(青山剛昌原作・小学館・週刊少年サンデー)
江戸川コナン 目暮警部 高木刑事 吉田歩美 小嶋元太 円谷光彦 浦沢六輔(35) 神主 竹中武夫(33) 戸川由紀(25) 大谷巡査 |
本編の主人公、正体は工藤新一 警視庁捜査一課警部 巡査部長、目暮の部下 帝丹小学校に通うコナンのクラスメート 帝丹小学校に通うコナンのクラスメート 帝丹小学校に通うコナンのクラスメート 賽銭泥棒、米花町4丁目在住 帝丹神社 神主 強盗傷害事件の被害者 竹中武夫の婚約者 浦沢を連れて帝丹神社に向かった警官 |
高山みなみ 茶風林 高木渉 岩居由希子 高木渉 大谷育江 荒川太郎 塚田正昭 家中宏 伊倉恵 宮田幸孝 |
誰もがとうに眠りにつく真夜中の午前2時15分、都内近郊で発生した地震は都民を恐怖で震え上がらせるほどの激しい揺れを記録しました。
そしてコナンたちの住む米花町近辺も例外ではなく、翌朝米花町3丁目にある寂びれた帝丹神社では、地震の影響で境内の賽銭箱の上につけられた鈴(がらんがらん)が参拝客を直撃し、意識を失ったまま倒れているのが神社の神主によって発見されたのです。ところがその参拝客が神社を訪れた目的というのが何と…
神社の前で気絶して倒れていたそのみすぼらしい中年男は、何と帝丹神社の賽銭箱を木の棒でこじ開けようとしていたのです。
賽銭泥棒─そんな罰当たりな男の悪事に対し天罰でも下ったかのように男の頭上に賽銭箱の鈴(がらんがらん)が落ちてきた訳ですが、その男のあまりの間抜けぶりに公園に集まって噂話に興じていた探偵団の三人も、ただ呆れるばかりだったのです。
ところが些細なことでも見逃さない東の高校生探偵のコナンは、その賽銭泥棒がなぜ寂びれた帝丹神社の賽銭箱を狙ったのか不思議で仕方がなかったのです。近くにはもっと大きくたくさんの賽銭が入っていそうな米花神社もあり…そのことがどうにも引っかかって仕方がない様子でした。
しかし探偵団の三人はコナンの話を聞き少し妙に感じはしたものの、その泥棒は遠くからやって来て町内のことに詳しくなかったのだと考え、それよりも昨晩の地震で他にも何か事件が発生したり、困っている人々がいるかもしれないと、探偵団の町内パトロールを実施することなったのです。
すると探偵団たちの予感は見事的中。米花町7丁目のとある一軒家で強盗傷害事件が発生していたのです。
強盗に入られたのは竹中武夫という会社員の家で、彼と1ヶ月後に式を挙げることになっているという戸川由紀が、竹中とその日二人で仲人に会いに行く約束をしていたにもかかわらず時間になっても姿を見せず、何度電話を入れても出なかったため心配して彼の家を訪れてみると、何と竹中がリビングの床の上に仰向けに倒れて気絶していたというのです。
幸い軽い脳震盪で済み大事には至らなかったのですが、犯人はタンスに入れておいた現金を20万円ばかり奪いまんまと逃走に成功したらしいのです。
竹中の話では、昨晩は会社の会合があったためかなり遅くなり、家に着いたのは地震が発生した後の深夜2時半頃だったといいます。そして帰宅直後にリビングのソファの裏に隠れていた覆面男と鉢合わせしたらしいのですが、揉み合っているうちに床に転がっていた花瓶に躓いて倒れ、後頭部を強く打ってしまいそのまま気を失ってしまったというのでした。
そして覆面男は竹中が死んでしまったと勘違いして、慌てて家を飛び出して逃走していったというのです。
竹中から事情を聞き終えた高木刑事が近所の聞き込みをするべく、発見者の探偵団たちを連れて竹中の家から出ると、丁度そこへ一台のパトカーが通り過ぎようとします。車を運転していたのは付近を担当する大谷という巡査で、これから例の賽銭泥棒を連れて帝丹神社で実況見分を行うらしいのです。
大谷巡査の話では賽銭泥棒の男は名前を浦沢六輔といい米花町4丁目に住んでいて、気が小さい割りには懲りずに何度も窃盗を繰り返し、以前にも空き巣で2度警察の厄介になったことがあるというのでした。腐れ縁とはまさにこのことと、高木と話をしていた大谷は苦笑いだったのですが…
ところが高木と大谷の二人のやり取りを聞いていたコナンは、彼らの話の中から何かを感じとったらしく…