(青山剛昌原作・小学館・週刊少年サンデー)
江戸川コナン 毛利蘭 毛利小五郎 目暮警部 高木刑事 服部平次 遠山和葉 トメさん 森園幹雄(57) 森園夫人 森園百合江(28) 森園菊人(26) 片桐楓(22) 重松明男(51) 桜庭祐司(23) 記者A 記者B 使用人 刑事 レベッカ |
本編の主人公、正体は工藤新一 本編のヒロイン、新一の幼なじみ 蘭の父親で私立探偵 警視庁捜査一課警部 巡査部長、目暮の部下 西の高校生探偵、新一のライヴァル 平次の幼なじみ 鑑識員 森園家当主 森園幹雄の妻、平次の母親の同級生 森園家長女、海外在住 森園家長男、会社社長 森園菊人の婚約者、社長令嬢 森園家執事 森園家使用人 マスコミ関係者 マスコミ関係者 森園家使用人 捜査一課刑事、目暮の部下 森園幹雄の愛猫 |
高山みなみ 山崎和佳奈 神谷明 茶風林 高木渉 堀川亮 宮村優子 中嶋聡彦 大山高男 声の出演なし 福島桂子 高田祐司 黒崎彩子 堀部隆一 村田尚親 布目貞雄 井上隆之 千葉一伸 千葉一伸 ??? |
6月のある日のこと、平次と和葉はたこやきプレートを足の上に落として骨折してしまった平次の母親の代わりに、名家森園家の当主森園幹雄に嫁いだ平次の母親の同級生の息子・森園菊人の結婚式に出席するため、小五郎、蘭、コナンの三人を東京駅まで呼び出して東京見物をすることになったのでした。
渋谷で和葉が服を購入した後、その足で明治神宮にお参りに行きますが、そこで一行は今回森園菊人の結婚相手である片桐楓と、その付き添い役で森園家執事の重松明男の二人と偶然出会ったのです。
蘭の言う通りマリッジ・ブルーなのか、片桐楓の浮かない表情がコナンと平次の心に強く刻まれたのですが…
森園家に到着してみると、森園家の繁栄ぶりを示すかのように屋敷は大きく立派な造りで、庭も広々として手入れも行き届いていました。
途中森園幹雄の愛猫レベッカを探し回る使用人の桜庭祐司が一行を驚かすというハプニングはあったものの、森園家の人間は当主の幹雄も長女の百合江も意外と気さくな好人物で、晩餐の席も楽しい中あっという間に過ぎ去っていったのです。
そして晩餐が終わると、平次と和葉は探偵事務所に戻る小五郎、蘭、コナンの三人を門の近くまで見送りに出てきます。
いつもコナン(新一)と一緒だとなぜか殺人事件に巻き込まれてしまうというのが日常茶飯事となっているため、平次はその日が何事もなく無事に過ぎ去ろうとしていることに安堵のため息を漏らしていたのです。ところが…
やはり事件は名探偵を待っていたのか、その直後、突然屋敷の3階の窓ガラスが割れる激しい音が邸内に響き渡ったのです…!! その音を耳にした平次とコナン、それに小五郎は、蘭をその場に見張り役として残し、和葉に執事の重松を呼びに向かわせ、自分たちはすぐさまガラスの割れた3階の部屋へと急行します。
ところがやがて平次たちと合流した和葉の話によれば、少し前から重松の姿を誰も見かけていないというのでした…。
3階の窓ガラスが割られた部屋の入り口のドアは内側から鍵がかかっていたのですが、屋敷の鍵はすべて執事の重松が管理しており、やむなく平次と小五郎はドアをぶち破って中に入ることになります。
中に入ってみると、部屋の床には真っ赤な血の跡がべったりとついていて、それが何かを引きずりでもしたかのように隣りの部屋の方までずっと続いていたのです。平次や小五郎が、その不気味な血の跡を息を飲みながら恐る恐るたどっていくと…
何と隣りの部屋には、胸を刃物のようなもので刺され血で真っ赤に染めて亡くなっている、森園家執事の重松明男の変わり果てた姿が残されていたのです…
すぐに平次たちは現場を調べますが、死体のあった部屋の二つの窓はともに鍵がかけられていて、ガラスの割られた隣りの部屋の窓からは、下で見張っていた蘭の証言から誰も外に出ておらず、他方部屋のドアは施錠されていて、それを開けるための唯一の鍵は被害者の執事の重松の上着の内ポケットの中に収まっていたのでした。
完全な密室殺人…!? 犯人は重松を殺害した後、一体どうやって部屋から脱出したのか? 謎は深まるばかりだったのです…