後編)
原題
第17巻
File10「役者が揃った」
第18巻
File1「同じはずなのに…」
File2「二つの部屋」
ジャンル
半倒叙
事件現場
レストラン〈Donny's〉~土方幸三郎の住むマンション
管轄
警視庁捜査一課(目暮警部)
登場人物
江戸川コナン
毛利蘭
毛利小五郎
目暮警部
高木刑事
トメさん
土方幸三郎(51)
永倉勇美(38)
沖田一(29)
鑑識課員
受付の男
記者A
記者B
記者C
記者D
本編の主人公、正体は工藤新一
本編のヒロイン、新一の幼なじみ
蘭の父親で私立探偵
警視庁捜査一課警部
巡査部長、目暮の部下
鑑識員
有名な時代劇俳優
土方幸三郎の妻、現姓土方、元女優
俳優、永倉勇美の浮気相手
鑑識員
マンションの受付
事件を嗅ぎつけたマスコミ関係者
事件を嗅ぎつけたマスコミ関係者
事件を嗅ぎつけたマスコミ関係者
事件を嗅ぎつけたマスコミ関係者
高山みなみ
山崎和佳奈
神谷明
茶風林
高木渉
中嶋聡彦
内海賢二
朝倉佐知
植村喜八郎
千葉一伸
中嶋聡彦
千葉一伸
中嶋聡彦
高戸靖広
巻島直樹
あらすじ
「ワシに言わせりゃ、毎度毎度殺人事件に出くわすおまえの方ができすぎとるよ」

 その日小五郎は蘭とコナンを引き連れて、時代劇俳優として有名な土方幸三郎に会うためレストラン〈Donny's〉で土方の噂をしながら彼の到着を待っていました。

 土方といえば時代劇にしか出ないことを売りにしているはずの硬派な役者であったはずなのですが、芸風を広げようというのか、俳優として落ち目なのか…何でも今度TVドラマで探偵役を演じることになったらしく、そのため名探偵の小五郎jに是非探偵としての心構えを伝授して欲しいと要請してきたのです。

 小五郎たちの前に現われた土方は、最近妻で美人女優の永倉勇美との離婚騒動の渦中にあるためか、周囲を窺い人目を気にするようにしながら三人を自分のマンションの部屋に案内します。勇美との仲を訊ねる小五郎の問いかけにも、土方は根も葉もないウソっぱちだと笑い飛ばしながらマスコミの報じる不仲説を一蹴したのですが…

 ところが501号室に到着して小五郎たち三人をリビングに招き入れた土方と勇美は、二人きりになると途端に仲睦まじい夫婦という偽りの仮面を脱ぎ捨て、役者としてお互いの演技の上手さを痛烈に皮肉り合ったのです…。
 それから小五郎たちが帰った後に、勇美の浮気相手で俳優の沖田一を交え三人で話し合う約束を交わし、勇美は事務所の方で待っていると言い残して部屋を後にしていったのです。

 そして更に約30分後─なかなか戻ってこない土方を彼の自宅のリビングで待っていた小五郎は、タバコに火をつけようとしてそばにあったモデルガンをライターと勘違いして壊してしまいます。ところが丁度そこにお茶の用意をし終えた土方が現われて、拳銃の構え方を教えて欲しいとモデルガンを探しはじめ…

 土方からモデルガンの話が出ると、小五郎は間一髪の所でそれを上手く隠して適当にごまかしその場を取り繕います。すると話はドラマの撮影で撃ち合いのシーンが撮られるというマンション裏の川べりの話題へと逸れていき、小五郎は何とか難を逃れたのです。
 それから小五郎たちはベランダに出て、その川べりをも見渡すことができるマンションからの美しい景色に見とれていました。ところがそこへ突然隣の部屋から電話の鳴る音がして…

 土方夫妻が住居として使用している501号室の隣の502号室に住んでいたのは、例の勇美の浮気相手の俳優・沖田一でした。そのためにマスコミも面白がって書き立てるのだと土方は苦笑いしていたのですが、電話の音とともに隣りの部屋のベランダから現われたのは、何とその沖田との浮気話が持ち上がっていた土方の妻の勇美だったのです。そして勇美はベランダを背に仰向けに倒れて…そのままピクリとも動きませんでした……

 驚いた土方と小五郎たちは、急いで隣りの部屋へと向かい玄関のドアを叩きますが、中からは全く返事がありませんでした。そこで土方を見張りに立て、小五郎たち三人はエレベーターで下に降り、蘭とコナンは救急車と警察を呼びに行き、小五郎は管理人に合鍵を貰い、それからすぐに土方の待つ5階へと向かったのです…

 数分の後小五郎たちが現場に到着してみると、土方は険しい表情で502号室の表札の前で見張りを続けていました。彼の話によれば何度もドアを叩いているものの一向に返事がないらしいのです。ところが小五郎たちの話し声にようやく気がついたのか、玄関のドアは中にいた沖田一自らの手で開けられたのです…

 すぐに土方はドアを目一杯開き沖田を押し退けて、勇美が倒れているはずのベランダの方へと向かいます。するとベランダには、首を絞められてすでに息絶えた永倉勇美の変わり果てた姿が残されていたのです…。

 それを見た沖田一は彼も役者の端くれなのか非常に驚いた様子でいましたが、小五郎は沖田の往生際の悪さに腹を立て思わず掴みかかります。
 一方コナンの方も沖田の犯行に間違いないであろうと考え、あとは凶器を発見して動機を吐かせれば事件は解決したも同然と思い込んでいたのですが…

 ところが妻が殺されて胸も張り裂けんばかりに悲しいはずの土方が涙を腕で拭う際に見せた何とも奇妙な表情を、コナンの目は見逃さなかったのです……

今回の見どころ
トメさんちゃっかり登場

 声の出演では名前がないのですが、「警部! 釣り糸のようなものが床に!」という台詞は姿も声もトメさんでした。受付で中嶋聡彦氏が登場していますので間違いないと思います。ちなみに高木刑事は原作ではこの作品が初登場のようです。

NEXTコナンズヒント
File102 紅茶
File103 切手
コント
File102
コナン「次回は、決着! 役者の事件」
元太「あーはー、あの人が犯人か…」
コナン「分かってんのか、お前?」

File103
コナン「次回は、時計がいっぱい!」
元太「ベルの音は、事件の香り」
コナン「遅刻のことだろ」
元太「やべっ…」
OP
運命のルーレット廻して」(ZARD)
ED
願い事ひとつだけ」(小松未歩)
監督
こだま兼嗣
構成
File102 松浦錠平
File103 こだま兼嗣
絵コンテ
File102 松浦錠平
File103 こだま兼嗣
演出
File102 松浦錠平
File103 のがみかずお
作画監督
File102 青野厚司
File103 村中博美
ビデオ
PART4-8
DVD
PART4-6
評価

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