名探偵コナン222-224「そして人魚はいなくなった」

(青山剛昌原作・小学館・週刊少年サンデー)

タイトル
File222-224 そして人魚はいなくなった
英題
And There Were No Mermaids
放映日
2001/1/29・2/5・2/12(事件編・推理編・解決編)
2007/11/5(秋のミステリースペシャル・デジタルリマスター特別編集版)(1時間SP)
原題
第28巻
File6「人魚の呪い?」
File7「命様の予言」
File8「悪魔の矢」
File9「最後の一矢」
File10「報われぬ心」
ジャンル
本格
事件現場
福井県 若狭湾沖 美國島 人魚の滝
管轄
福井県警(担当警部の名前不明)
登場人物
江戸川コナン
毛利蘭
毛利小五郎
灰原哀
服部平次
遠山和葉
門脇沙織
黒江奈緒子(28)
島袋君恵(27)
海老原寿美(27)
福山禄郎(28)
門脇弁蔵(52)
島袋弥琴(130)
海老原
辻村貴善(27)
桂木幸子(24)
助役
職員
店主
老人
観光客
男A
男B

男A
男B
男C
男D
男E

警部
本編の主人公、正体は工藤新一
本編のヒロイン、新一の幼なじみ
蘭の父親で私立探偵
黒の組織から来た謎の少女、本名宮野志保
西の高校生探偵、新一のライヴァル
平次の幼なじみ
美國島の島民、事件の依頼人
沙織の幼なじみ、みやげ物店店員
沙織の幼なじみ、美國神社巫女
沙織の幼なじみ、網元の娘
沙織の幼なじみ、猟師
沙織の父、猟師
命様(みことさま)、君恵の曾祖母
網元、寿美の父親
辻村勲の一人息子、司法修習生
辻村貴善の恋人、東都医大在学中
美國島役場 助役
美國島役場 役員
みやげもの屋の女主人
儒艮祭りの観光客
儒艮祭りの観光客
儒艮祭りの観光客
儒艮祭りの観光客
美國島 島民
美國島 島民
美國島 島民
美國島 島民
美國島 島民
美國島 島民
美國島 島民
福井県警 警部
高山みなみ
山崎和佳奈
神谷明
声の出演なし
堀川りょう
宮村優子
和田みちる
香月弥生
高橋美紀
藤貴子
神奈延年
秋元羊介
北川智繪
???
千葉一伸
松原ひろの
中博史
園田恵子
岡本嘉子
菅原淳一
浜田賢二
長嶝高士
菅原淳一
岡本嘉子
石川和之
菅原淳一
平尾仁
土井俊明
浜田賢二
祝籠実
仲木隆司
あらすじ
「知らねーのか?あの八百比丘尼伝説を…八百年も生きた尼さんは網にかかった人魚の肉を食べたんだぜ?」

 いきなりアポなしで現われた平次と和葉と一緒に、事件調査のために福井に行くこととなった小五郎、蘭、コナンの三人。
 もっとも福井とはいっても目指す先は若狭湾沖に浮かぶ小さな島でした。名前は美國島─そしてその島は何と「人魚の棲む島」と呼ばれているというのです…

 三年前にその島に住む一人の老婆が人魚の肉を食べて生を長らえているということが世間で話題となり、それをきっかけとして人魚ブームが巻き起こりそう呼ばれるようになったらしいのですが、今回平次が受けた依頼というのはその人魚にちなんだもので、しかも何とも奇妙なものだったらしいのです。

 「人魚に殺される……助けて」─震えるような文字でそう書かれた依頼の手紙は、不思議なことに封筒の宛先は平次に向けられ、他方手紙の方の宛名は「工藤新一様」となっていたというのです…。そして平次が手紙にあった門脇沙織という女性の電話番号に電話をしてみると、一度目は呻くような女性の声と波の音が聞え、二度目以降はまったく繋がらなくなってしまったというのでした…

 まさかその女性はもう人魚に…!?─冗談でそう考えていた一行でしたが、島に到着し役場に問い合わせをしてみると、何とその門脇沙織という女性は三日前、丁度平次の所に手紙が届いた頃から行方が分からなくなっているというのでした…。そして更に彼女が売り子をやっていたというみやげ物屋の女性に詳しく事情を尋ねてみると、彼女は年に一度開かれる〈儒艮(じゅごん)祭り〉で当選した際にもらった儒艮の矢を失くしたことで、祟られるのではないかとひどく怯えていたというのです…。

 儒艮(じゅごん)というのは人魚のモデルとなった動物のことで、昔は日本の南の海にも生息し、その肉は長生きする薬としても重用されていたといいます。
 そしてその儒艮になぞらえて開かれるようになったその祭りでは、人魚の肉を食べて不死の体を授かったという命(みこと)様が念を込めた髪の毛が結わえ付けられた矢が毎年僅か三人の人間に対してだけ授けられ、その矢を授かった者は不老長寿の夢が叶うと言われているというのでした。
 そのため、その矢を求めて島を訪れる者は後を絶たないらしく…

 しかし、その命様が住んでいるという美國神社の巫女の島袋君恵は、それは命様が長生きなのをいいことに島の住人が勝手に大騒ぎを始めたもので、祭りの際に授けられる矢も元々はただの魔除けのお守りで、名前も「呪禁(じゅごん)の矢」。そして人魚伝説もただの作り話…そう言ってその噂話を一笑に伏します。

 もっともそれでも人魚の存在を信じている人間は島にも多数いるようでした。みやげ物店に勤める沙織の幼なじみの黒江奈緒子、それに矢を失くしたことで呪われていると恐れていた行方不明の沙織…。
 更に網元の娘で沙織の幼なじみである海老原寿美も、三年前に何と人魚の死体が出てきたことを小五郎たちに熱心に話して聞かせてくれたのです。

 それから一行は美國神社で行われる儒艮祭りが終わった後、君恵の案内で沙織の父親に面会する約束を取り付け、しばらくは年に一度の祭りを多くの観光客たちと楽しむこととなります。

 祭りが始まり激しく太鼓の音がこだまする中、やがて神社の中から命様が現われますが、彼女は持っていた棒の尖端を神社の前のかがり火にかざしたかと思うと、今度はその火を神社の障子に近づけていきます。すると途端に障子は燃え出し、何と三つの数字を形作っていったのです。
 「参」「百七」「拾八」─その時点で今回の矢の当選者が、その番号札を持っている人間に決定したのです。

 その幸運を射止めたのは、どうやらみやげ物屋に勤める黒江奈緒子という女性、先ほど小五郎たちに人魚の死体について熱心に語っていた海老原寿美という女性、そして和葉の三人らしく、三者三様の喜び方でそのことを表現していました。
 それから当選者に対し、人魚の滝で矢の贈呈式がとり行われることになりますが…

 ところが君恵の呼びかけに応じて現われたのは、黒江奈緒子という女性と和葉、それに酔っ払いの中年男性の三人だったのです…。
 そして少し前に叫ぶようにして喜びを表現していたはずの海老原寿美の姿は、そこにはありませんでした…

 そして数分後、祝福の花火が打ち上がる中滝壺から現われたのは、滝壺の中を舞い泳ぐ人魚のような一人の女性の姿。しかし、その姿決して美しいといえるようなものではなく……

今回の見どころ
美國神社の名簿にあった名前

 今回の事件では明らかにされなかったことが一つだけありました。それは名簿の中にあった「宮野志保」の名前。果してこれが今後どういう意味を持ってくるのでしょうか?

豆知識
八百比丘尼 (昔話)

 詳しくはこちらの「かすがいデジタル博物館」様の「八百比丘尼」のページをご覧下さい。

NEXTコナンズヒント
File222 人魚の墓
File223 保険証
File224 手相
コント
File222
コナン「次回は二人が大ピンチ!」
蘭「ピンチを乗り越え愛が深まる!」
和葉「そっちはどうなん?」

File223
コナン「次回は解決編!」
蘭「お父さん、和葉ちゃんが…」
小五郎「ちゃんと来週を見なさい!」

File224
コナン「次回は久々ユニーク・ミステリー!」
平次「ハハ、おまはんの存在が一番ユニークや」
OP
恋はスリル、ショック、サスペンス」(愛内里菜)
ED
Start in my life」(倉木麻衣)
監督
山本泰一郎/総監督 こだま兼嗣
構成
越智浩仁
絵コンテ
越智浩仁
演出
File222 久保山えい一
File223 のがみかずお
File224 戸澤稔
作画監督
File222 志村泉
File223 青野厚司
File224 佐々木恵子
ビデオ
PART9-2
DVD
PART9-2
評価

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