(青山剛昌原作・小学館・週刊少年サンデー)
江戸川コナン 毛利蘭 毛利小五郎 目暮警部 高木刑事 林雅人(40) 大沢美智子(25) 村川康之(44) 峰岸百合子(30) 作業員A 作業員B |
本編の主人公、正体は工藤新一 本編のヒロイン、新一の幼なじみ 蘭の父親で私立探偵 警視庁捜査一課警部 巡査部長、目暮の部下 水族館員、ショーの演出技術担当 ショーの主演女優 スタッフのチーフ 大沢美智子の前座を務める女優 米花町水族館員 米花町水族館員 |
高山みなみ 山崎和佳奈 神谷明 茶風林 高木渉 小室正幸 柚木涼香 菅生隆之 鷹森淑乃 千葉一伸 横尾博之 |
最新の設備が話題を呼び人気を集めている米花町水族館にやってきたコナン、蘭、小五郎の三人。今回は名探偵毛利小五郎のファンという人物からの招待で、館内で行われる水中ショーを見物にやって来ていたのでした。
水中ショーが行われる会場へと足を運んだ蘭は、水槽の中の貝殻の中から人が出てくるという仕掛けに思わず見とれてしまいますが、その一方小五郎はというと、人の多さにうんざりしてさっさと帰ろうと文句ばかり…。
そこへ関係者と思われる水族館のスタッフの服装をした男と、髪を茶色く染め紅い口紅がよく似合うきれいな顔立ちの若い女性がやって来て小五郎と挨拶を交わします。
男は林雅人といいショーの演出技術を担当していて、女性の方は大沢美智子といい今回の水中ショーの主演女優のヴィーナスを務めているということでした。そして小五郎の大ファンで、今回小五郎たちをショーに招待した人物というのも彼女だというのです。
先ほどまで「帰る」と言っていた小五郎は、彼女の言葉を聞いて思わず…
やがて三人は林の案内でショーの舞台裏を案内してもらうことになります。機械の操作を行っている制御室、従業員たちのロッカールーム、メイク室、さらに出番を待つ控え室があり、その奥に水槽の中の貝につながるハッチが繋がっている。そしてハッチの中はもしもの時のために出演者自ら水を出し入れできるボタンがついていて、安全対策も充分なされている…。
説明を受けて関心しながら見物していた三人でしたが、林の行き過ぎた舞台裏の案内に大沢美智子はショーを台無しにしないで欲しいとかなり不機嫌な様子。
それから三人は後からやって来た20年の勤務経験を持つベテランスタッフのチーフ・村川康之と大沢美智子の前座を務める女優の峰岸百合子の紹介を受けますが、皆どうやら主演女優の大沢美智子には頭が上がらない様子。それもそのはずで美智子は水族館の経営にも影響力がある大沢建設の社長令嬢らしく、それが自然と我がままな態度や振舞いにつながっているようでした。
三人が観客席に戻りしばらくするといよいよ水中ショーが始まります。貝殻から空気の泡が溢れ出してきたかと思うと、貝はパッと開いて中から先ほどの峰岸百合子が姿を現わし、水槽の中を気持ち良さそうに泳ぎ回ります。そして彼女に誘導されるようにしてその後ろを群れをなしてついて行く魚たち─。どうやって魚を引き付けているのか不思議な蘭でしたが、やがて魚たちは彼女の手に集まってひとかたまりになったかと思うと、今度はまるで花火が花を咲かせるように一斉に周囲に飛び散っていき、そこでショーはいったん終わりを告げます。
あまりの美しい光景にただただ感動するばかりの蘭。そしてショーはいよいよメインの大沢美智子の登場を待つだけとなります。
明かりが全て消され周囲が闇に包まれる中、黄色い光が水槽の周囲を照らしたかと思うと今度は無数の小さな光が館内を回転するように美しく弧を描いていき、やがて眩いばかりの二本のスポットライトが水槽の中の貝殻を照らし出します。
先ほどと同じく無数の空気の泡が貝から溢れ出してきたかと思うと、貝はパッと開いて、中から大沢美智子の美しいヴィーナスの姿が現われるはずだったのですが……
今回は女性に鼻の下を伸ばす小五郎に対して蘭の空手技が炸裂。そして壊れたものはというと…