(青山剛昌原作・小学館・週刊少年サンデー)
江戸川コナン 灰原哀 吉田歩美 小嶋元太 円谷光彦 小泉倫太郎 小泉小太郎 小泉貞子 小泉正子 亀倉雄二(28) 店長 |
本編の主人公、正体は工藤新一 黒の組織から来た謎の少女、本名宮野志保 帝丹小学校に通うコナンのクラスメート 帝丹小学校に通うコナンのクラスメート 帝丹小学校に通うコナンのクラスメート 帝丹小学校生、事件の依頼人 倫太郎の父、まんぷく食堂の主人 倫太郎の祖母 倫太郎の母 まんぷく食堂に突然現われた謎の人物 米花宝石 店長 |
高山みなみ 林原めぐみ 岩居由希子 高木渉 大谷育江 くまいもとこ 稲葉実 相生千恵子 磯辺万沙子 平田広明 佐藤正治 |
ある日のこと、帝丹小学校の1年B組の教室を小泉倫太郎という少年が訪れ、珍しくことに少年探偵団へ事件捜査の依頼を持ちかけてきます。
店は暗くて汚いし、何を食べてもまずいためいつもガラガラで客足はサッパリというまんぷく食堂…。倫太郎の父親が経営するその食堂に二ヵ月前突如亀倉雄二と名乗る一人の若い男が現われ、給料は要らないから住み込みで働かせて欲しいと言ってきたというのです。
何でも主人の父親、つまり倫太郎の祖父に口では言い表せないほどの大きな恩を受けたため、その幾ばくかでも恩返しができたらと思いやって来たというのですが…
結局亀倉はそう言うなり強引に住み込んでしまい、そのかたわら食堂の仕事を手伝い始めたらしいのですが、倫太郎の話によると亡くなった祖父というのはケチで性格も悪く、人に恩を受けるようなタイプの人間ではなかったというのです…。
そのため怪しい、何かを企んでいるのでは…と感じた倫太郎は、探偵団たちに相談を持ちかけ、亀倉の企みを暴いて欲しいと依頼してきたという訳でした。
それを聞いたコナンは、ただ嘘をついてちゃっかり居候してしまっただけの単純な事件では自分の出る幕はないと関心を失いかけますが、探偵団たちはとてつもない犯罪の臭いがすると倫太郎の話を真に受けてしまいます。そして難事件だと意気込んで捜査を開始しはじめたのですが…
ところが…いざまんぷく食堂を訪れてみると、店は改装されて明るくきれいになり、暗くて汚いイメージは既に一新されていて、ガラガラだった店内はお客で溢れかえり、店の外にまで行列ができる有り様だったのです…!!! 一体何が起こったのか!? 探偵団たちも腑に落ちなかったのですが…
倫太郎の説明によると、これもあの亀倉の画策だというのでした。何でも店のひどい有り様を見かねた亀倉は、自分の料理人の経験と技術を主人に特訓して教え込み、更には店も明るく改装し、しかもその費用を全部自分が出すと言ってきたというのです…。
恩返しがしたいだけ…ただそうとしか説明しない亀倉でしたが、それで嘘のように店は繁盛し始めてしまったというのでした…。
一体それのどこが怪しいのか? いい人ではないのか…とコナンは首を傾げざるを得ませんでしたが、一方でコナンは昔読んだ推理小説の中にそれと同じパターンがあることを思い出します。
しかし時代が時代であったため、そんなことはないだろうと考え直すのでしたが…そこへコナンの推理を代弁するかのように、光彦が自分の推理を展開し始めて…
亀倉の本当の目的とは? そして奇しくも繁盛し始めてしまったまんぷく食堂の運命やいかに?
この話にはホームズもののある作品のネタバレがあります。ホームズを全部読んでから読むのが正しい順番かもしれません。