名探偵コナン109「探偵団大追跡事件」

(青山剛昌原作・小学館・週刊少年サンデー)

タイトル
File109 探偵団大追跡事件
英題
Detective Boys Pursuit Case
放映日
1998/7/13
原題
TVオリジナル
ジャンル
倒叙
事件現場
米花町近辺の道路~米花町4丁目 板金塗装 石倉工業工場~米花町近辺の道路~警視庁 米花市 米花町交番
管轄
東京警視庁捜査一課(目暮警部)
登場人物
江戸川コナン
毛利蘭
毛利小五郎
目暮警部
高木刑事
吉田歩美
小嶋元太
円谷光彦
石倉久志(50)
宍戸健一(35)
中野
おばあさん
警官
ワタル
本編の主人公、正体は工藤新一
本編のヒロイン、新一の幼なじみ
蘭の父親で私立探偵
警視庁捜査一課警部
巡査部長、目暮の部下
帝丹小学校に通うコナンのクラスメート
帝丹小学校に通うコナンのクラスメート
帝丹小学校に通うコナンのクラスメート
石倉工業 社長
石倉工業 元従業員
余罪50件の宝石強盗
タバコ屋の老婆
目暮の部下
タバコ屋の老婆の知り合いの子
高山みなみ
山崎和佳奈
神谷明
茶風林
高木渉
岩井由希子
高木渉
大谷育江
声の出演なし
矢尾一樹
???
水原リン
千葉一伸
声の出演なし
あらすじ
「あのワタルがのう…、真面目な子じゃったのに…」

 「どんな事件も少年探偵団にお任せを」─余罪50件の宝石強盗犯を捕まえるという大手柄で警視庁から感謝状をもらい、新聞にも大きく取り上げられた少年探偵団たち。ところがその活躍を新聞で見たある人物は、不気味な笑みを浮かべてある犯罪計画を練り始めていたのです…

 そんなことを知る由もない探偵団たちは、目暮警部から事件解決のお礼にご馳走を振舞うようにと頼まれた小五郎の財布のことなどまったく気にもかけず、ご褒美の料理をペロリと平らげてしまいます。この調子なら事務所を構えるのも夢ではないとレストランからの帰り道、更に勢いづく探偵団たちだったのですが…

 ところがそんな探偵団の背後から、赤いスポーツカーを駆って襲いかかろうとする若い男の姿が…スポーツカーは探偵団の背後にゆっくりと近づいていき、何とそばを歩いていた歩美を跳ね飛ばしてそのまま走り去っていってしまったのです…!!! 幸い歩美には大したケガはありませんでしたが…

 轢き逃げ事件発生…!「新宿33 な 33-96」─車のナンバーを記憶したコナンは、それからすぐに持っていたターボエンジン型スケートボードでその赤いスポーツカーを追いかけようとします。一方歩美の一大事に元太も光彦の二人も黙って見過ごすことができず、コナンのスケボーに二人して乗り込み、結局三人で赤いスポーツカーの大追跡を開始することとなったのです。

 ところが三人が追跡を開始してみると、赤いスポーツカーはエンジンの調子でも悪いのか、コナンたちのスケボーを大きく引き離したかと思うと立ち止まり、コナンたちがもう少しで追いつけそうな所まで来るとまた息を吹き返したようにすごいスピードで逃げていき…そんな追いつ追われつの追跡劇がしばらく繰り広げられます。

 しかし更にいくつかのカーブを曲った後、板金塗装会社の石倉工業の工場前の道路まで追いかけた所で、コナンは赤いスポーツカーを見失ってしまったのです。工場は休みらしくシャッターも閉められて人気もなく、かといって他に隠れる場所もなく…

 そこでコナンたちはその工場の裏口の方へと周ってみたのです。すると工場の裏には道路を隔てた反対側にタバコ屋があり、眼鏡をかけた老婆が通りをボーっと見つめながら店番をしていたのでした。そしてコナンたちは老婆に、今しがた赤いスポーツカーが目の前を通らなかったかと尋ねたのですが…

 すると老婆からは2、3台の車は通ったが、車の種類までは分からないと、頼りない、あやふやな返事しか返ってきませんでした。それから間もなく老婆は店にかかってきた電話を取り、世間話に熱中し始めてしまい…

 結局わずか3分ほどではあるものの貴重な時間を無駄にしてしまった三人は、そのタバコ屋での聞き込みは諦めてこれからどうしたものかと思い悩んでいました。ところが幸運なことに、またエンジンの調子でも悪いのか、道路のずっと先の方で例のスポーツカーが停車しているのを発見したのです。そこで三人は再び大追跡を開始したのですが…

 しかし追跡をしてはいるものの、コナンの頭の中では何か釈然としないものがあったのです。まるで自分たちが追いつくのを待っているかのように停車し、追いつく間際になるとまた逃げ出し…今度も最初に通りを見渡した時には車の姿はなかったにも関わらず姿を現わしており、バックして戻ったとしか考えられない状況だったからです…。

 コナンがそんな風に考えを巡らしながら追跡していると、赤いスポーツカーは突如急停車して、中から赤いシャツを着た若い男が現われます。そして目の前にあった米花町交番に駐在している警官に、何と轢き逃げの罪で自分を逮捕するようにと自首を願い出たのでした…!!!
 何が何だか分からないまま、結局男は米花警察署に連行されていってしまい……

 それから三人は歩美が搬送された米花中央病院へと見舞いに行き、事件のあらましを説明します。
 光彦の話によればどうやら赤いスポーツカーの男は歩美を跳ねた後いったんは逃げようとしたのですが、逃走しているうちに罪の意識にかられて、自首しようと改心したのだと警察に話しているというのでした。あまりの出来事に元太たちは拍子抜けの状態。 一方歩美の方もかすり傷程度にもかかわらず、接触事故の際に持っていた探偵団バッジを失くしてしまったらしく、元気がありませんでした。

 ところがそんな探偵団たちの前に今度は小五郎が姿を現わし、驚くべき事実を話しはじめたのです。
 何とコナンたちが追跡劇をしていた時に通った米花町4丁目の石倉工業の工場の中で、石倉工業社長の石倉久志氏の他殺体が発見されたというのです…!!!

 そして石倉社長の死亡推定時刻というのが、コナンたちが丁度大追跡の最中に工場を通った時刻で、しかもその追跡をしていた相手の轢き逃げ犯・宍戸健一が実はその工場の元従業員で、ひと月前に素行不良で解雇されたばかりだということが判明。あまりの偶然に、コナンは何か裏があると直感します。

 しかし、当時の現場の状況を考えていくと、石倉社長が殺害された工場へ入るための2つの入り口のうち、表口にはコナンと元太、光彦の三人がいて、裏口のすぐ前には例のタバコ屋の老婆が店番をしており、誰も通らなかったと証言していたのです。

 だとすれば轢き逃げ犯の宍戸健一が工場に入ることはまったく不可能なように思えるのですが……

今回の見どころ
せめて一口…、飲んでから…きて欲しかった…

 上のあらすじ冒頭の一言に使うセリフとして、最後までこの小五郎のセリフとどちらにするか迷いました(笑) 他にもいろいろなキャラに面白いセリフがあり、今回は非常に迷いましたね(苦笑)
 それにしても何かある度に「ワタル」という名前は使われていますね(笑)

石倉工業工場周辺図
 → ↑
宍戸
→ → → → → → →  

 






 

 

 

 

 

 
社長室
(殺害現場)
石倉工業


タバコ屋
NEXTコナンズヒント
コント
コナン「次回は、料理教室!」
蘭「そうしましたら、コショウを少々…」
元太「ヘックション!(くしゃみの音)」
OP
運命のルーレット廻して」(ZARD)
ED
氷の上に立つように」(小松未歩)
監督
こだま兼嗣
脚本
宮下隼一
絵コンテ
こだま兼嗣
演出
越智浩仁
作画監督
志村泉
ビデオ
PART4-10
DVD
PART5-1
評価

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