(青山剛昌原作・小学館・週刊少年サンデー)
江戸川コナン 毛利蘭 鈴木園子 野中浩一(24) 秋本広志(24) 江田和彦(23) 山田刑事 警官 鑑識課員 |
本編の主人公、正体は工藤新一 本編のヒロイン、新一の幼なじみ 鈴木財閥の令嬢、蘭の同級生で親友 東都大学大学院 2年生 東都大学大学院 2年生 東都大学大学院 1年生 長野県警刑事 長野県警警察官 鑑識員 |
高山みなみ 山崎和佳奈 松井菜桜子 鳥畑洋人 古谷徹 佐々木望 田中正彦 千葉一伸 菅原淳一 |
長野県まで星を見にやって来た蘭と園子、それにコナンの三人。高そうな望遠鏡を手に珍しく科学の勉強にでもやって来たのかと思えば、目的はやはり……
今回の旅行もいつもの通り、園子の「男漁り」に付き合わされる形だったのです…。園子のお目当てはその保養所の屋上から見られるという流れ星。その流れ星に「イイ男がGETできるように」と願をかけようというのが、園子の唯一にして最大の目的という訳だったのです…。これには蘭もコナンもただ呆れるばかりだったのですが…
ところが園子が蘭とコナンの二人とそんなやりとりをしている最中に、お目当ての流れ星は園子の背後を無情にも流れていってしまい…園子の目論見は完全に外れてしまったかに思えたのです。ところが…
願をかけるまでもなく、園子の元には三人組の男性が現われたのです。蘭に望遠鏡の使い方を教えてくれた江田和彦とその先輩の野中浩一と秋本広志。
ともに東都大学の大学院に通う学生たちでしたが、特に長髪の野中浩一は天文分野のノーベル賞を言われるスター・パイオニア賞を史上最年少で受賞し、昨日もテレビを賑わしていた有名人でした。
そしてその日も野中は天体観測にやって来て、良い天体写真を撮ろうと同級生の秋本と二人で、保養所から車で1、2分の所にあるというテレビ電波の中継塔で夜を徹して頑張っている最中だったのです。
そして時刻は午後11時50分─中継塔に向かった野中と秋本の二人以外の蘭と園子、それにコナンと江田の四人は、その時刻に通り過ぎるという人工衛星を見ようと、保養所の屋上から夜空を見上げていました。
するとそこに秋本が戻ってきて、蘭たちと再び合流したのです。彼の撮影時間午後9時から午前3時らしいのですが、星が線になって写るといういわゆる固定撮影法であるため、カメラのシャッターはずっと開いたままで自分がカメラの前にいる必要もないらしく、暇を持て余して戻って来たというのでした。
一方野中の方はというと、秋本の話では、野中は午後9時から12時と12時から午前3時で計2枚の写真を撮影するらしく、12時にカメラの前にいて操作をしなくてはいけないため、一人で中継塔に残って頑張っているというのです。
そして時刻は午前0時15分─蘭やコナンたちの目にも野中が中継塔で頑張っている姿が闇夜で暗い中、そして遠目からではあるものの何となく確認することができたのでした。
ところがその直後、何と中継塔から野中が転落し、闇に包まれた地上へと消えていってしまったのです…!!!
それから10分ほどが経過した午前0時25分頃─大急ぎで中継塔に駆けつけたコナンたちは、そこで地面に叩き付けられて無残な最期を遂げた野中浩一の姿を発見。間もなく警察が駆けつけて転落事件の現場検証が始まります。
ところが現場にはこれといった不審な点もなければ、コナンたちや秋本と江田たち関係者以外に何者かが現場に侵入した形跡も見られず、その関係者たちには全て転落があった当時保養所に一緒にいたという鉄壁のアリバイがありました。
そこで野中の転落は不幸な事故として処理されることが決定的になったかに見えたのですが……
天文分野のノーベル賞といわれる名誉ある賞。調べてみましたが、どうやら実在の賞ではないようです。