(青山剛昌原作・小学館・週刊少年サンデー)
江戸川コナン 毛利蘭 毛利小五郎 目暮警部 高木刑事 細野裕太(28) 大久保晋平(28) 春川加菜子(25) 石島昭義(25) 大嶽渉(22) 藤田清三(40) 高田友寛 女性 係員A 係員B 係員C ブラック星人 仮面ヤイバー |
本編の主人公、正体は工藤新一 本編のヒロイン、新一の幼なじみ 蘭の父親で私立探偵 警視庁捜査一課警部 巡査部長、目暮の部下 劇団HOカンパニー主催者、仮面ヤイバー役 HOカンパニー劇団員、ブラック星人役 HOカンパニー劇団員、プリンセス役 にりうりランド バンジージャンプ係員 大道具、特殊効果担当 にちうりランド イベント責任者 仮面ヤイバーファンの少年 バンジージャンプの客 にちうりランド 係員 にちうりランド 係員 にちうりランド 係員 ヤイバーに登場する敵キャラ 子供達に大人気の特撮ヒーロー |
高山みなみ 山崎和佳奈 神谷明 茶風林 高木渉 千葉一伸 石井康嗣 彩木香里 菅原淳一 北沢洋 藤城裕士 喜田あゆみ 友川まり 小上裕通 清水敏孝 くわはら利晃 石井康嗣 千葉一伸 |
「ランドに行きたい」─そんな蘭とコナンの願いに応えて、その日小五郎は二人をその「ランド」に連れてきていました。ところが本来なら喜んでいるはずの二人の表情が、どう見ても不満顔にしか見えなかったのです…一体どうして…!?
「ランド」は「ランド」でも蘭とコナンが行きたかったのはアトラクションも多彩で大人気の「トロピカル」ランドでした。ところが小五郎のギャンブル好きに付き合わされる形で二人が訪れることとなったのが、すぐ隣りに競艇場のある「にちうり」ランド…
もちろん乗り物もたくさんありアトラクションも開催されていて、それはそれで楽しめることは間違いないのですが…
ところがにちうりランドで今盛大に行なわれているアトラクションというのが、少年探偵団たち小学生なら喜ぶであろう仮面ヤイバーショー。
本来高校生のコナン(新一)も10年前なら楽しめただろうと、ひきつった顔でそのアトラクションを眺めていたのです…。
一方蘭とコナンを自分の競艇観戦のダシに使ったことがバレてしまった小五郎は、蘭からにちうりランドの名物であるバンジージャンプを飛ぶだけの勇気を見せれば競艇観戦を認めてもいいと言われ、勇気を振り絞って挑戦をしようとバンジー台までの階段を上がっている所でした。しかし賢明な読者諸君なら既にご承知のとおり…
小五郎にとって高い所は、気の強い妻の妃英理と同じくらい苦手にしているものの一つでした…。恐る恐る階段を上がっていき、何とかゴンドラに備え付けられたバンジー台まで辿り着きますが、下を見た途端に目が眩み、足がすくんでたちまち気分を悪くしてしまったのです…。
そんな小五郎にバンジー台の係員も呆れるばかりで、小五郎に早く飛ぶように何度も急かすのですが、結局最後まで飛べずじまい…。やがて仮面ヤイバーショーで仮面ヤイバーがバンジーを飛ぶシーンが近づいたために順番を譲ることになり、小五郎にとっては九死に一生を得る形となったのでした。
「ヤイバー参上!」─子供たちの元気の良い声援を受けて、ジェットコースターに直立不動の姿勢で縛り付けられた仮面ヤイバーの人形がアトラクション会場から姿を消したのと入れ替わる形で、今度はバンジー台の上からヤイバーに扮する俳優が颯爽と登場し、子供たちの声援は最高潮に達します。
「ブラック星人、お前の勝手にはさせん!」─ヤイバーはそう叫ぶと、次の瞬間勇ましくバンジー台から飛び降りたのです。それから後は、再びアトラクション会場へと戻ってブラック星人との死闘が待っているはずだったのですが…
ところがバンジー台を飛び降りた後、本来は地上スレスレの所で足に付けられたゴムが伸び切り、そのゴムが元に戻ろうとする反動で飛び降りた人間を再び空高くまで引っ張り上げるはずが、肝心のゴムが飛び降りた勢いに耐え切れずにちぎれてしまい、ヤイバーに扮した俳優は下を流れる川にそのままの勢いで頭から突っ込んでいってしまったのです…!!!
すぐにスタッフたちがボートを出して、ヤイバーに扮した俳優を助け出そうと懸命の救助活動を始めたのですが……
川に落下してから20分ほどが経過し、ようやくヤイバー役の俳優はスタッフたちの手で河から引き揚げられます。しかし、もう既に息はなく……
一見不幸な事故のように思えましたが、ちぎれたゴムの部分が不自然に黒く焦げているのを目撃したコナンは事件性もあると考えて、小五郎に目暮警部に連絡するように進言します。
やがて警察の捜査が開始されたのですが、するとアトラクション関係者たちとヤイバーに扮していた俳優細野裕太との間には、数々のトラブルがあったことが判明して…