(青山剛昌原作・小学館・週刊少年サンデー)
江戸川コナン 毛利蘭 阿笠博士 吉田歩美 小嶋元太 円谷光彦 富所 順子の父 順子 女性アナウンス 観客A 観客B 女子高校生 |
本編の主人公、正体は工藤新一 本編のヒロイン、新一の幼なじみ 新一の家の近所に住む自称天才科学者 帝丹小学校に通うコナンのクラスメート 帝丹小学校に通うコナンのクラスメート 帝丹小学校に通うコナンのクラスメート 誘拐犯 誘拐事件の被害者、マンションの管理人 誘拐事件の被害者 玉真会空手トーナメントの会場アナウンス 玉真会空手トーナメントの観客 玉真会空手トーナメントの観客 米花女子高校の女子生徒 |
高山みなみ 山崎和佳奈 声の出演なし 岩井由希子 高木渉 大谷育江 中田和宏 橋本晃一 西村ちなみ 茂呂田かおる 千葉一伸 高木渉? ??? |
相手が上段を突いてきたら、中段から上段への二枚蹴りを食らわせて打ちのめす…!!!─その日の朝、蘭は午後4時から米花武道館で開催されるという玉真会空手トーナメントの試合を控えて、何時にも増してピリピリした様子でコナンと学校までの道のりを歩いていました。
今日の相手はどうしても負けられない相手、だからこそコナンの応援が是非とも必要だと蘭はコナンに念を押すようにして言い聞かせ、その一方でもし応援に来なかったらどうなるか…と恐ろしい表情でコナンに迫るのでした…。コナンもそんなおっかない蘭にただ圧倒されるばかりで、学校が終わり次第、米花武道館へと駆けつけることを確約したのです。
そして放課後、コナンは蘭との約束を果たすべく、すぐさま空手の試合会場へと向かわんと帝丹小学校の校舎から勢いよく駆け出します。ところがそこへ、コナンを呼び止める元太の威勢のいい声が後方から聞えてきたのです。そしてコナンの嫌な予感は見事に的中して……
少年探偵団の三人は、放課後学校の校庭で光彦が持ってきたワイドバンド・レシーバーを使って遊んでいたのでした。ワイドバンド・レシーバーとは強力なラジオのようなもので、半径1キロメートル以内で偶然拾われたタクシーの無線やコードレス電話の会話を聞くことができるという優れものでした。
そして来々軒にラーメン3つと餃子2皿を注文する電話のやり取りなど、しばらくの間三人は興味深そうにレシーバーの受信する音声に聞き入っていたのですが…
「お前の娘を誘拐した。警察に知らせたら殺す」─しばらくすると何と探偵団たちは、誘拐犯の男が、被害者の男性に対して娘を誘拐したことを告げる脅迫電話の一部始終を偶然傍受してしまったのです…!!!
犯人はそれから自分の監視している場所からよく見えるように被害者の男性をベランダへと向かわせ、男性に裸になって下を通る女子高生に手を振るように強要したり、近所中に聞えるように歌を歌うように命令したりと、要求はエスカレートするばかりでした。そしてついには……
そのやり取りをずっと聞いていたコナンたちは、警察に知らせたとしても子供の言うことを信じてもらえるかどうかも定かではないことから、時間の無駄だと判断。自分たちの手で誘拐現場を特定して犯人を捕まえようと決意します。
帝丹小学校から半径1キロメートル以内で順子という名前の女の子が誘拐されたことしか分からないという極めて少ない手がかりの中、コナンは阿笠博士の発明品のノート型電子マップを使って懸命の捜索活動を開始し始めたのですが…
探偵団たちは、犯人と被害者が電話でやり取りを重ねていくうちに、被害者が米花線の線路沿いに建てられたどこかのマンションのベランダにいることを突き止めます。
ところが四人が米花線付近の道路まで辿り着き周囲を見渡してみると……
青山先生のアシスタントの方々が描かれている特別編のコミックスから初めて映像化された作品。ジュヴナイルで子供向けではありますが、サスペンス感もたっぷりでかなり良く出来た作品だったと思います。
またアニメだけのオリジナルですが、蘭の空手大会のエピソードも上手く物語に混ぜ合わされていました。
TVオリジナルだけの阿笠博士の発明品。外見は算数のノートですが、意外と役に立つマッピングシステムでした。ただし登場はこの一回のみ。