(青山剛昌原作・小学館・週刊少年サンデー)
江戸川コナン 阿笠博士 目暮警部 灰原哀 吉田歩美 小嶋元太 円谷光彦 間宮の大旦那 間宮マス代(83) 間宮貞昭 間宮満(49) 間宮夫人 間宮貴人(25) 田畑勝男(41) 使用人 ハウスキーパー 西川睦美 |
本編の主人公、正体は工藤新一 新一の家の近所に住む自称天才科学者 警視庁捜査一課警部 黒の組織から来た謎の少女、本名宮野志保 帝丹小学校に通うコナンのクラスメート 帝丹小学校に通うコナンのクラスメート 帝丹小学校に通うコナンのクラスメート 間宮家前当主、歴史学者、15年前に逝去 間宮家現当主 間宮家長女の最初の夫、6年前に病死 間宮家長女の夫、婿養子 間宮家長女、4年前の火事で焼死 間宮家長女と貞昭の息子 間宮家の庭師 間宮家の使用人 間宮家のハウスキーパー 間宮家の元召使い |
高山みなみ 緒方賢一 茶風林 林原めぐみ 岩井由希子 高木渉 大谷育江 声の出演なし 京田尚子 声の出演なし 坂口芳貞 声の出演なし 山野井仁 龍田直樹 千葉一伸 高森奈緒 京田尚子 |
キャンプに来たにもかかわらず肝心のテントを忘れるという大失態を演じてしまった阿笠博士…しかし、それはこれから起きる奇怪な事件のほんの序章に過ぎなかったのでした。
災い転じて福となすの諺どおり、キャンプ場を発った阿笠博士と探偵団たちは森の中を彷徨っているうちに、偶然間宮という富豪が建てた西洋風の古城へと辿り着きます。
そして最初は中に入ることを拒絶されはしたものの、少しは名の通った発明家という阿笠博士の言葉を聞いた間宮家の一員である間宮満の一存で、その優れた頭脳を拝借できればとコナンたちは中に通され、その古城で一晩を明かすことになったのです。
城の中に入ると、そこには広大な庭が広がっていましたが、それ以上にコナンたちの注意を惹きつけたのは、きれいに刈られた芝をチェスボード代わりにして、成人の大人一人分の大きさはあろうかというチェスの白と黒の駒がいくつも置かれている奇妙な光景でした。
間宮家の庭師の田畑勝男の話では、彼はその庭を15年前に亡くなったという前当主の大旦那とその長女の夫である貞昭の言いつけどおりに毎日手入れしているらしいのですが、なぜそのような庭を造ったかということについては全く知らされていないということでした。
そしてその一方で田畑は、ここ数年に間宮家で起きた悲劇の数々を険しく、そしてどこか哀しげな表情で切々と語り始めたのです。
間宮家は15年前に先代当主の大旦那が亡くなった後、その長女の夫で婿養子の貞昭が後を継ぎますが、その貞昭も6年前に病死してしまいます。
その後長女は現在の夫である満と再婚して外国で暮らしていましたが、4年前に満を連れて久しぶりに城に戻って来た際、城のすぐ隣りの彼女の寝室のあった塔から火の手が上がり、彼女は彼女の親しい友人や古くからの召使いなど十数名とともに炎に包まれて命を落としてしまったというのでした…。
その結果、現在では雇われて日の浅い田畑ら使用人たちと、その当時別館で休んでいた大旦那の妻のマス代と満、それに長い間海外に留学していたという長女と貞昭との間に生まれた貴人だけが生き残っているということのようでした。
そしてその大火事の日以来、満も貴人もまるで何かに取り憑かれでもしたかのように、城にとどまっているというのですが…。
ところが現当主の間宮マス代の話で、二人が城に留まる理由というのが何となくコナンたちにも分かり始めたのです。
それは大旦那が生前に残したというこの古城に込めた謎でした。彼はいまわの際に、その謎を解き明かした者に「自分の一番の宝をプレゼントする」と言い遺したというのです…。
そしてそれを耳にしたコナンたちも、満や貴人に負けじと大旦那の残したその宝を見つけるために、古城に残されたという謎に挑戦することになったのですが…。
その話を聞いたコナンがまず最初に疑ったのは、庭にあるチェスの駒でした。そのチェスの駒の配置が何かの暗号になっているに違いない…コナンはそう確信して、探偵団たちを引き連れて駒が上から見下ろせる部屋へと向かったのです。
ところがコナンはそこで駒の配置について考えを巡らせている最中、ふとしたきっかけから隠し扉があることを発見し、探偵団たちを部屋に残して一人中の隠し通路へと足を踏み入れていったのです。
そして真っ暗な秘密の通路を時計型ライトの明かりだけを頼りに進んで行くと、やがて下り階段を発見します。そして階段を降りていったコナンがその先で発見したものは何と…そしてその直後、コナンの背後から黒い影が迫ってきて……!
今回はなぜか「品川54 と 36-18」になっています。阿笠博士のナンバーといえば名前の「ひろし」にちなんで「新宿500 ひ 1-64」なのですが…
この頃の原作からのアニメ化作品にはオリジナルシーンが追加されているものが結構たくさんありますが、今回も博士がキャンプ場に到着してテントを忘れるシーンが追加されています。時間の関係とはいえ相変わらず丁寧な作りですよね。