名探偵コナン146-147「本庁の刑事恋物語」

(青山剛昌原作・小学館・週刊少年サンデー)

タイトル
File146-147 本庁の刑事恋物語
英題
Metropolitan Police Detective Love Story
放映日
1999/5/24・5/31(前編・後編)
原題
第21巻
File8「桜田門の変!?」
File9「警部の推理」
File10「意外な敵」
ジャンル
半倒叙
事件現場
東京警視庁捜査一課~増尾桂造の自宅リビング
管轄
東京警視庁捜査一課(白鳥警部)
登場人物
江戸川コナン
阿笠博士
目暮警部
高木刑事
灰原哀
吉田歩美
小嶋元太
円谷光彦
松本警視
白鳥警部
佐藤刑事
宮本由美
小林刑事
横山刑事
増尾桂造(53)
増尾加代(42)
刑事1
刑事1
目暮みどり
本編の主人公、正体は工藤新一
新一の家の近所に住む自称天才科学者
警視庁捜査一課警部
巡査部長、目暮の部下
黒の組織から来た謎の少女、本名宮野志保
帝丹小学校に通うコナンのクラスメート
帝丹小学校に通うコナンのクラスメート
帝丹小学校に通うコナンのクラスメート
警視庁捜査一課警視、目暮の上司
警視庁捜査一課警部
警部補、目暮の部下
交通課の婦警、佐藤刑事の親友
警視庁捜査一課刑事、目暮の部下
捜査一課刑事、目暮の部下
東都銀行杯戸支店長
増尾桂造の妻
捜査一課刑事
捜査一課刑事
目暮警部の妻
高山みなみ
緒方賢一
茶風林
高木渉
林原めぐみ
岩井由希子
高木渉
大谷育江
加藤精三
塩沢兼人
湯屋敦子
杉本ゆう
布目貞雄
井上隆之
村松康雄
速見圭
千葉一伸
中嶋聡彦
声の出演なし
あらすじ
「正義って言葉はね、やたらと口に出して振りかざすものじゃないの… 自分の心の中に強く大切に秘めておくものなのよ…」

 その日少年探偵団たちは阿笠博士の付き添いで、青の古城事件の参考人として事情聴取を受けるため、警視庁にやって来ていました。

 タバコの煙の充満する部屋に怖い顔をした刑事たちがたくさん詰めている…少年探偵団たちがそんなイメージを持って警視庁捜査一課の部屋の中に入ってみると…

 ところが探偵団たちの予想とは裏腹に、部屋の中は閑散としていて部屋の中もきれいな状態でした。どうやらその日はすべての刑事たちが皆事件捜査のために外に出ていってしまっている様子だったのです。

 そして探偵団たちの事情聴取をする予定であったはずの目暮警部も、三日前に杯戸町で起きた2億円強奪の銀行強盗事件の陣頭指揮を執るため、捜査本部に向かっているらしく、その日の事情聴取も結局目暮の部下の高木刑事が代わりに行うことになったのです。

 もっともこの高木刑事、刑事としてはどこか頼りない気の弱い一面があり、シワだらけでボタンの取れたシャツなどを見ていると、交際している女性もなさそうでした。そしてそれを探偵団や阿笠博士にまで心配される始末…高木刑事は自分にも好きな女性ぐらいいると、まだ小学1年生の子供相手に真剣に訴えるのでしたが…

 そこへ突然現われたのは、捜査一課の敏腕女性刑事として知られる佐藤美和子刑事。競技場の脅迫事件でも犯人を勇ましく取り押さえたその姿は、探偵団たちの記憶にも新しいところでした。

 そして同じようにして本庁の刑事たちの間でも、捜査一課のマドンナとして誰からも慕われている憧れの存在で、かの高木刑事もその一人だったのです。
 もちろん高木刑事自身口でははっきり肯定はしないものの…真っ赤な顔を見れば誰の目にもそれは明らかでした。

 そんな憧れの佐藤刑事の意中の人とは一体…!? 誰しも気になる所でしたが、彼女の親友である交通課の宮本由美婦警が仕入れてきた情報によれば、佐藤刑事の意中の人は、何と捜査一課の中にいるというのです…!!!

 そしてその情報を耳にして以来、高木刑事は来る日も来る日も、その意中の人が誰なのかが気になり、仕事もままならない状態が続いていたのでした。もちろん自分がその相手であれば、天にも昇る気持ちなのですが…

 その佐藤刑事がその日捜査本部から捜査一課に戻って来たのは、彼女が目暮警部の指揮の下に追いかけている例の杯戸町の銀行強盗事件の捜査のためでした。

 ─「思い出したことがあるから妻と二人で話をしに行きたい」と被害に遭った東都銀行の支店長が昨夜警視庁に連絡してきたため、その日の昼2時過ぎに話を聞く約束をしたというのです。

 間もなく時刻が2時をまわり、約束どおり東都銀行支店長の増尾桂造は捜査一課に姿を見せますが、一緒にやってくる約束となっているはずの彼の妻・加代の姿はありませんでした。
 増尾の話によれば彼は銀行に用事があったためひと足先に家を出たらしく、妻とは警視庁で直接落ち合う約束となっていたというのです。

 彼の妻の増尾加代というのは事件の際に偶然銀行に居合わせて犯人の人質となっていたらしく、捜査陣にとっては非常に重要な証人の一人であったため、姿を見せないことに佐藤・高木両刑事も心配顔でいました。

 そしてその妻を心配した増尾が、捜査一課の電話を借りて自宅に連絡を取ってみると、彼の妻の増尾加代はまだ家の中にいることが分かり安堵のため息を漏らします。
 ところが、しばらく電話で彼女とのやり取りを続けていると…

 やがて突然受話器の向こうから彼女の悲鳴が…そしてその声は捜査一課の部屋の中で待機していたコナンや佐藤刑事たちの耳にも聞えてくるほど大きなものでしたが、それっきり彼女からは何の音沙汰もなくなり、高木刑事の必死の呼びかけにもまったく応答することはなかったのです…

 事態を重く見た佐藤刑事は、高木刑事と増尾、それにちゃっかりと車に乗り込んだコナン引き連れて、自らの運転する赤いスポーツカーを猛スピードで増尾桂造の自宅へと走らせていきます。そして車はあっという間に増尾の自宅に到着して…

 すると自宅のリビングでは、部屋の中に備え付けられていたエアロバイクの前でうつ伏せになって倒れている加代の姿がありました。そしてその背中には、鋭利なナイフが深々と突き立てられていて……

今回の見どころ
宮本由美婦警初登場

 佐藤刑事の親友として登場しました。最初から高木刑事をからかう役としてエンジン全開です。蘭と新一の仲をからかう園子にどことなくキャラの役割が似ていますよね。

白鳥警部原作およびTVシリーズ初登場

 映画のキャラクターとしてはずっと登場していましたが、この回で初めて原作にも登場を果しています。当初刑事だった彼も警部補に昇格し、今回の事件が起きた日にもう警部に昇進を果たしました。
 コナンにおける時系列的には1年経っていないはずですから、キャリア組とはいえこの早さは異例なのでは(苦笑)

目暮みどり

 目暮警部の奥さんですが、ちゃっかり名前だけ登場しています。

小林刑事と横山刑事

 まず小林刑事という刑事が前編に台詞付で登場しています。ただ名前はテロップでは「刑事2」となっていました。原作で「え? 佐藤刑事、悲鳴を聞かれたんですか?」「じゃあ被害者は通話中に何者かに…」の2つの台詞がある刑事が小林刑事になっています。

 ちなみに後編に登場してアルバムを発見した刑事2は、後に横山刑事という名前がつけられて以後何回か登場しています。格好などはどことなく千葉刑事を髣髴とさせるものがあります。

NEXTコナンズヒント
File146 本箱
File147 カメラケース
コント
File146
コナン「次回は後編!」
高木刑事「佐藤さん、スキ、ーはやりますか?」

File147
コナン「次回は、チンチン電車!」
元太「チンチンー」
コナン「ちがうでしょ」
元太「ツンツン」
コナン「ちがうでしょ」
元太「???(上の両方を合わせたような音)」
コナン「おおー」
OP
ギリギリchop」(B'z)
ED
Still for your love」(rumania montevideo)
監督
山本泰一郎/総監督 こだま兼嗣
構成
こだま兼嗣
絵コンテ
こだま兼嗣
演出
File146 鈴木吉男
File147 原田奈奈
作画監督
File146 志村泉/サブキャラクターデザイン 大島美和
File147 大島美和/サブキャラクターデザイン 大島美和
ビデオ
PART6-5
DVD
PART6-4
評価

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