(青山剛昌原作・小学館・週刊少年サンデー)
江戸川コナン 毛利蘭 毛利小五郎 阿笠博士 目暮警部 高木刑事 鈴木園子 白鳥警部 佐藤刑事 小林刑事 設楽重吉(70) バス運転手 受付係 清掃員 タクシー運転手 コートの男1 コートの男2 榎本梓 |
本編の主人公、正体は工藤新一 本編のヒロイン、新一の幼なじみ 蘭の父親で私立探偵 新一の家の近所に住む自称天才科学者 警視庁捜査一課警部 巡査部長、目暮の部下 鈴木財閥の令嬢、蘭の同級生で親友 警視庁捜査一課警部 警部補、目暮の部下 捜査一課刑事、目暮の部下 謎の老人、元米花建設取締役常務 平安バス 運転手 室町病院の受付係 平安バス 北町営業所の清掃員 タクシー運転手 謎の男、龍神経済研究所の関係者 龍神経済研究所の関係者 毛利探偵事務所下の喫茶店《ポアロ》の店員 |
高山みなみ 山崎和佳奈 神谷明 緒方賢一 声の出演なし 声の出演なし 松井菜桜子 声の出演なし 声の出演なし 声の出演なし 関根信昭 千葉一伸 榎本充希子 永野広一 平尾仁 中田和宏 長嶝高士 榎本充希子 |
雨の降りしきるある日の昼下がり、蘭はお目当てのアウトレットのブランド物の青いポシェットをGETし、園子と二人で渋谷のデパートで買物を済ませて米花駅に向かう平安バスに乗っている所でした。
自分は駅に着くまで一眠りするから到着したら起こして欲しいと、蘭に言い残して一方的に居眠りを始めてしまった園子。もちろんコナンがそばにはいないため推理ショーが始まるはずもなく…
しばらくすると退屈を持て余した蘭も、米花三丁目のバス停から乗り込んできた老人が隣りの席に座るまで、いつのまにか園子同様に寝入ってしまっていたのです…。
ところが目を覚ました蘭は、自分の隣りに乗り合わせたその老人の言葉を聞いて蘭は驚きます。蘭の顔を見るやいなや蘭が毛利探偵事務所を経営する毛利小五郎の娘であることをたちまち言い当てたからでした…!
その一方で蘭はその老人が「設楽重吉」と名乗り、曇りガラスに漢字で名前を書いてもらったにもかかわらず、その老人とどこで会ったかすら思い出すことができず…
そんな蘭に設楽老人も「覚えていないのも無理はないか…」と苦笑するばかりだったのですが、蘭がお返しに曇りガラスに自分の名前を書いている間、蘭が購入したばかりのアウトレットのブランド物の青いポシェットを何やらじっと見つめていたのです…
それから設楽老人は名探偵である毛利小五郎に今度直接会って相談したいことがあると言い残し、4つ先の室町病院前のバス停で降りることを蘭に伝えます。
そしてそれを受けて蘭は室町病院前が近くなったら知らせるからと、設楽老人に伝えたのですが…
蘭が記憶していたのはそこまでで、その後は不覚にもまた居眠りをしてしまったのでした…。
やがて米花駅に到着しようという頃になって、蘭はあべこべに園子に起こされる始末となってしまいます。蘭が気がついてみると室町病院前はとうに過ぎてしまっていて、老人の姿も既にバスの中にはありませんでした。
設楽老人のことが気になった蘭でしたが、園子はその姿を見ていないらしく、バスの運転手に聞いてみても室町病院前が乗り降りの多いバス停であるため、よく覚えていないというのです。
誰も見てないと聞くと、ますます老人のことが気になり出し…蘭はタクシーを使って室町病院まで戻ろうとして園子を呆れさせます。
園子は夢でも見ていたのではないかと蘭を説得するものの、蘭は確かにどこかで会っているにも関わらず思い出せないこと、更には小五郎に相談したいと言っていたことが心にひっかかりどうしても放っておけないというのです。
やむなく園子も蘭に協力することになり、老人が訪れたと思われる室町病院へと向かったのですが…
病院の受付係に問い合わせてみると、室町病院には外来の患者にも入院患者にも、そしてお見舞いに訪れた名簿の中にも「設楽重吉」という名前はないらしく……
声の出演はありませんが、確かに登場していました。白鳥警部はかなり小さいですが、スーツの色からして間違いないと思われます。
誤植ではありません(笑)、おそらく渋谷の道玄坂がモデルなのだと思われます。
今回の作品で初めて毛利探偵事務所下の喫茶ポアロの内部が描かれました。そしてそこで働く店員の姿も初めて描写があります。これが後に榎本梓さんになっていくのですが、その記念すべき初登場作品です。
声の出演にはクレジットがありませんが、コナンと蘭と園子を担当されている三人の女性の声優さん以外に女性の声優さんで登場しているのは榎本充希子さんだけですし、声も間違いありませんので、ポアロの梓の原型と考えて間違いないでしょう。
ちなみにこの時は長い髪を後ろで束ねているヘアースタイルです。