(青山剛昌原作・小学館・週刊少年サンデー)
江戸川コナン 毛利蘭 毛利小五郎 灰原哀 吉田歩美 小嶋元太 円谷光彦 沖野ヨーコ 海部肇(28) 男 子供A 子供B |
本編の主人公、正体は工藤新一 本編のヒロイン、新一の幼なじみ 蘭の父親で私立探偵 黒の組織から来た謎の少女、本名宮野志保 帝丹小学校に通うコナンのクラスメート 帝丹小学校に通うコナンのクラスメート 帝丹小学校に通うコナンのクラスメート 人気アイドル 子供会の合宿の付添人、米花3丁目在住 中年の男 子供会の合宿に参加していた子供 子供会の合宿に参加していた子供 |
高山みなみ 山崎和佳奈 神谷明 声の出演なし 岩居由希子 高木渉 大谷育江 声の出演なし 菊池正美 千葉一伸 水間真紀 高森奈緒 |
連続ペンション荒らしが発生し、宿泊客や管理人にも被害が─物騒な事件だが、頭を使わない事件では自分の出番もないだろう…と、相変わらず調子のいい小五郎。
一方蘭はというと、ペンション荒らしと聞いて町内の子供会が主催する人形劇の練習のため霧が丘高原のペンションで合宿をする予定のコナンのことを心配している様子。
しかし小五郎はそんな蘭の話にもまったくの上の空。12月31日金曜日に米花ドームで開催される沖野ヨーコのコンサートのちらしが気になり出して…
夜になると深い霧が発生することで有名な霧ヶ丘高原。そこにあるペンション〈笹雪ヴィレッジ〉に学生時代に人形劇をやった経験があり、今回台本と演出を担当するという米花3丁目に住む海部肇の付き添いで他の子供たちと一緒ににやって来たコナンと歩美、元太、光彦の少年探偵団たち。
到着すると一行は早速人形劇の稽古に励みますが、その中で光彦が今日はやたらと元気で少々威張り気味。どうやら今回付き添いで来たという海部とは彼が近所に引っ越してきてすぐに仲良くなった間柄らしく、彼の目の前ということでいい所を見せようと張り切っている様子でした。そして元太はその光彦の態度を快く感じていない様子。
一方コナンはというと…子供用に作られたその台本を読み、そういうものに興味がないと今回の合宿に不参加となった灰原哀のキャラクターを一人羨ましがるのでした。
今回探偵団たちが演じるのは海部が書いたという「そして君だけしかいなくなった」という舞台劇。名前からすぐに分かるとおり、ミステリーの女王・アガサ・クリスティーの名作「そして誰もいなくなった」をモチーフにした作品のようでした。
元太の一声で一時間の休憩となり、夕食を取る事になったメンバーたち。人形をなくさないように揃えて置いておき、それぞれが食事を取りに部屋を後にします。
気がつくとあたりはもう既に暗闇に包まれ、名物の深い霧も立ち込め、数十メートル先はすでにまったく見えない状態。そしてその深い霧の中には、コナンたちのいるペンションを鋭い目で見つめる黒い影が……
それからしばらくしてもうすぐ休憩も終わり、稽古が再開されるはずの時間になりますが、肝心の海部の姿が見えなくなります。そしてよく部屋の中を見てみると3丁目の子供たちも同じように姿が見えませんでした。更には揃えて置いてあったはずの人形も海部や3丁目の子供たちの分がなくなっていたのです…これはひょっとすると……
ある島に招かれた人たちが一人ずつ殺されていき、一人殺されてる度ごとに人形が一体ずつ無くなっていく…そんなクリスティーの名作「そして誰もいなくなった」を思わせるような状態が今現実に起こっているかのようでした。そして窓の外に見えた怪しい人影…気になって外を調べてみると、窓のすぐ下の地面に何者かの靴跡が…それから部屋へ戻ろうと中を振り返ってみると、今度は先ほどまでいたはずの子供たちも姿が見えなくなっていて、同じ数だけ人形もなくなっていたのでした……
そしてついに人形は少年探偵団の分だけとなり、次は自分たちの番ではと恐怖に震え上がる探偵団の面々。ひょっとすると今世間を騒がせている例のペンション荒らしの仕業なのか…!?
何とか警察に連絡をとコナンは受話器を取りますが電話もつながらず、深い霧のため歩くことも困難な状況…完全に孤立してしまった少年探偵団。そしてついにはそんな少年探偵団にも魔の手が…
山奥のペンションまで来て、うな重を食べようとする元太、しかも食べ過ぎて動けないほどに。更には夜食まで(苦笑)