(青山剛昌原作・小学館・週刊少年サンデー)
江戸川コナン 阿笠博士 目暮警部 高木刑事 灰原哀 吉田歩美 小嶋元太 円谷光彦 赤野角武(48) 吉良蓮絵(24) 船戸光昭(33) 大葉悦敏(29) 赤木英雄 上村直樹 比護隆佑 遠藤陸央 ラムス TVのナレーション 駅長 乗客 クリス・ヴィンヤード シャロン |
本編の主人公、正体は工藤新一 新一の家の近所に住む自称天才科学者 警視庁捜査一課警部 巡査部長、目暮の部下 黒の組織から来た少女、本名宮野志保 帝丹小学校に通うコナンのクラスメート 帝丹小学校に通うコナンのクラスメート 帝丹小学校に通うコナンのクラスメート ノワール東京サポーター ノワール東京サポーター ノワール東京サポーター ノワール東京サポーター プロサッカー選手、東京スピリッツのFW 英雄の親友で同僚のプロサッカー選手 ビッグ大阪のFW、元ノワール東京選手 ビッグ大阪トレーナー、比護の兄で元選手 ビッグ大阪の選手 サッカー中継アナウンサー TR線杯戸駅駅長 Jリーグサポーター アメリカの人気女優、ベルモット 大女優、クリス・ヴィンヤードの母親 |
高山みなみ 緒方賢一 茶風林 高木渉 林原めぐみ 岩居由希子 高木渉 大谷育江 菅原淳一 浅野まゆみ 斎藤志郎 宮本充 声の出演なし 声の出演なし 声の出演なし 声の出演なし 声の出演なし 千葉一伸 川津泰彦 蓮池龍三 小山茉美 声の出演なし |
試合終了間際、赤木英雄の四人抜きからのパスを受けた上村直樹がヘッドでゴールを決めた所で試合終了のホイッスルが鳴り、東京スピリッツがノワール東京との東京ダービーを見事に制する形で、その日の東都競技場でのサッカーJリーグの試合は終わりを迎えていました。
そしてその試合を正面スタンドから観戦していた少年探偵団たちも、興奮が醒めやらない状態で競技場からの帰り道を歩いていたのです。
そんな中、またしても灰原哀だけはどこか浮かない表情でいました。東京スピリッツの対戦相手のノワール東京の話になると、元はノワール東京に所属し現在はビッグ大阪に移籍したばかりのFWの比護隆佑の話題になったのですが、彼が試合をする度にひどいブーイングを受けていたことを聞かされると表情を曇らせてしまったのです…。
「所詮裏切り者には居場所などない」─彼女はそんな言葉を口にし、更に比護がスペイン・リーグへの移籍の噂があると聞かされると、今度は「ブーイングの届かない別の場所に行ける方が楽になれる」と、まるで比護のことを黒の組織から抜け出した今の自分の境遇に重ね合わせるかのような発言に終始していたのです…そんな彼女の辛い心情がよく分かるコナンは言葉もなく…
「地獄に堕ちた裏切り者は、もう二度と這い上がれねぇんだよ…」─そんな中コナンと灰原は、自分たちが近くで聞いているとも知らずに電気店のモニターに映っている比護が観客からのブーイングの嵐に包まれているのを見て心底楽しんでいる様子の一人の小太りの中年男に出くわしたのです。もちろん彼が灰原の心情など全く知るはずもないのは当然だったのですが…
彼の名前は赤野角武といって、ファンの間では名前の知れ渡ったノワール東京のサポーターで、「東京フーリガン」なるWEBサイトまで開設しているという熱狂的なファンでもありましたが、その一方であまりに熱心すぎて観客とケンカをしたり発煙筒などを投げ込んだりするため、スタジアムによっては入場を拒否されることもあるという要注意人物でもあったのです。
ところがそんな日頃の悪行の数々が祟ったのか…東都競技場から杯戸駅へと向かう東都鉄道の電車に乗り込んだ探偵団たちは、同じ車内に偶然赤野が乗り合わせていることに気付きます。
そしてとても混み合う車内で一人の東京スピリッツサポーターの体の一部が彼に触れてしまったらしく…赤野はそのことに難癖をつけながら、またしても怒鳴りながらそのサポーターにケンカを売っている所だったのです。
そんなケンカ腰の赤野に呆れつつも、何とかその場な何事もなく終わったかに見えたのですが…
間もなく電車が杯戸駅に到着すると、大勢の乗客が一斉に駅へと下車を始めて車内はいったんガラガラの状態になります。
ところがそんな車内で先ほどまでの威勢はどこへやら…しばらくすると血で真っ赤に染まった胸を苦しそうに押えながら、床の上に倒れ込んでいる赤野角武の姿が発見されて……