(青山剛昌原作・小学館・週刊少年サンデー)
江戸川コナン 毛利蘭 毛利小五郎 村上紫郎(32) 立柴金次(27) 村上竜蔵(60) 三沢藍子(25) 緑川洋二(54) 酒屋の店員 |
本編の主人公、正体は工藤新一 本編のヒロイン、新一の幼なじみ 蘭の父親で私立探偵 癒しの森ペンションオーナー 村上紫郎の弟、旧姓村上 村長、紫郎と金次の父親 牛乳配達員 巡査 酒屋の店員 |
高山みなみ 山崎和佳奈 神谷明 子安武人 田中一成 藤本譲 大原さやか 塚田正昭 千葉一伸 |
癒しの森と呼ばれている森の中を通る一本道を抜けた所にあるペンションに向かう途中の一台のワゴンの車内には、いつにも増して赤い顔をしながら何本もの缶ビールを平らげているあの名探偵の姿がありました。
─小五郎と蘭、それにコナンの三人がその日世話になる予定の〈癒しの森のペンション〉というのはこの綱川一帯を取り仕切る村長・村上竜蔵の長男の村上紫郎が経営していて、夏の間には弟で現在は婿養子になった立柴金次も手伝っているということでした。
そしてその日小五郎たちは村上兄弟の案内でそのペンションへと向かっていたのですが…
ところが例の名探偵はビールの飲み過ぎのために尿意をもよおしたらしく…結局村上兄弟が父親で村長の村上竜蔵にスイカを届けるついでに、そこでトイレも拝借することとなったのです…。
村上村長宅に到着したものの、肝心の村長はどうも機嫌が良くない様子。そこでコナンは家の前に陶芸用粘土が積んであったのを思い出し、村長に陶芸についての質問を投げかけたのです。すると村長は一人暮らしの暇潰しだと謙遜しながらも、今は手を怪我しており全くできないと憮然としながら答えたのです。
ちぐはぐな会話しか成り立たたない中、更に長男の紫郎が持ってきたスイカの袋を掲げてみせると…
村上村長は今度はそんな紫郎に対し、「機嫌取りのつもりか」と冷たく言い放ち、紫郎に金を貸すつもりもなくスイカを持ってさっさと帰るようにと吐き捨てたのです。
更に二人を仲裁しようとした次男の金次に対しても、自分の反対を押しのけて婿養子になったことに怒りを露わにして…気まずい雰囲気の中、一行は早々に村長の屋敷を後にしていったのです…。
そんな重苦しい空気を吹き飛ばすかのように一行の目の前に現われたのは牛乳配達員をしている三沢藍子という女性でした。配達のついでに集金にやって来たものの台帳を忘れてしまったという彼女の言葉に和やかな雰囲気が再び戻り、小五郎も癒しの森に現われた美女にいたく感激している様子でいたのです。
村長の家から車で5分、ようやくペンションに到着すると、村上兄弟は小五郎と蘭、コナンの三人の世話をパートの人間に託し、自らは夕食用の山菜採りへ向かうため癒しの森の方へと出かけていきました。
それからしばらくして─ペンションの柱時計が4時の鐘を鳴らす頃、蘭とコナンはビールを飲み過ぎて眠ってしまった小五郎を置いて下のロビーに降りていきます。すると下の玄関前では山菜採りに向かったはずの村上紫郎が床を丁寧に掃除している姿がありました。どうやら用事を思い出したらしく、山菜採りは弟の金次に任せ、自分は一足先にペンションに戻っていたというのです。
その時でした、突然そこへ一本の電話がかかってきて、その時酔っ払ってふらつきながら階段を降りてきた小五郎がその電話に出たのです。すると…
電話の主は何と村上村長が殺害されたことを伝えてきたのです…!!! それから一行は同じ頃にペンションに戻って来た金次を伴って、事件現場の村長宅へと急行したのですが…
村上村長は書斎の中で胸を一突きされ血まみれになって倒れていました。そして周囲には争ったのか書類が散乱し、更に遺体の傍には村長愛用のペーパーナイフが転がり、これが凶器だと断定されます。
また村長宅は玄関以外は全て中から施錠されており、犯人はここから侵入し、ここから出て行ったと考えられました。
そもそも村長の死体を最初に発見したのは牛乳配達員の三沢藍子で、彼女の話によると彼女は4時5分前に集金のために村長宅を訪問し、集金の後台帳に印鑑を押してもらったといいます。そしてそれから癒しの森のペンションへ向かおうとしたのですが途中で悲鳴が聞えたために引き返し、そして書斎で村上村長が亡くなっているのを発見したというのです。
一方周辺を巡回していた緑川洋二巡査も4時に村長の悲鳴を聞いており、藍子に少し遅れて4時5分過ぎに村長宅に駆けつけて死体を確認しています。
とすれば藍子が集金に訪れた3時55分から悲鳴を聞いて二人が駆けつけた4時5分過ぎの約10分の間、特に緑川巡査が悲鳴を聞いたという4時頃に、現場に潜んでいた犯人が村長を刺したとしか考えられませんでした。一方で現場に残されていた財布などから現金は失くなっておらず、物取りの犯行は薄い状況で…
そこで関係者の4時前後のアリバイが焦点となったのですが、小五郎たちがよくよく関係者のアリバイを検討してみると……
村長宅から癒しの森のペンションまでは一本道で周囲は険しい山並みが続きます
また距離も車なら5分ですが徒歩なら1時間はかかる道のり
加えて唯一の移動手段である車はずっとペンションの前にありました。
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看板 | 0 | ||||||||||||||||||||||
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橋 | 村長宅 | 0 | |||||||||||||||||||||
険 | し | い | 山 | 並 | 0 | ||||||||||||||||||
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険 | し | い | 山 | 並 | 0 | ||||||||||||||||||
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ペン ション |
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