(青山剛昌原作・小学館・週刊少年サンデー)
江戸川コナン 工藤新一 毛利蘭 毛利小五郎 目暮警部 高木刑事 鈴木園子 服部平次 遠山和葉 佐藤刑事 宮本由美 真田一三 小倉千造 岩国辰郎(47) 徳山法男(51) 明石彰(29) 車掌 乗務員A 乗務員B |
本編の主人公、正体は工藤新一 本編の主人公、高校生探偵 本編のヒロイン、新一の幼なじみ 蘭の父親で私立探偵 警視庁捜査一課警部 巡査部長、目暮の部下 鈴木財閥の令嬢、蘭の同級生で親友 西の高校生探偵、新一のライヴァル 平次の幼なじみ 警部補、目暮の部下 交通課の婦警、佐藤刑事の親友 マジシャン 覚醒剤の密売人 乗客、競馬7を所持 乗客、毎朝新聞朝刊と缶コーヒーを所持 乗客、日売スポーツを所持 新幹線の車掌 新幹線の売り子 新幹線の売り子 |
高山みなみ 山口勝平 山崎和佳奈 神谷明 茶風林 高木渉 松井菜桜子 堀川りょう 宮村優子 湯屋敦子 杉本ゆう 声の出演なし 広瀬正志 手塚秀彰 堀部隆一 中村大樹 千葉一伸 神田理江 柳瀬なつみ |
ド真ん中の直球で勝負─新大阪駅のプラットホームで和葉からそう激励されて東京へと戻る新幹線に乗り込んだ蘭。
ところがそんな蘭の席のそばを、「直球は禁物。まずは変化球で様子見を…いや待てよ…」と、相変わらずの優柔不断な調子で通り過ぎていく一人の男の姿がありました。
その男とは東京警視庁捜査一課強行犯係でいつも目暮警部から大目玉を頂戴している高木ワタル巡査部長で、彼が考えていたのはもちろん野球のことではなく、佐藤刑事との恋愛話についてでした。
そしてその日高木刑事は、関西で逮捕された覚醒剤の密売人・小倉千造の東京までの護送の任務を、他ならぬ佐藤刑事とともに遂行すべく東京へ向かう新幹線に小倉とともに乗り込んでいたのですが、実はその一方で佐藤刑事の気を引こうと「ラブラブチケット大作戦」なる計画をも同時進行させていたのです…。
「ラブラブチケット大作戦」というのは、佐藤刑事の親友の宮本由美婦警が考案したもので、高木刑事が由美婦警から今度の非番に真田一三のマジックショーに誘われているという架空の話をさりげなく佐藤刑事に伝えてその反応を見るというものでした。
もし佐藤刑事が顔色を変えたら、それは「脈あり」の何よりの証拠…そう由美婦警は自信を持って高木刑事に作戦遂行を命じますが、果たして佐藤刑事の反応は…!?
それから間もなく、富士山が窓の外に見える所まで新幹線がやって来た頃、突然車内で爆弾騒ぎが発生します。車内トイレに「爆弾在中 さわるな!」と書かれたバッグが残されていて、ほんの少し前にトイレに入った客がそれを発見したということでした。
そこで佐藤刑事は高木刑事を小倉の監視役として残し、自らはトイレに残されたバッグと格闘を始めたのです。
ところがその直後でした。高木刑事が監視していた被疑者・小倉千造が突然トイレに行きたいと訴え始めたのです。
「ダメならこの場で垂れ流す」と脅された高木刑事は、やむなく小倉をトイレへ連れて行き、手錠の片方を自らの右手に、そしてもう片方を小倉の左手にはめた上でトイレに入れてやり、自らはトイレのすぐ外で小倉が用を足すのを待っていたのです。
しかし高木刑事のそんな厳重な監視にも関わらず、何と小倉はトイレの中でいつの間にか手に入れたナイフを使って自らの腹を刺してしまっていたのです…!!!
一体刃物をどこから…!? 合点がいかない高木刑事でしたが、何とかして小倉の手当てをせねばと携帯で佐藤刑事と連絡を取ろうとします。
ところが新幹線は丁度タイミングが悪く新丹那トンネルを通過している最中で繋がらず、やむなく高木刑事は右手の手錠を外し、それをトイレの中にあったバーに掛けて慌てて佐藤刑事を呼びに戻っていったのです。
車内に戻ってみると、佐藤刑事は爆弾騒ぎを既に解決して席に戻っていました。しかし高木刑事の話を聞いた佐藤刑事は、刃物など持っているはずがないと困惑の表情で高木刑事を問い詰めます。それから二人は急いで小倉がいるはずのトイレへと向かったのですが…
そんな佐藤&高木両刑事をトイレの中で待ち受けていた緊急事態とは…!? そして高木刑事が密かに押し進めていた「ラブラブチケット大作戦」の結果はいかに…!?
コナンで新幹線が舞台になった作品といえば初期作品に5「新幹線大爆破事件」がありますが、今回の前後編と合わせてなぜか3つとも作画監督は青野厚司氏が担当されています。
これは結構凄い偶然ですね。次に新幹線が舞台となる話があった時も是非担当して頂きたいです(笑)
ちなみに前述の「新幹線大爆破事件」は、青野厚司氏が名探偵コナンにおいて初めて作画監督を担当された作品でもあります。
物語のクライマックスで登場したトンネル。これについてはフリー百科事典ウィキペディアのこちらのページと「風景の博物館」というサイト様のこちらのページを参照下さい。