(青山剛昌原作・小学館・週刊少年サンデー)
江戸川コナン 毛利蘭 毛利小五郎 目暮警部 高木刑事 吉田歩美 小嶋元太 円谷光彦 島村佐知子(31) 竹中和美(29) 友人 駅アナウンス 小学生 |
本編の主人公、正体は工藤新一 本編のヒロイン、新一の幼なじみ 蘭の父親で私立探偵 警視庁捜査一課警部 巡査部長、目暮の部下 帝丹小学校に通うコナンのクラスメート 帝丹小学校に通うコナンのクラスメート 帝丹小学校に通うコナンのクラスメート 曙町で輸入販売会社経営 コンパニオン 小五郎の10年来の友人 東都環状線の駅アナウンス 東都環状線富士見駅から乗車した小学生 |
高山みなみ 山崎和佳奈 神谷明 茶風林 高木渉 岩井由希子 高木渉 大谷育江 沢海陽子 声の出演なし 石川和之 千葉一伸 岩本里夏 |
自分が不在の間に蘭とコナンが宅配ピザを美味しそうに頬張っていた頃、小五郎は10年ぶりの再会となる友人と久しぶりの酒を酌み交わしていました。電話で連絡を受けるなり免許証や腕時計、ライターなどの身の回りの品も忘れて飛び出して行ってしまうほどの嬉しい出来事に酒も進む一方だったのですが…
ところが、お楽しみはこれからという時になってその友人に会社の急用ができてしまい、仕方なく小五郎は一人寂しく帰宅の途につくことになってしまったのです。そしてその電車での帰り道…
まだ夜7時半にもなっておらず飲み足りないはずの小五郎でしたが、芝浜駅から東都環状線外回りの電車に乗り込んでしばらくすると、急に酔いが回ったのか不覚にも眠り込んでしまいます。そしてふと目が覚めてみると、そこはもう米花駅…間一髪の所でダッシュし、何とか無事に電車を降りることができたのです。それから酔いを覚ましながら二丁目の辺りをブラブラと歩いていたのですが…
米花中学校の裏までやって来た小五郎は、校庭の隅に植えられていた桜に目が止まり、道路向かいの石段に座りながらのんびりと夜桜を眺めていました。すると小五郎は、そこで探偵事務所1階の《喫茶ポアロ》で何度か会ったことのある島村佐知子という女性と偶然再会を果たします。
彼女はその夜一人で会社に残り仕事をしていたらしいのですが、風邪で寝込んでいるというルームメイトのことが気になり、少し様子を見に戻っていたということでした。
それから小五郎は佐知子に誘われるまま、彼女の運転する赤いスポーツカーで東都ベイブリッジの見える人気スポットまで夜のドライブに出かけることになります。10年来の友人に急用ができたことを心の中で喜びながら、目的地への到着を心待ちにしていたのですが…
ところが小五郎は電車での失態に引き続きまたもや眠り込んでしまったらしく、次に目が覚めた時には既に車の時計は既に9時半を回っていたのです。それからしばらく佐知子と雑談をした後彼女の車で米花町へと戻って来た小五郎は、ベイカマンションの301号室の部屋まで佐知子を見送り、自分も帰宅の途につこうとしたのです。ところが佐知子がドアの鍵を開けようとすると鍵はかかっておらず…
不審に思った小五郎がドアを開けてみると、何と中のダイニングキッチンでは佐知子のルームメイト・竹中和美が仰向けに倒れ、胸にナイフを突き立てられて絶命していたのです…!!!
すぐに目暮警部が高木刑事を引き連れて現場を訪れ捜査が開始され、竹中和美の死亡推定時刻は夜の9時前後、丁度小五郎と佐知子がドライブに出かけていた時刻であると判明します。
そしてベランダの窓が開いていたことから、犯人は非常階段からベランダに飛び移って部屋の中に侵入し、風邪で和美が寝ていることを気づかずに金目のものを物色していた所運悪く彼女に見つかり、慌てて持っていたナイフで彼女を刺し、それから玄関のドアを使って逃走した…
小五郎はそう推理したのですが、小五郎と佐知子の話を聞いたコナンはその話の中に奇妙な点を感じ取ったらしく…
こうやって比較してみると米花駅というのは高田馬場か目白駅だと想像されますよね
管理人は目白駅だと勝手に想像しているのですが(笑)
東都環状線 (全25駅) |
JR山手線 (全29駅) |
芝浜 川品 恵木寿 空宿 小久保 緑台 米花 東沢袋 沢袋 小塚 西巣亀 富士見 駒入 畑端 夕暮里 烏谷 下野 夏葉原 仏田 三本橋 南東京 無楽町 銅座 古橋 岡松町 |
田町 品川 大崎 五反田 目黒 恵比寿 渋谷 原宿 代々木 新宿 新大久保 高田馬場 目白 池袋 大塚 巣鴨 駒込 田端 西日暮里 日暮里 鶯谷 上野 御徒町 秋葉原 神田 東京 有楽町 新橋 浜松町 |
とにかく伏線で歩美が「何か好きなことを考えていると早く済むわよ」と言ったのを受け元太が「よし、今夜はうな重だ~! うな重、うな重、今夜はうな重~♪」と叫びながら走るシーンが今も鮮明に記憶として残っています(笑)。うな重が伏線になっている話は他にも123「お天気お姉さん誘拐事件」がありますが、どちらも大好きですね。
ところでこのシーンは本当に台本にセリフが書いてあったのでしょうか?私的には何だか高木渉氏のアドリブのような気がしてならないですね(笑)。台本を見てみたいものです。
30分完結のお話としてはかなりよくできている作品だと思います。アリバイ崩しが焦点ですが、この点指紋云々についての伏線がないので当てることは難しいでしょう。しかし30分でそこまで要求するのは無理でしょうから、コナンと小五郎が事件を解いていくのを楽しめばそれでいいのではないかと思います。
酔っ払い小五郎も見られますし、目暮警部にも見せ場がありますし、少年探偵団も短いシーンですが重要な役割をしていてとても上手い構成だったと思います。